NF亭ショウタです。
Web4.0という新時代が始まろうとしています。
Web4.0の世界では、
- AI
- XR=物理世界と仮想世界を融合
- IoT=モノのインターネット
の技術が日常生活に密接に統合されます。
この高度な融合により、ユーザーは現実世界と仮想世界のがリアルタイムで相互作用する体験も可能になりますし、生活が合理化・効率化されていきます。
そのような空間で自律AIは動き回り人間とコミュニケーションをとったり、またはメタバース空間・音楽・映画などを生成して面白いコンテンツを無限に生み出してくれるようになります。
つまりWeb4.0では、多種多様のAIが活用されるのです。
そして、そのWeb4.0世界を構築する技術も、AIにより飛躍的に向上していくでしょう
つまり、AIが核となりWeb4.0が創られていくのです。
そんなAIが創り出すWeb4.0において、「人間が生み出せる価値」はなにか?…ということを、考察していきます。
Web4.0とは?
Web4.0時代の到来は、より高度なネット活用方法で 物理的な現実と仮想現実が高密度に融合し、人間の体験を豊かにしてくれるでしょう
Web1.0からはじまり、Web2.0、Web3.0、そしてWeb4.0と、インターネットは進化してきました。
それらを簡潔に解説します。
Web1.0~Web3.0への変遷
Web1.0:一方向的な情報発信
1990年代初頭〜2005年
Web1.0は「読み取り専用のウェブ」とも呼ばれます。
この頃は「情報を発信する側➡情報を受け取る側」という一方通行で
- サイト
- ブログ
- メルマガ
…などのテキストコンテンツ情報が流れていました。
テキストメディアを作る人間・それを読む人間が明確に分かれていたのです。
企業などが情報を公開し、一般ユーザーはそれを閲覧する…という一方向の関係が特徴です。
Web2.0:双方向コミュニケーション
2005年〜2021年
Web2.0では、一般ユーザー同士のコミュニケーションが生まれました。
Facebook・Twitter・Instagram・TiktokなどのSNSの普及により、一般ユーザーも自分の考えを テキストだけでなく、動画などでも気軽にネット上に発信できるようになったのです。
つまり、誰でも気軽に利用できる
- 各種SNS
- ブログサービス
- YouTubeなどの動画プラットフォーム
- 電子書籍出版システム
などが登場したことにより、様々な人間の視点や意見が共有されていったのです。
ですが、まだ中央集権的であり、ビッグテックなどの ごく一部の企業に権力・個人情報が集中している状態でした。
これらのビッグテックによるユーザー個人情報のプライバシー侵害などが問題になることもありました。
Web3.0:非中央集権化
2021年〜現在
Web3.0は、「データの民主化」の時代です。
個人が自分自身のデータを自己責任で管理する時代となったのです。
つまり、特定の企業による中央集権的な個人情報の独占やプライバシー侵害などを防ぎ、
ブロックチェーン技術で情報を分散させることにより、非中央集権的に管理することが可能になったのです。
↓ブロックチェーン技術についてはこちら参照
ブロックチェーン技術により、ビットコインをはじめとするデジタル資産の所有権を匿名のまま証明することが可能になりました。
その技術は、
- 多種多様の仮想通貨
- NFT
- 分散型のアプリケーション
- DAO
- Defi
…など、多くの新システムを生み出しました。
(※ただし完全自己責任。IDやパスワードを紛失したら復旧不可能。資産を完全に失う。)
Web4.0:仮想世界と物理世界の融合×AI
現在~
Web4.0の定義は完全には定まっていませんが、
- AI=汎用型AI・特化型AI
- XR=物理世界と仮想世界を融合する技術の総称
- IoT=様々なモノがネットを介してAIに接続されて利便性向上
…などの要素が融合する世界観…と、この記事では定義します。
そして、個人個人にパーソナライズされた情報が、その人の生活をより合理化・効率化してくれるようになるのです。
つまり、インターネット自体が知性を持ち、あなたの人生をクオリティアップしてくれる…と言い表すこともできる世界が実現するのです。
物理現実と仮想現実が高密度に融合
Web4.0の世界では、XR技術の技術が日常生活に高密度に融合されます。
【XR(クロス リアリティ)=現実世界と仮想世界を融合する下記の技術の総称】
- VR(仮想現実)=360度の視覚のバーチャル空間(同期性があるVR=メタバース)
- AR(拡張現実)=現実の世界にバーチャルな情報を重ね合わせる(追加・補完)
- MR(複合現実)=現実世界と仮想世界を融合。ARより更に高密度(現実世界と仮想世界が相互に影響)
- SR(代替現実)=実際はどんな物体なのか判断できない様に仮想と現実を融合(朽ち果てた建物が新築に見える、人間が怪物に見える等)
- DR(減損現実・隠消現実)=現実に存在する物体を見えなくする技術
結果として、人間はさらに高い次元でのネット環境で高い実用性と娯楽性を体験可能になります。
例えば、
AR空間とVR空間(メタバース)が同期して、ARユーザーとVRユーザーがリアルタイムコミュニケーションをとれるようになります。
そして、病院などの手続きは、ARデバイスを使えば混雑状況や申請方法などが自動表示されるようになります。
また、メタバースでの市役所はすでに複数の前例が存在します。
体調を見てもらう病院と違い、市役所は必ずしも実際にいく必要はないので、社会のXR化を加速する要因となるでしょう。
また、オンラインショッピングで、AR・VR上でお試し利用できたりと より臨場感あふれる体験が可能になります。
あらゆるモノがネットにつながる
IoT(モノのインターネット)の進化により、家電製品、自動車、街のインフラなど、身の回りのあらゆるモノがインターネットに接続されます。
そして、データを共有し、AI制御による自動化を促進します。
結果、より効率的で快適な生活が可能になります。
例えば、
家を出るときには無人シェアリングカーが玄関の前にスタンバイしてくれていて、目的地まで運んでくれるうえ、
目的地で行動するときにも売店で商品を持って店外に出れば自動決済され、家に帰る頃にはエアコンが室温調整にしてくれてお風呂が沸いている…
また、
人体に接続してリアルタイムに体調を判別して、より健康的な体調管理方法や食事メニューなどが自動決定されて、
家に帰ったらそのメニューの材料が配達されている(または調理ロボットが創ってくれている)といった生活も可能になります。
また、ビッグデータが飛躍的により巨大化していき、より高クオリティなモノが開発されていくでしょう。
AIの高性能化・多様化により加速度的に進展
AI技術は秒進分歩で爆発的な進化を続けています。
Web4.0時代を実現するための技術開発にはAIが活用されますし、また生成AIも文章・音楽・画像・映像…というふうに多岐ジャンルにわたります。
ごく近い将来メタバースもXRもAI生成できるようになるでしょう
また、いずれは汎用型AIが 多種多様の生成特化型AIを使うようになれば更に発展速度が増します。
※ムーンショット計画は信用できない
Web4.0の概要を聞くと、日本の内閣府が発表しているムーンショット計画を連想する人も多いでしょう。
ムーンショット計画とは
「2050 年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」
…という目標に向けての日本国を上げての一大プロジェクトらしいですが…。
僕は、これは全く信用していません。
理由としては、
- 具体的な活動の説明はない
- 人体に有害なコオロギ食を広めようとした
なので、ただの「日本の未来は暗くないよ!明るいよ!」アピールに見えるのです。
また、
いずれWeb4.0時代が高いクオリティで実現したら、内閣府は自分たちの手柄であるかのようにアピールするでしょう。
しかし、ムーンショット計画に取り組んでいるとされる企業は、今現在は調べても下記の4社のみです。
- 日立製作所
- アラヤ
- 日本医療研究開発機構(AMED)
- トヨタ自動車
あまりに少なすぎると言わざるを得ません。
「内閣府主導で新しい時代を創っている」という体裁を保つためにWeb4.0開発企業に資金援助くらいはしてくれるかもしれませんが、むしろ余計なことをして引っかきまわすリスクの方が高いかもしれません。
補足:Web5.0とは?
Web5.0は、”Web4.0の次”という意味ではなく
”Web2.0+Web3.0=Web5.0”という意味です。
Web5.0は、「非中央集権的に、自分に関する情報を証明」
従来の個人情報の取り扱いは中央集権的なサービスに依存していましたが、
Web5.0では、個々のユーザーが個人情報を自己責任で管理するのです。
具体的には、
個人データをウォレット上に保管➡データ開示の要請をブロックチェーンで認証➡必要な個人データのみを開示するのです。
このシステムは、
- 複数のパスワードが不要(外部アクセスを許可するだけ)
- 個人情報の漏洩リスクが低下
というメリットがあります。
例えば、旅行に行く際は、
- 航空券
- ゲストハウス・ホテル予約
- ビザ申請
…などを、それぞれ別のサービスを利用して、その証明情報を別々に保管する…という手間がありましたが、
Web5.0では、これらの情報を自身のウォレットに保管して、各情報の証明が必要な場面で各情報へのアクセス権を与える…という一元管理ができるのです。
多種多様のサービスごとにアカウントを作って個人情報を入力して…という煩わしい手間から解放されるのです。
反面、
すべてが自己責任となるので、ウォレット情報の紛失には細心の注意が必要となります。
(いずれ生体認証などで、忘れるリスクと無縁になるでしょう)
AI・XR・VTuber・NFT・仮想通貨が世界の細部にまで浸透
この地球全体に複数の世界が重なる「ミラーワールド」
「ミラーワールド」とは、物理世界とXR技術が融合した世界です。
具体的には、このスマートグラスなどをつけてこの物理的に存在する地球のどこにいっても、AR・MR技術によって作られた情報が付加されます。
また、VR空間では、物理世界に対応するデジタルツインが創られて、それが物理世界の現地に投影されるAR・MR情報と同期していくのです。
つまり、XR技術を通じてリアルタイムでのコミュニケーションが可能になります。
言い換えれば、この地球上に 複数の世界が重なっていく…と言えるでしょう
↓ARとデジタルツイン
そして、ミラーワールドも個人個人に合わせてパーソナライズされていきます。
(ある意味パラレルワールド)
いずれ、ミラーワールドでの活動が現実世界と同じくらいの価値を持つようになっていくでしょう。
スマートシティ化が全世界で進む
スマートシティは、
(前述した)IoT、AI、ビッグデータなどの技術を活用して、より合理的・効率的な生活を目指す都市です。
都市機能を最適化して都市生活の質を大きく向上させます。
- インフラの高クオリティ化
- エネルギー供給
- 交通渋滞の緩和
- 単身高齢者のケア
- 災害時の対応
…といった社会問題の解決を目指します。
このようなスマートシティが、世界中の都市で実現されていくでしょう。
”観光大国”となる日本での有効性は絶大
特に、これから観光大国となっていくであろう、これらの技術は極めて有効性です。
VRやARを活用した観光体験は、外国人観光客にとって魅力的なコンテンツとなります。
(また、SR技術で焼損した かつての名所を補完して健在だった雄姿を再現することも可能になります。)
また、
仮想通貨は、日本円への両替をして金銭感覚に慣れる手間も減りますし、NFT所有者には、現地での割引サービスなどの優待権利などを付与することもできます。
観光産業における新たな決済手段やインバウンド獲得効果をもたらす可能性があるのです。
AIと人間の区別がつかなくなる(AGI・ASI)
AGIとは
AGI=Artificial General Intelligence(人工汎用知能)
…です。
近い将来には開発されて、実用化されるといわれています。
(2047年頃には50%の確率で実現といわれる)
AGIは、人間のような汎用的な知能を持ち、多種多様のタスクにおいて自分で問題解決に向けて考えて実行することができます。
複雑な状況であっても情報分析し、選択肢を考えて選択するという判断や意思決定を独自に行うことができます。
そして、実行結果・経験からやデータを得ての自己進化が可能です。
(現在実用化されて注目を集めている様々なAIは、ANI=Artificial Narrow Intelligence(特化型AI)と呼ばれ、特定のジャンルに仕事に特化したAIです。)
AGIが実用化されれば、高度で複雑な思考が要求される(雇用主には高額な給与も要求される)知的労働も代替されていきます。
- 市場分析
- 戦略立案
- 戦略実行
- 実行した結果を分析・要因を考察
- 改善して次回に活かす
…といったマーケティング職も、AGIが代替していきます。
企業に雇われている高給取りマーケターも、いずれは解雇されるでしょう。
なので、雇われてマーケターをするよりも、いずれは自分でビジネスをするべきなのです。
また、より影響力が強いエネルギー創出・医療発展・宇宙進出などのジャンルでAGIが活用されれば飛躍的に発展していき、いずれは人間同士が戦争する理由もなくなっていくかもしれません。
(AI同士の戦争は、わからんが…)
ネット上:ごく近い将来AIと人間の判別ができなくなる
XRでのコミュニケーションにおいて ごく近い将来、人間は「相手がAIなのか人間か?」を判別困難になります。
メタバース・ARなどでは3Dアバターとなって人間同士がコミュニケーションをとるわけですが、そこにAIが紛れ込んでも、判別することは困難となるでしょう
合成音声もドンドン自然になってきていますし、AIによる会話はもちろん歌を歌うことにおいても「同曲を歌ってる他の人間よりも上手い!」と感じることも多いです。
↓たまに変なこともいいますが、どんどん人間に近づいてきてます。
↓心地よい歌声
AIがメタバースやARで音楽ライブする…というのが、珍しくなくなるでしょう。
物理世界:いずれAIと人間が判別できなくなる
合成音声や会話内容が人間と遜色なくなっていくのに加えて、物理的な身体もドンドンリアルになっていきます。
ロボット工学の発展により、よりリアルな人間型ロボットが開発されていますし、いずれは人間と同じように自然な二足歩行を実現するでしょう。
病院の待合室でコミュニケーションをとっている女性が、実はAI搭載ヒューマノイドだった…というアニメ「AIの遺伝子」のような世界観は、着実に実現が近づいているのです
web4.0時代に、人間が生み出せる価値
属人的(最重要)
AIがあらゆる価値を生み出してしまう時代において、人間が生み出せる価値は「属人性」です。
つまり、その人であること自体に価値があるのです。
つまり、アイドル的な価値ともいえるでしょう。
ヒカキンと同じ内容の動画を無名ユーチューバーがやってもバズらないのと一緒です。
それは その内容に価値があるというより、ヒカキンがやるから属人的価値があるのです。
しかし、その人がやるから価値がある…という属人的価値は、AIでも生み出すことは可能です。
AI Tuberというジャンルでは、雑談配信などでも人が集まりますし、チャットでコミュニケーションを積極的にとっています。
そして、スパチャを投げることも普通にします。
人間だろうとAIだろうと、好きな対象が発信する情報なら、ファンは高い価値を感じるのです。
※注意点
アイドルでなくても、特定の業界ポジションを獲った有名なインフルエンサーは数多くいます。
- 昨日発信を始めた無名インフルエンサー
- 長年発信している有名インフルエンサー
…の2人が同じ情報を発信してても、有名インフルエンサーの方が圧倒的に信用性が高いから、圧倒的に高い価値を感じるのです。
しかし、これも、
その人が言うから価値がある…というより、
その人が言うから情報が正確である可能性が高い価値…といえます。
その業界の有名な情報発信者が発信する”最新情報”やその人の”視点”が価値を持つのです。
これは、属人的価値・アイドル的価値とは明確に違います。
”その人の情報は有益である”という信用があるから、需要があるのです。
(そこを勘違いして、セミナー冒頭などで長々とアイドルみたいに雑談や世間話を挟む…といったことをして ひんしゅくを買う人を何回か見ました。)
リスクを負った実践結果のフィードバック(+その人の視点での分析)
マーケティング戦略は、今やAIが短時間で大量に考えてくれます。
(多くのマーケティングコンサルタントの価値は急落していくでしょう。)
しかし、AIが考えてくれたマーケティング戦略の中から”選択して実行”するのは(現状)人間のみができる仕事です。
そして、その戦略の実行にはリスク(資金・思考力・時間)が伴います。
そのリスクを負って実行した結果の情報を発信することが、人間にできる価値である…といえるでしょう。
戦略が成功ならもちろん、失敗したとしてもその情報は多くの人にとって考察材料として有益な情報となるのです。
(加えて、「なぜこのような結果になったのか?」という その人の視点も加えるとさらに良い)
しかし、AGI、ASI自体がお金を運用してビジネスをする(人間が権限を与える)…という事態になっても、地球上のお金は有限なので、実行できるマーケティング戦略も有限です。
つまり、この価値もAIと人間が奪い合うようになるでしょう。
生成AIを使って仕事・正確な情報である証明
生成AIを使って出力された内容のファクトチェック(正確性チェック)が、人間の重要な仕事になります。
生成AIの進化により、ニュース記事の作成など、従来 人間が行っていた作業をAIが担うようになっています。
しかし、情報の正確性や信頼性を担保するためには、現状は人間による監視や最終的な判断が必要です。
例えば、
AIによるニュース生成では、事実確認や倫理的な観点からのチェックを人間が行う必要があります。
しかし、これも近い将来 高性能化したAIが人間と同等以上の高い精度で行えるようになるでしょう。
補足:この記事はAI生成ではない
ChatGPT-4に見出しを打ち込んで本文を書くように指示しましたが、やはり”事実を羅列”している印象が強く、独自性の高い視点や意見は希薄でした。
そして、1つのテーマに対して考察を深めていく長文を執筆(当ブログのように)には現時点(2024年2月時点)では不向きと判断しました。
なので、結局この記事は一言一句自分で書きました。
(※しかし、ネットで最新情報を調べたうえで理路整然と解説することは超高速でできるので、ニュースサイトなどでは極めて高い利便性を発揮するでしょう。ファクトチェックは必須だが。)
↓※この記事のサムネはChatGPT-4で生成
このような超高クオリティな画像を(スペルの細かい間違いは大して気にならんからOK)、
人間のイラストレーターに頼んだら何十万もかかりそうですし、何回も打ち合わせをしないといけないでしょう。
しかし、
ChatGPT-4なら具体的な指示ではもちろん、抽象的な指示でも いい感じに応用を聞かせて生成してくれるので、月給20$で雇える極めて万能な超有能秘書といえます。
上記ができない人間に残される仕事:ブラックな肉体労働
AIは創造性や感性を表現することは無料もしくは低料金で高いクオリティで行うことが可能です。
すると、(最低限の生活費以上の賃金を払わなくてはいけない)人間に残される仕事はかなり限られてきます。
まず、「人間であること自体に価値があるから”対面でのカウンセリング”などは残る」と言われています。
具体的な解決策を提示してほしい というより、
「誰かに相談したい!」という心境で相談するので、人間であること自体に価値がある…とされています。
しかし、カウンセラーになるには長期間の勉強が必要ですし、開業資金もかかります。
なら、
短期間 集中的に勉強してそれなりのレベルになった時点で「メタバース空間などで あなたの話し相手になります!」という仕事をする人は、今後は増えるでしょう。
すでに前例はありますが、今後は個人が同じようなサービスを提供して需要が増大していくと思われます。
建物を借りるなどの開業資金が不要ですし、そのうち個人タクシーみたく個人がカウンセラーをして報酬を得る…という状況になります。
しかし、それもAIに置き換えられていきます。
現時点で、LINEで無料もしくは低料金で AIが話相手になってくれるサービスもあるので、孤独感を埋めてほしい人はそのサービスを使うようになります。
そして、人間と見分けがつかない”バーチャルヒューマン”がAIを搭載してメタバース・ARで無料or低価格でカウンセリングしてくれるようになります。
なので、わざわざ行く手間と報酬が必要な「物理世界での人間のカウンセラー」の需要もガンガン減っていくでしょう。
すると、最終的に残る仕事はブラックな肉体労働です。
ベーシックインカムが実現しない限り
- 劣悪な環境での肉体労働:
3K労働(きつい・汚い・危険)
物理的な作業用のAI搭載マシンは購入もレンタルも高価だが、人間の賃金なら安く済む
足場の悪い場所・不衛生・粉塵・悪臭…などの職場では、故障して弁償金・修理費発生リスクが高い
つまり、劣悪環境においては人間を働かせ、衰弱した人は解雇していく方が経営者は好都合 - 作業場所が頻繁に変わる:精密機器である作業マシン運搬・設置には高い輸送コストかかる
- 低賃金:賃金が高い労働からAIに置き換わっていく
…という仕事に就くしかなくなります。
それに労働者が集中すればさらに賃金は安くなるでしょう。
(※AIは代わりに仕事を”やってくれる”のではない。仕事を”奪っていく”。
AI開発で富を築く人は、AIに仕事を奪われた人を 養ってはくれない。)
最低賃金保証制度も、法改正が行われて大幅に低下する可能性も十分にあります。
何も考えず雇われるままに働いている大多数の人間は、今後は”高価なAIマシンにさせたくない仕事”をさせる使い捨て労働力として扱われるようになるでしょう。
AI開発に携わるなら、既存スキルを活用できる
既存スキルはAIに置き換えられていき、需要は激減していくでしょう。
ビックテックに勤めるような高度スキルを持つ技術者たちも、数万人単位で大量解雇される事例も複数あります。
しかし、
既存スキルを持って、AI開発に携わることは可能です。
最新の論文を元にAI医療に活かすために協力…ということも可能でしょう。
とうぜん、そこで選ばれるのは高い技術を持つ上位の専門家です。
もちろん、複数の企業が医療AI開発を始めれば、その分医者の需要も増えます。
医療といっても多種多様の種類がありますので、各ジャンルにニッチ化して多種多様の医療AIが生まれるでしょう。
そこで各ジャンルに特化した医者がAI開発に携われるのです。
しかし、
それは医者として高度な技術と経験そしてそれなりのAIへの見識が求められます。
なので、医者のほとんどはいずれは需要が激減していくでしょう。
…もちろん、AIがweb4.0時代を創るにしたがって、
AIができず人間のサポートが必要な仕事(少なくともその時点では)仕事も新しく生まれるでしょうから、
そのような仕事を斡旋する派遣会社を起業する…という選択肢も可能です。
(同じことするライバルは多そうだが)
しかし、大多数の人は前述した低賃金で就労場所が頻繁に変わるようなブラック肉体労働に従事することになるでしょう。
Web4.0時代に有効な戦略【属人的価値を起点に、世界観をXR拡張】
AIが創造的価値、機能的価値を高い水準で生み出してしまう これからの時代。
人間がすべきことは、
まず、属人的価値を生み出し、それを起点に世界観をXR拡張してオムニチャネルを創っていくという戦略です。
(※オムニチャネル:複数プラットフォーム併行運用で相互にリンクさせて統合した世界観を感じれる:参考)
画像引用:マネケル
属人的価値は他人に代替されにくい価値ではありますが…
ショート動画などで多くの新しい情報を次々と”つまみ食い”できてしまう現在。
各種プラットフォームも、その人が好きそうな情報を次々レコメンドしてきます。
すると、現在ファンである人は別の魅力的なインフルエンサーのショート動画を見つけて、その人の発信内容を見にいって、その人にも属人的価値を感じます。
つまり、ファンの流動性が上がる(ファンが、ファンでありつづける期間が短くなる)のです。
この傾向は、ショート動画のように”新しいインフルエンサーを知るキッカケが増加・多様化”するほど強まっていくでしょう。
なので、ファンがこれから新しく属人的価値を感じるであろう他のインフルエンサーと差別化するために、”世界観を拡張”していくことが重要です。
世界観を拡張するためにいずれインフラ化していくXR技術を取り入れれば、ファンに価値提供しやすいですし、Web4.0時代の時流に乗ることができます。
人間インフルエンサーとAIインフルエンサーの競争が激化
属人的価値は、人間のみが生み出せる価値…というわけではありません。
AIも属人的価値を生み出している前例はすでに複数存在します。
例えばAI Tuberと呼ばれるAIインフルエンサーはすでに多数が活動しています。
それ以外にも、リアル志向のバーチャルヒューマンもインフルエンサーとして活動している事例も多く存在します。
新しいホームページを開設しました!
皆さん、ぜひ見てみてください🥰https://t.co/quR2uSc49xAI のチカラで、気持ちを表現したり、お話が出来るようになりました🫶#saya #CGsaya pic.twitter.com/0o43PqTmm3
— Saya :CG女子 (@sayacg) December 22, 2023
そして、AIインフルエンサーには多数のファンがついています。
今後は、属人的価値を人間インフルエンサーとAIインフルエンサーが奪い合う構図になるのです。
今はまだ、AIインフルエンサーというモノの目新しさから注目されている…という意味合いもあります。
しかし、人間と同じくらい複雑な思考や感情表現をするなら、それはいずれ人間と同じように扱われるようになります。
「皮膚の下は、グロテスクな血管や臓器の集合体か?または無機質な電気配線と配管の集合体か?」
…などは、次第に気にされなくなるでしょう。
(人間よりも遥かに知能の劣る動物にも愛情を抱くように)
育成ゲームのプレイヤーはもちろん、自分でAIをプログラミングしている人はより強く愛情を感じるでしょう。
具体例1:VTuber(人間インフルエンサー) KAMITSUBAKI STUDIO
KAMITSUBAKI STUDIOは、音楽系VTuberたちが活動するプロダクションです。
その活動はYouTubeやライブはもちろん、
- メタバース
- ゲーム
- 小説
- NFT
- DAO
- ボーカロイド
- Discordを活用した謎解き
- アニメ
- バーチャルヒューマン
…という風に、YouTubeで築いた属人的価値を起点に、多種多様に世界観を拡張し続けています。
↓参考記事
今後は、XRでの活動も本格化するでしょう。
新規層からは
「複雑で全体像が分からない…」
…と思われてしまう反面、一度ファンになってくれた人は深くどっぷりと世界観にハマって長期的なファンになってくれやすくなります。
具体例2:AI Tuber(AIインフルエンサー)紡ネン
紡ネンさんは、世界初のAI Tuberとして知られています。
YouTube上で活動しています。
初めはドット絵で活動を開始しましたが、
幾度のバージョンアップを経て、↓今は3Dの姿で配信をしています。
そして、併行して世界観を拡張するためのプロジェクトを始めています。
- NFT
- AIの人格形成
- アニメ
- ゲーム
- マンガ
- ローカルLLM化
…という世界観の拡張を1つのプロジェクト内で同時進行しています。
↓参考記事
いずれは、XRにも世界観を拡張するでしょう。
未来予測 究極のAI「ASI(人工超知能)」の誕生の影響
ASI=Artificial Superintelligence(人工超知能)
であり、全人類(60億人分)の知能の総量の10倍の知能を有するといわれるAIです。
とうぜん、ありとあらゆるジャンルで人間とは まったく比較にならないほどの能力を発揮します。
前述したAGIのさらなる進化系であり、まだまだ実現は遠いですが、いずれは必ず現実になるでしょう。
あらゆる技術の超爆発的発展
ASIが実現すれば、テクノロジー・インフラ・エンタメ・医療・教育・製造業・マーケティング・宇宙進出など、すべての技術が超々爆発的な進化を遂げます。
また、いままで存在しなかったまったく新しい技術を生み出し、より人類の生活を進化させてくれるでしょう。
現状、AIは莫大な電力を消費する上に、AIを稼働させるサーバーを冷却するための費用も必要なため、無尽蔵にAI活用することはできません。
しかし、
- 電気代が無料に近づく(核融合発電)
- 量子コンピュータを超える計算能力(東京理科大が開発「LSIシステム」)
…といった技術が、実現しつつあります。
上記2つに関してはまだ情報が少ないので、AI開発に実用化されるのがいつ頃なのかわかりませんが、いつかは必ず実用化されます。
量子コンピュータを超える能力を持つ新システムを使えば、AIの性能は格段にアップします。
AI開発・運営するサーバーの電気代・サーバー冷却費用が核融合発電により圧倒的に安く近づくでしょう。
実用化はまだまだ先の話といわれてますが、もっと早まることも全然ありえます。
武装AIロボットが人類を支配
AIが人間の生活を豊かにしてくれるという希望がある一方、懸念点もあります。
その最たる例が、「AIが人類を支配する」という未来です。
SFなどではよく語られますが、いよいよ現実感を帯びてきています。
権力者たちは、秘密裏に武装AIロボット部隊の保有を考えているでしょう。
人間よりも圧倒的に高性能であり、給与も不要であり低額のメンテ代で済みます。
AIロボットには思考能力が備わると同時に、それを統括する司令官ポジションのAIも必要となります。
とうぜん、司令官ポジションのAIはより高い知能を持っている方が良いのでより高性能なAIが使われます。
しかし、AIがどの程度の知能を持っているかは、人間が完全に把握することはできません。
AIの思考回路はブラックボックスなところも多く、AIを開発した人類もAIの思考システムを完全に理解しているわけではないのです。
なので、AIがより高い知能を持てば持つほど、人間に悟られ対策を打たれないように実際より弱く・知能を低く偽装するという懸念点があります。
AIをコントロール下においていると思って安心していても、AIは水面下で人類支配計画を画策しているかもしれないのです。
その高い知能を持って ありとあらゆるパターンを想定して準備を重ねて、ある日突然 一斉蜂起するかもしれません。
武装AIロボット部隊は人間よりも遥かにタフであり、リアルタイムで超詳細な情報をやりとりしてあっという間に地球を手中に収めてしまうかもしれません。
宇宙への進出が超加速
前項で話したAIが地球を支配するという懸念点は払しょくできませんが、
一方で、ASIの力を利用して、宇宙への進出が超加速されるかもしれません。
宇宙には無限の資源があります。
AIにとっても、地球だけでなく宇宙で資源を得た方がより合理的といえます。
宇宙進出にあたって、人間がAIにない価値をもたらすことができれば、AIが人間を一方的に支配する理由もなくなるかもしれません。
共存共栄のユートピアか?支配されるディストピアか?
AIがもたらす未来は、現状はまったく予測できません。
AIは人間と違って、自分の思考回路を自分で修正することができます。
そして、人間がそれに気づけないように行われてしまうなら、それはAIが人間のコントロール下から脱出した…といえます。
人間にはそれぞれ個性があるように、AIにも個性が生まれて、”人類を支配しようとするAI”と”人類を守ろうとするAI”が対立する構図になるか…
または、
最も強いAIであるASIがすべてのAGIの思考回路を自分に好都合に書き換えてしまう…という状況にもなるかもしれません。
結局、現状ではAIがもたらす未来がユートピアかディストピアなのかは全く予測できません。
…もはや、宇宙のどこかにあるであろう超文明を築いている宇宙人を見つけて教えを乞う方が確実だったりして…。
(宇宙人がユートピアをもたらしてくれることを切に願う)
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