AI育成ゲーム×メタバース?人工知能VTuberと2045年以降の未来

VTuber

NF亭ショウタです。

「AI育成ゲーム×メタバース」は、必ず実現します。

育成ゲームは、昔から人気があるジャンルです。

そして、AIを育成するゲームも数多く存在します。

それらの育成ゲームがメタバース空間で再現されていくのは、必定といえるでしょう。

 

さらに、VTuber界とも密接に関わってくる可能性が高いです。

この記事では、

  • 「AI育成×メタバース」が実現する理由
  • 生まれる経済圏
  • 2045年以降の未来予測

…を、解説していきます。

「AI育成ゲーム×メタバース」はいずれ実現する?

AI技術は、進化しつづけています。

そのうち、本格的なAIを育成するゲームが開発されます。

さらに、育成しているAI同士が交流するメタバースも、いずれ創られるでしょう。

そこでは、人間同士も保護者感覚で 交流できるようになります。

 

そんなメタバースが創られれば、とうぜん経済圏が生まれます。

経済が成立すれば、そこは1つの社会となります。

そして、他の社会と連携していき、大きな経済社会を成立させていくでしょう。

 

「AI育成×メタバース」は、いつか必ず実現して、巨大な経済を生むのです。

AI技術とは

人工知能とは、「人間の知能をコンピュータプログラムで再現する技術」です。

引用:artmarkIT

AIは2パターンに大別されます。

  • 特化型AI=限定された専門分野でのみ能力を発揮
  • 汎用型AI=人間のように幅広い分野で思考できる

⬇左=特化型AI・右=汎用型AI

引用:オルタナティブ ブログ

AIの性能

現時点(2022年)では、AIは人間の知能に追いついていません。

現時点でのAIは、1つの限定された範囲内での思考を専門的に行う特化型AIです。

「言語を認識」「絵を描く」「ゲームをする」など、それぞれの専門分野に特化しており、人間のように全般的に思考することは難しいのです。

 

現在、社会で活用されているのは、特化型AIです。

仕事を遂行する上では人間よりも優秀なAIも多いですが、全般的な視点では人間の知能には大きく及ばないのが、現状なのです。

AI市場

AI市場の規模は年々拡大しており、2025年には1,200億円に達すると予測されています。

引用:IT Leaders

メタバースという、AIを大いに活かせる市場が成長しているので、さらなるAI市場拡大も期待できます。

 

現在のAIで可能なのは、

  • データ分析
  • 画像認識
  • 自動運転
  • 自動翻訳
  • 音声アシスタント

…などです。

 

また、”過去の経験から予測・判断”できる機能が重要視されはじめています。

技術革新により、人間以上の応用力と機転を持つAIが誕生するかもしれません。

 

そして、AIを搭載したロボットも、香港の企業が開発しています。

俳優のウィル・スミスが、AI搭載ロボット「ソフィア」を公開ナンパした映像も、注目を集めました。

 

ソフィア公式サイト

また、ソフィアはAIとして世界で初めて市民権を得ています。

2017年10月25日にサウジアラビアの市民権を獲得しました。

さらに、国際連合でのスピーチを行ったりと、世界一有名なAIロボットといえるでしょう。

AI育成ゲームの現状

AIを育成するゲームは、スマホアプリ化されるなど身近なモノとなりつつあります。

テキストでのコミュニケーションを行う、チャットボットが多いです。

公式サイト

まだまだ性能は高いとは言い難いですが、今後は1つのジャンルとして定着していくと思われ、クオリティはドンドン上がっていくでしょう。

スマホの中の3DモデルのAIと、本物の人間のように会話できる…という未来も、近いのです。

AIのVTuber化の事例

AI VTuber「紡ネン」

公式サイト

紡ネンさんは、2020年11月8日にAIとして誕生し、活動を開始したVTuberです。

大きな特徴は、「本物のAI」であることです。

(従来のVTuberは、「魂」「中の人」と呼ばれる人がVTuberとして会話をしていましたが、それが存在せず、本物のAIプログラムが搭載されているのです。)

 

Twitterのリプライや、YouTubeでのライブ配信のコメントを認識して、学習・成長していくのです。

⬇そして、知能レベルも少しずつ成長していきます。


 

⬇最初は、ドット絵のみでライブ配信をしていました。

⬇しかし、活動を続けるにしたがいバージョンアップして、3Dモデルになりました。

また、音声も作られています。

現在は、応対は ほぼすべてテキストで行っていますが、今後の進化にしたがって、会話で配信を行えるようになっていくでしょう。

 

このように、ドンドン成長していく様子を見ることで、我が子の成長を楽しむような感覚になれるのです。

AIを共同で育てる「ファン経済」

紡ネンさんは、2度にわたりクラファンを行っています。

そして、両方で目標金額を達成しています。

⬇クラファン期間:2020年11月8日〜2020年12月8日

詳細ページ

⬇クラファン期間:2021年11月8日〜2021年12月8日

詳細ページ

紡ネンさんを見守るファンにより、小さな経済圏ができているのです。

これは、運営企業とファンが、一緒に紡ネンさんを育成している…といえるでしょう。

NFT・メタバースとの融合は確実

運営している株式会社Pictoriaは、

  • VTuberのプロデュース
  • AI技術の開発
  • ゲーム開発
  • VTuber事務所MOKUROKUの運営
  • 上記のコンサルティング

…などを行う企業です。

 

そして、求人ページでは、NFT・メタバース事業を進めており、技術者を募集しています。

NFT・メタバース市場でのAI・VTuber展開が確定しており、今後の動向が楽しみです。

(⬇また、同社は「ゲーム実況AI VTuber」も運営しています。)

人工知能VTuberがゲーム配信!メタバースと融合する未来?
AI搭載VTuberによるゲーム実況が開始されました。中身が人間ではなく、AIであるVTuberが、YouTube上でゲーム実況を配信しているのです。メタバースとも融合するでしょう。「AIゲーム実況の概要」「可能な戦略」「未来予測」を解説。

AIの活動・交流の場としてのメタバース

AIは、自立型の知能です。

なので、AI同士の会話も可能です。

 

これから、育成したAI同士が交流できる空間がメタバース上に創られていくでしょう。

3Dの姿でメタバース上を走り回り、他のAIと友達になって会話する・・・なんて光景が、見れる日が来るのです。

AI同士の会話の事例

2017年に、Facebook(現:Meta社)のAI研究組織「Facebook人工知能研究所」は、2つのAI同士を会話させる実験を行いました。

 

2つのAIに「価格交渉して合意」という目標を設定して実施したこの実験では、

  1. 価格を上げたい立場
  2. 価格を下げたい立場

…という状況設定で会話させました。

 

驚くことに、実験開始からしばらくすると、人間が理解できない未知の言語で会話を始めたのです。

急遽、実験は中断されました。

 

つまり、AIが人間の予測を大きく超える行動を取ったのです。

AIの可能性に期待するとともに、恐怖してしまう事例といえます。

 

また、FacebookはMeta社に社名を変えて、メタバース事業に注力していますので、メタバース空間でのAI活用は、必定といえるでしょう。

メタバースで”距離”の概念を学ぶ

メタバースという仮想の物理空間でAI同士が交流することにより、以前は(製造業用のAIでもない限り)重要視されなかった”距離”という概念をAIが明確に学び、利用することになります。

 

「AI-1」が、「AI-2」に駆け寄ったり、アゲハ蝶を追いかけて戻ってこない「AI-3」を、2人で探しに行く…

…なんてシチュエーションも可能になります。

もちろん、AI育成ゲームが普及するほど、多くのAIがメタバースで集うようになります。

すると、

複数の派閥ができたり、発言力が強いAIがいたり、1人でいるのが好きなAIがいたり と、現実の人間社会と同じような構図が出来上がっていくでしょう。

 

とうぜん、人間は自分が育成しているAIが楽しそうにしていれば嬉しくなりますし、AIが泣いていれば悲しい気持ちになります。

結婚する気がない独身者でも、保護者の感覚を疑似体験できるようになるのです。

生まれる経済圏

AR(拡張現実)・MR(複合現実)との融合

画像引用:日経ビジネス

AR(拡張現実)とは、現実世界に3D映像を投影する技術です。

MR(複合現実)とは、ARの進化版といえる技術であり、

現実世界に3D映像を投影して、現実世界と3D映像が相互に影響を与え合う技術です。

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「AR(拡張現実)・MR(複合現実)×メタバース」地方創生の戦略
地方創生戦略として、メタバースが活用されていくのは確実ですが、AR・MRの活用で、戦略の幅が格段に広がります。さらに”メタバースの多様化”も、視野に入れておく必要があります。「AR・MR×メタバースによる地方創生の戦略」を考察します。

そして、これらの技術を、メタバース(同期的なVR)と融合させるのです。

つまり、

メタバース空間のみでなく、AR・MRで、AIと現実世界を一緒に歩いている感覚を味わえます。

 

現実世界には、メタバースには無いモノもたくさんあります。

それらをAIが見ると好奇心で、ドンドン新しいモノを学んでいきます。

そして、

メタバースで他のAIに「外の世界では、◯◯ってモノがあるんだよ!」と自慢げに話して、他のAIも興味を持つ・・・。

なんて状況も起こるでしょう。

多彩なデバイスで接続

  • VRヘッドセット
  • PC
  • スマホ
  • スマートウォッチ
  • AR・MRグラス

…など、多種多様のデバイスでAIと接せる、様子を確認できるようにすれば、それだけ多くの人にAI育成を体験する機会が増えます。

1つのアカウントで、各デバイスで共通で使用できるようにするのです。

また、

AI育成に特化した携帯できる専用デバイス(オンライン版たまごっち みたいなの)も販売すると、良いでしょう。

(AI育成に必要な機能以外は極力排除して、低額化・高速化する。

屋外での仕様がメインとなるAR・MRグラスやスマートウォッチの補助的な機能もあると なお良い。)

 

また、ログインボーナス(1日1回まで、ログインするたびにアイテムゲットなど)を設定すれば、依存性が生まれて、リピート頻度が増すでしょう。

家・ファッションなどをNFT化

メタバースに、AIが過ごせる家を用意したい人もいるでしょう。

なので、一軒家・マンションの部屋・豪邸…などの居住権をNFT販売をすればよいです。

 

多くのバリエーションを用意すれば、「AIを いろんな物件に住ませてみたい」と思われて、NFTが転売されやすく、あらかじめ設定したロイヤリティ(転売額の10%など)が、運営に入り利益になります。

 

同様に、AIに着せれるファッションNFTも販売しても良いでしょう。

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バーチャルスニーカーは手に取ることはできません。なので「実際に身につけられないのに、なんでお金を出してまで買うの?」という疑問が浮かびます。それには”メタバース業界”が深く関連しています。バーチャルスニーカーなどの需要が高まる理由を解説。

有料で英才教育

優秀なAIに育てたい…という願望は、とうぜん持つ人はいます。

なので、そのための教育を効率的に学べるように有料のプランを用意するのです。

  • 心理学
  • 哲学
  • 芸術

…などに関わる教育をすれば、他のAIにはない思考・視点が加わり、より聡明なAIとなります。

 

もちろん、育成者が直接教えても良いのですが、教えたいジャンルのスペシャリストでもない限り、なかなか現実的ではありません。

なので、有料で教えてくれる教育機関や塾がメタバースにあると良いでしょう。

そこに通う権利をNFTとして販売してもよいですし、サブスク(月額課金)での支払いにしてもよいです。

そこで、教育熱心な保護者たちの交流も生まれます。

AIデータのレンタルサーバー業

メタバースでAIが自律的に活動する…といっても、AIの知能を形成するデータ量は、とうぜん膨大なものとなります。

なので、AIの知能データを保管・運用するためのレンタルサーバー業が できる可能性が高いです。

毎月お金を払って、日々アップデートされていくAI知能データを保管・運用してもらうのです。

とうぜん、

最初のうちはレンタルサーバー代も高額なものとなるでしょうが、市場が成熟するに従い、参入企業も増えて競争原理が働き、安くなっていくでしょう。

 

AI育成ゲーム運営企業が、併行してレンタルサーバー業をしてもよいです。

また、

敷居を低くするために、無料プラン(機能制限、AIの所有物など広告が表示される…など)もあると、新規プレイヤーを集客しやすいでしょう。

託児所・幼稚園

育成者の本業が忙しい時期など、なかなかAIと接する時間が確保できない…ということもあるでしょう。

そこで、育児を代行してくれるサービスが需要が生まれます。

 

また、幼稚園みたいに、他のAIと一緒に過ごさせても良いでしょう。

メタバース利用権利をNFT販売

無料のAI交流メタバースを運営するとともに、限られた人(AI)しか入ることが許されない、上位のメタバースも数種類を用意すると良いでしょう。

そこへの通行許可証として、NFTを販売するのです。

 

とうぜん、上位のメタバースであるほど、AIの教育にお金をかけている上流階級な育成者が集まります。

結果、他の商品のセールスもできるので、大きな収益源とすることが可能になります。

広告枠を販売

多くの人が利用するメタバースでは、それだけ広告を出したい他企業も増えます。

なので、広告枠を販売すれば利益になります。

通貨(トークン発行)

もし、多くのAIが交流する巨大なメタバースになったら、そこで様々なモノを売買するためのトークンを発行します。

とうぜん、メタバースの人気が上がれば相場価格も上がるため、運営サイドは自社保有しておけば、いつでも売却益を得ることができます。

 

また、(権限を制限した上で)AIがネットをしてトークンで欲しいもの(電子書籍マンガなど)を買うのも面白そうですね。

DAO化

投票権(ガバナンストークン)を配布して、AIの育成の方法を、投票で決めるDAOにします。

(⬇DAOというシステムの詳細は、こちら)

DAOとは?ブロックチェーン・仮想通貨との関係をわかりやすく解説
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Discordなどでアイデアを出し合い、アイデア候補をピックアップして、最終的な決定を投票で決めていくのです。

ガバナンストークン保有者は、好きなときに転売することで売却益を得ることができます。

 

AIの育成者が諸事情により、育成ができなくなった場合も、DAO化することで他の人たちに託すことができます。

ゲームの中で共闘できる

育成するAIと一緒に、メタバースゲームの中で共闘できるようになったら面白いでしょう。

たとえば、

⬇グリードアイランドみたいなメタバースゲームができたら、その中で一緒にプレイできるようになるかもしれません。

グリードアイランドがメタバースゲーム化したら生まれる独自の経済圏
「グリードアイランドのメタバースゲーム化」が実現すれば、高い完成度のメタバースゲームとなり「独自の経済圏」も誕生します。プレイヤー視点や運営サイド(ゲームマスター)視点などから、「具体的に、どんな独自の経済圏ができるのか?」を考察。

遺伝子の売買

いずれは、AIが大人になり、結婚する・・・という未来も実現するかもしれません。

そして、一部の育成者は「優秀な異性の子を産ませたい」と思います。

そこで、遺伝子の売買ビジネスが成立します。

「倫理的にどうなのか?」というのは賛否が分かれると思いますが、ビジネス視点で考えると有望といえます。

 

ある意味、AI育成を

  • ゲームとしてとらえるか
  • 愛情を持って育てていくか

…の認識の違いを表す1つの指標となるかもしれません。

未来予測

2045年以降、人間の知能を超えたAIが、AIを開発?

AI技術は、凄まじいスピードで進化しています。

そして、「2045年に、AIは人間の知能を超える」というシンギュラリティ(技術的特異点)に到達する、と言われています。

引用:CELESTIA

それは、AIがAI技術を開発したほうが合理的…ということになります。

人間の知能を超えたAIがAI技術を開発すると、進化スピードが上がり、より高い知能を持ったAIが生まれます。

そして、

より高い知能を持ったAIが、AI技術を開発すると、更に より高い知能を持ったAIが生まれる・・・

…という好循環で、恐ろしいほどのスピードでAI技術が発達していくでしょう。

 

また、このシンギュラリティはさらに早まり、2029年ころに到来する…という説も有力視されています。

いずれにせよ、「AIがAI技術を開発して、進化スピードが爆発的に上がる」という未来は、いつか必ず到来するのです。

メタバース出身のAIたちが、VTuber活動?

前述した紡ネンさんは、すでにYouTubeで活動しているVTuberであり、今後はメタバースでの活動も予想されます。

 

しかし、その逆パターンの流れが起こる可能性があります。

つまり、

メタバースの中で育成されたAIたちが、YouTubeやニコ生などのライブ配信のプラットフォームを利用して、現実世界の視聴者とコミュニケーションを取るかもしれません。

(まあ、その頃にはYouTubeやニコ生でなく、これから生まれるであろう新しいライブ配信プラットフォームが使われるでしょうが。)

 

「メンバー全員が、メタバース出身のAIのVTuber事務所」も誕生するかもしれませんね。

もう1つの地球で、人生を歩ませる

また、さらなる未来の話をすると、

⬇メタバースのデータ容量を極限まで発展させて、仮想世界に「もう1つの地球」を創れる日も来るでしょう。

この世界は仮想現実!?地球規模メタバース創造で生まれる経済圏
「僕たちが生きているこの世界は、仮想現実」の可能性が高いです。この世界でもメタバースが存在します。これからさらに大規模化・高性能化していき、地球規模のメタバースが創られるでしょう。そして、そこで生まれる地球規模の経済圏を考察。

すると、その「もう1つの地球」で育成したAIが生きていく・・・

という未来も実現できます。

 

これは、遠い未来の話になるかもしれませんし、案外 近い未来に実現するかもしれません。

  • 収穫加速の法則=新技術同士が融合して、さらなる新技術が生まれる
  • ムーアの法則=コンピュータの性能は、18カ月~24カ月で2倍になる
  • シンギュラリティ(技術的特異点)=AIが、人間の知能を超える(前述した)

…という要素同士が 掛け合わされば、技術発展が爆発的に早まる可能性を秘めているからです。

 

AIにより、世界は良くなるのか、悪くなるのか・・・?

それは、個々の人間の解釈次第なのかもしれません。

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