もしトキワ荘がメタバース化したら➡リモートワーカー集客&地方創生

メタバース

NF亭ショウタです。

手塚治虫を筆頭に、多くの有名マンガ家が住んでいたトキワ荘は、伝説的として語り継がれています。

近年は自治体により復活して、地域活性化にも利用されています。

 

そのトキワ荘をメタバース化したら、いったいどのような効果が生まれるでしょうか?

この記事では、トキワ荘メタバースの

  • 運営するメリット
  • 利用するメリット
  • 巨大市場を奪えるチャンス

…について、解説していきます。

トキワ荘とは

東京都豊島区に存在した、2階建てのアパートです。

1952年(昭和27年)に建てられ、1982年(昭和57年)に解体されました。

  • 手塚治虫
  • 藤子・F・不二雄
  • 藤子不二雄A
  • 石ノ森章太郎
  • 赤塚不二夫
  • 鈴木伸一
  • 水野英子

…をはじめとする、後の多くの有名マンガ家たちが住んでいたアパートです。

また、正式に住んではいないが、

  • つげ義春
  • つのだじろう

をはじめとするメンバーが よく出入りしていました。

(マンガ家ではない、一般の住人も住んでいました。)

 

マンガ家として入居するには審査があり、厳しい審査に合格した者だけがマンガ家としての入居が許されていました。

マンガ界では、伝説として語り継がれています。

巨匠マンガ家たちも自伝マンガでテーマにしている

かつての住人だった巨匠マンガ家たちも、自身の青春時代の象徴としてトキワ荘時代をテーマにした作品を発表しています。

・手塚治虫「トキワ荘物語」

⬇さらに、藤子不二雄A先生の「まんが道」は、43年間にわたり連載された有名な作品です。

  1. あすなろ編
  2. 立志編
  3. 青雲編
  4. 春雷編
  5. 愛…しりそめし頃に…

…の、5つの章に大別されており、藤子不二雄A先生のライフワークとして知られています。

「まんが道」は、トキワ荘をテーマにしたマンガ作品の中で最も有名な作品と言えるでしょう。

(現在は、無料で試し読みも可能です。)

 

現在でも、「マンガ家を目指す人を描いたマンガ」において「まんが道」という固有名詞が多用されていることからも、その影響力の大きさがうかがえます。

アニメ化・ドラマ化・映画化もされた

トキワ荘は、今までに何回も映像作品化がされています。

2021年には映画『トキワ荘の青春』のデジタルリマスター版が劇場公開されるなど、未だにその影響力は絶大です。

また、映像作品以外にも、小説作品も多数 存在します。

 

半世紀近く経過した現在でも、トキワ荘をテーマにした作品が新しく生み出されているのです

マンガ家と編集者の利害一致

トキワ荘のリーダーとして知られる寺田ヒロオが「新人マンガ家が共同生活で、切磋琢磨できる場所がほしい」という提案から、トキワ荘に新人マンガ家が来る流れがスタートしました。

また、

各マンガ雑誌編集者たちにとっては「緊急の仕事も すぐに頼める場所」でした。

それぞれの利害が一致して、トキワ荘が成立していたのです。

自治体により、すでにVR化されている

東京都豊島区の自治体により、マンガミュージアムとしてトキワ荘が復活しました。

1982年に解体されたトキワ荘を、細部にわたって当時のままリアルに再現しています。

公式サイトでは、英語をはじめとする4ヶ国語に切り替えが可能で、海外層にも対応しています。

また、様々なイベントも行っています。

 

豊島区は「マンガの街」として町おこしを行っており、街に多数の名所を作っています。

今後、マンガの聖地として広く認識されるようになれば、有名な観光地となるでしょう。

トキワ荘ミュージアムのVR化

トキワ荘マンガミュージアムは、VR化もすでにしています。

館内を自由に移動する事ができ、トキワ荘の雰囲気を気軽に味わうことができます。

実際に足を運ばずとも気軽に体験することができるため、コロナ禍における有効な施策といえるでしょう。

マンガ家支援も行っている

豊島区は、マンガ家 志望者への住居提供も行っています。

かつてトキワ荘が存在していた住所の至近距離にあるアパート”紫雲荘”を貸し出して、マンガ家 志望者を支援する「紫雲荘 活用プロジェクト」を行っているのです。

このアパートから有名マンガ家が複数人 生まれれば、第二のトキワ荘として認知されていくでしょう。

「トキワ荘メタバース」で集中して作業できる

トキワ荘をメタバース化すれば、「作業をする場」として、集中力を保ったまま仕事しやすくなります。

仕事に関係ないモノは極力排除して、全神経を仕事に集中できる環境を提供するのです。

(もちろん、ヘッドセットを装着しないと没入感がないので、パソコン画面のみでの利用は効果は薄いでしょう。)

 

ドラえもんでも、「カンヅメ缶」という、集中して作業するための秘密道具が登場しました。

それと同じ効果を期待できます。

 

ヘッドセットを装着してメタバースにいても、ネット接続しての作業はできます。

現代では、多くの作業がパソコンで行われてますので、相性は良いでしょう。

高い集中力が必要になる創造性が高い仕事をする人には、特にオススメです。

 

イラスト制作なども、紙の原稿など物理的な画材などは使わず、ネット上のアプリで出来てしまう現在、

トキワ荘メタバースの一室での、パソコン作業はとても合理的といえます。

パラレルなメタバース

トキワ荘メタバースが実現したら、とうぜん集中して作業したい人が多く訪れることになります。

マンガ界では神格化されているので、マンガ家 志望者は殺到するでしょう。

マンガ家 志望者以外にも、「集中して作業をしたい」「昭和のノスタルジーを味わう」「観光」など、多くの人が、いろんな目的を持って訪れます。

 

また、海外の日本マンガファンも多数 来るでしょう。

そんな人数が狭いトキワ荘に密集していては、とうぜん作業に集中できません。

 

なので、複数のトキワ荘が存在する、パラレルワールドみたいなメタバースにすべきです。

つまり、

  • トキワ荘メタバースA
  • トキワ荘メタバースB
  • トキワ荘メタバースC

…のように、複数のメタバースが同時に存在すればよいのです。

 

そして、

それぞれのトキワ荘メタバースは、「トキワ荘Aから➡トキワ荘Bへ移動」というように、自由に往来することができます。

 

もちろん、あなたが「トキワ荘D」を作ることもできます。

トキワ荘Dの建物すべてを独占して、1人で過ごすこともできます。

友達や仲間にトキワ荘Dへの参加を許可すれば、いっしょに住むこともできます。

また、トキワ荘Aの管理者の許可をもらえば、トキワ荘Aにも出入りできるようになるのです。

(Discordに例えると、「サーバーを作成」「サーバーを移動」というイメージです。)

 

そうすれば、トキワ荘メタバースの利便性がとても高くなるでしょう。

メタバース上のサークルが形成される

作業するためのトキワ荘メタバースの利用者は、とうぜん多種多様の目的を持って集まります。

なので、それぞれの共通の目的を持った者同志のサークルが、トキワ荘メタバースに形成されるでしょう。

  • トキワ荘メタバースA(マンガ家 作業場)
  • トキワ荘メタバースB(YouTubeチャンネル運営者 作業場)
  • トキワ荘メタバースC(ブロガー作業場)

…といった具合に、職種ごとにサークルが形成されれば、ビジネスアイデアや悩み事などの情報交換もしやすいです。

運営するメリット

神格化されており、マンガ家志望者を集客

前述したとおり、トキワ荘は伝説的な存在です。

かつて住んでいたマンガ家の多くは、トキワ荘での日々を自伝マンガで描いています。

それらの作品が、新しい世代にトキワ荘という存在を宣伝しつづけているのです。

 

マンガ家志望者にとって、トキワ荘のように同志と切磋琢磨できる環境は、憧れの対象でもあります。

しかし、「自分たちでアパートを借りる」という行動に出る人たちは少数でしょう。

 

トキワ荘をメタバース化すれば、多くのマンガ家志望者たちが体験してみたいと思うはずです。

そのような層を大量に集客できるのです。

リモートワークの増加で需要増大

前述したとおり、「リモートワークに集中できる環境」の需要は高まっています。

なので、マンガ家志望者に限らず、リモートワーカーにも知ってもらえれば集客もできます。

 

もちろん、いずれはリモートワークに適したワールドも多数 登場してくるでしょう。

しかし、いち早くトキワ荘の知名度を利用したメタバースの存在を知ってもらえれば「ポジション取り」ができます。

「リモートワーク用のメタバースといえば、トキワ荘!」

…と、早い段階から認識・利用してもらえば、その様子をYou TubeやSNSで発信して宣伝してくれて、話題性が高まります。

すると、後々も多くの人に知ってもらえて利用してくれるのです。

現実世界のトキワ荘ミュージアムにも来てくれやすい

トキワ荘メタバースを利用してもらえば、自ずとトキワ荘ミュージアムにも足を運んでくれやすいです。

つまり、町おこしにつながります。

トキワ荘ミュージアム周辺の商店にも寄ってくれやすくなり、経済が活発化します。

 

名所をおとずれた人はSNSで拡散してくれて、宣伝にもなります。

また、飲食店で お金を落としてくれるのはもちろん、商店街で販売しているトキワ荘グッズの売上も上がるでしょう。

作業に適した商品広告

作業をするには、高い集中力が必要になります。

創造性の高い仕事なら、なおさらです。

 

なので、「集中作業に適した商品」を宣伝できる枠を販売して収益化できます。

また、座る時間が長いリモートワーカーにとって、健康も大きな課題なので「健康に関する商品」も宣伝できるでしょう。

(徹夜作業をする人がターゲットの場合は、せいぜい徹夜期間は2,3日が限界なので、商品の迅速な配達を確約する必要があるでしょう。)

可能なら実行すべき施策

仕事に無関係な情報の制限

リモートワークをするということは、パソコン作業が中心になります。

とうぜん、パソコンは多種多様の娯楽情報にアクセスできてしまいます。

また、娯楽情報とまでいかなくても、ついついSNSをチェックしてしまうこともあるでしょう。

作業中に そのようなムダなことに貴重な思考力を使うことは、もったいないです。

 

しかし、ネットへの接続をシャットアウトしてしまうと、作業上 必要な情報収集も不可能になります。

なので、必要な情報以外をシャットアウトするような、”フィルター機能”があると良いでしょう。

ペナルティ機能

いくら集中しやすい作業があっても、どうしても気が散ってしまうものです。

それを防止するには、外部からのプレッシャーも必要になります。

そのためには、「ルールを設けて、破ったらペナルティ」という機能を導入すると良いでしょう。

 

たとえば、「まだ休憩時間でないのに、お菓子を食べてしまう」ということもあるでしょう。

その前段階として「お菓子を食べるか?まだ食べないか?」という思考が生まれて、決断疲れ(頭の思考のスタミナ消費)を起こしているのです。

このような決断疲れがあると、本来すべき作業に使える思考力が低下してしまいます。

なので、

お菓子を手の届かない遠い場所に保管した上で、「休憩時間になる前にヘッドセットを外したら、他の住人にそれが通知されるペナルティ」などを設定すれば、

「休憩時間になる前に、お菓子を食べるか否か?」という自問自答すらなくなるので、決断疲れをすることもなくなるでしょう。

トキワ荘メタバースの住人がお互いに監視役となれば、集中力が途切れにくくなるのです。

 

(⬇また、休憩時にはいっしょに美味しいモノを食べれば、精神のメリハリもつくでしょう。)

情報の選別機能

トキワ荘メタバースでは、

  • 緊急の仕事依頼
  • 行き詰まったときの雑談の誘い

…なども、大きな利点となります。

しかし、集中力が増して仕事が好調だったり、または締切前でギリギリの状況のときに、そのような外部情報はジャマになってしまいます。

なので、事前の設定で

  • 「外部からの情報を完全にシャットアウトする」ON/OFF
  • 「◯◯以外の情報をシャットアウトする」ON/OFF

…という感じで、作業しやすい条件を細かく決定できるようにすると、利便性が高まります。

利用者の立場でのメリット

雑談で新しいアイデアを探す

アイデアは、「既に知っている情報×外部からの新しい情報(知識・視点)」のかけ合わせで生まれるものです。

外部からの新しい情報は、ネットで知ることができます。

しかし、他人と楽しく会話することでアイデアが生まれやすい・・・という人も多いでしょう。

 

考えが煮詰まってきたとき、同志たちと楽しく雑談をすることで、思いがけない閃きが生まれることもあります。

なので、雑談したい人が集まる部屋を用意すれば、会話の中から新しいアイデアも生まれるでしょう。

仕事の依頼主とメタバースで打ち合わせ

トキワ荘メタバースでは、クリエイティブな仕事をする人が多く集まるでしょう。

そして、クリエイティブ性が高い仕事ほど、文章のみでは伝えにくいところがあります。

ZOOMなどを使っても臨場感に欠けてしまい「画面の向こうにいる」という印象が強いです。

臨場感に乏しいのです。

 

人が感じる情報のパーセンテージ(五感の)は、「視覚≫聴覚≫話の内容」と言われています。

画像引用:モチラボ

これは、1971年に心理学者が提唱した「メラビアンの法則」という理論であり、細かい数値が正確か どうかはわかりません。

ですが、「話の内容は、全体のごく一部の情報に過ぎない」というのは、納得できます。

床に寝っ転がりながら、明らかにメンドクサそうな態度で「心より反省しておりま〜す。」と言われても、その言葉に全く誠意は感じないですよね?

つまり話の内容よりも、ボディランゲージや話し方のほうが、圧倒的に情報量が多いのです。

 

微細な表情も読み取ってアバターに反映される精度も上がっていきますし、そもそもZOOMで顔を出している相手になら、メタバース上で顔出しをしても良いです。

リアル志向アバターでボディランゲージを伝え、顔のみを合成できるようになれば、表情も伝わります。

 

そうすれば、リアルで対面するのと同じような意思疎通もしやすくなります。

緊急の仕事依頼

緊急の仕事があるときは、雑誌社の人間が、トキワ荘の廊下で”仕事の概要と報酬”を叫ぶという事があったそうです。

「明後日までに、20ページの読み切り作品をできる人はいますか〜!?報酬は◯◯円!!」

…というように大きな声で伝え、できる人は部屋の玄関から顔を出して「ハイ。僕 できま〜す!」といった具合に、仕事を受けるのです。

このようなことが、トキワ荘メタバース上でも可能になります。

(また、すでに締め切りギリギリの仕事に追われている人は、(前述したとおり)「廊下からの声をシャットアウトする」という設定を有効にしておけば、集中力が途切れることもなくなるでしょう。)

 

また、緊急ではない仕事依頼も、人づて にもらえる可能性もあるでしょう。

コワーキングスペース市場の需要を奪える

現代は、どんどん世界規模でリモートワーク化が進んでいます。

とうぜん、リモートワークをはじめると「監視されるプレッシャーがなくなって、サボってしまう」という人も多いです。

多くの人が、「情熱を持てない つまらん仕事だが、給料のためにイヤイヤやっている」というのは事実です。

なので監視してくれる上司がいないと、サボったりダラケてしまうのは ある意味トーゼンかもしれません。

したがって、「1人でも集中して作業できる環境」の需要は、高まっていきます。

(会社オフィス自体がメタバース化すれば、結局は上司の監視のもとで作業をすることになりますが、それは ずっと先のことでしょう。
多くの会社は、現状維持を好むので。)

 

年々市場が拡大するコワーキングスペース(レンタルできる共同オフィス)では、作業している人はいますが無関係の会社の人なので、「監視されている」というプレッシャーは弱いです。

コワーキングスペースの月会費は数千円程度と安かったとしても、行き来する時間や交通費はドンドン失われます。

 

そのデメリットも、ヘッドセットを装着すればすぐ行けるトキワ荘メタバースが解決します。

コワーキングスペース市場は年々拡大していますが、リアル空間だからこそのデメリットも多いです。

それらのデメリットを解消できるのが、「メタバース上の集中できる作業環境」といえます。

 

テクノロジーの発展で世界はドンドン面白い情報であふれていますが・・・。

興味を惹かれる情報が多すぎて、1つコトに集中しづらくなっているのです。

したがって、トキワ荘メタバースのような、ネット上の臨場感あるワーキングスペースの需要は高まっていくでしょう。

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