NF亭ショウタです。
AIによりメタバースが自動生成される未来が、いずれ到来します。
AIテクノロジーの発展速度は凄まじいです。
AIが単純作業をすることは誰もが予測していました。
しかし、
人間にしかできない”不可侵領域”と思われていたクリエイティブ領域にも、すでにAIは進出して巨大な影響を及ぼしているのです。
この記事では、
- メタバース生成AIの実現の可能性
- メリットとデメリット・可能な戦略
- 未来予測:最終的に人間に残されるのは”マーケティング戦略の実行”
…を解説していきます。
AIは、クリエイティブ領域にも進出
AIは、超大企業も開発
AIテクノロジーは、GAFAMをはじめとして世界中の大企業が研究開発を進めています。
AIは あらゆる面で人類の生活を合理化してくれるので、超巨大な市場となりえるのです。
特に、”自動翻訳AI”や”自動運転AI”などは、国際化社会への対応や人身事故を減らすため(加害者になってしまって損害賠償責任を負わないため)に、一般人にとっても嬉しい技術となりえるでしょう。
また、有名企業以外にも、それぞれにジャンルに専門化したAIは研究開発され続けています。
⬇意外なところでは、VTuberとして活動するAIも存在します。


メタバースでのカンタンな接客対応をするAIも すでに存在するので、今後もメタバース市場へのAI活用は増えていくでしょう。
イラストAIの急激な進化
AIは、クリエイティブ領域にも進出しています。
すでに、AIによる影響が出ているクリエイティブなジャンルは、イラスト業界です。
人間の絵師たちが参加するコンクールにおいて、AI生成された下記イラストがデジタルアート部門において1位を獲得するなど、高クオリティなイラストを生成できる技術がすでにあるのです。
反面、
絵師として活動してきた人たちなどは、イラスト生成AIに嫌悪感を示すことも多いです。
良くも悪くも、イラストAIはイラスト業界に極めて大きな影響を及ぼそうとしています。
⬇参考記事

AIテクノロジーは、それだけ強力な影響力を秘めているのです。
AIがメタバース生成する未来
これからAIは、前述したイラスト業界のみならず、様々な市場に進出して影響を及ぼしていくでしょう。
そして、いずれは”メタバース生成AI”も開発されます。
人間がカンタンな指示を出すだけで、短時間(数分~十数分くらい)でのメタバースが生成されるようになるのです。
とうぜん初期段階では、メタバースのクオリティもそんなには高くないでしょう。
2次元のイラストよりも、3次元で広いVR空間であるメタバースの方が、遥かに複雑で情報量も多くなるからです。
イラスト生成AIよりも、圧倒的に高度で膨大な情報処理能力が必要になるでしょう。
しかし、開発を進めていけば、いずれは高クオリティなメタバースが自動生成されるようになります。
そうなるととうぜん、その頃にはインフラレベルの超巨大市場と化しているであろうメタバース業界への影響は、計り知れないものとなるのです。
現時点ではプログラマは需要が大きいが、いずれAIに仕事が奪われる
メタバースを創るには、プログラミング言語(Unityなど)を学ばなくてはいけません。
しかし、
とても複雑難解なうえ、教材通りにプログラムを入力・実行しても、教材と違う出力・動作をされて困惑したりと、かなりの時間と精神力を消費します。
プログラミング言語を学習することは、忍耐と根気が必要なのです。
挫折する人も多いでしょう。
なので、メタバース制作を目的として、Unityなどの言語を扱えるプログラマは現在は需要があります。
メタバース開発を発表している多くの企業も、Unityの技術者を求人募集しています。
いま現在、メタバース開発できるプログラマは、需要が高いといえるでしょう。
しかし、AIがメタバースを生成できるようになったら、とうぜん需要は激減します。
AIがメタバース生成する未来は、必ず来る
AIは、大別すると「汎用型AI」と「特化型AI」があります。
- 汎用型AI=人間のような思考能力、知能を持つ。
自己判断での行動が可能。 - 特化型AI=特定の役割・作業に特化。
引用:オルタナティブ ブログ
いま現在、実用化されているAIは、その”すべて”が特化型AIとされています。
加えて、研究開発されているAIは、その”ほぼ すべて”が特化型AIです。
⬇イラスト生成AIも、特化型AIです。

そして、いずれ開発されていくであろうメタバース生成AIも、特化型AIです。
数年後には、
- ヘタクソな設計図
- 言語による複雑な指示
…を入力すればメタバースが自動生成されるようになります。
とうぜん、粗(アラ)もあるでしょうが、相手はAIなので全く遠慮することなく修正依頼を何百回でも出して、クオリティを上げていけます。
(また、クリック操作のみでカンタンに細部を修正できるようにもなっていくでしょう。)
そして、PC・VRデバイスを使えば、生成したメタバースに入って体感できるようになるのです。
メタバース内でのアイテムを生成するAIは存在する
メタバースで使用できる3Dアイテムを自動生成できるAIは、すでに開発されています。
例えば、メタバース売買プラットフォームの運営企業Monaが開発中の「AI Material Generator」です。
今後も、メタバースに設置できる あらゆるアイテムを生成できるAIが生まれ、そしていずれはメタバース全体を生成できるAIも生まれてくるのも、とうぜんの流れと言えるでしょう。
メリット
アイデアの具現化が、極めて容易になる
実現したいメタバースを思い描いていても、”プログラミング言語の習得”や”外部委託する報酬の用意” などの面で難しく、結局実現されない もったいないアイデアは多くの人の脳内に存在するでしょう。
しかし、メタバース生成AIが誕生すれば、あとはそれをカンタンな設計図や言語にして伝えるだけです。
(すでに前述したが、修正したい点はクリックなどで直感的に修正可能になる。)
素晴らしいアイデアであっても、脳内の空想で完結させてしまっては、もったいなさすぎます。
それを具現化することで、他人に価値提供をできます。
すると、その対価として お金をもらうチャンスにもつながるのです。
メタバースのクオリティの全体的な底上げ
メタバースAIにより、非常に多くの人が気軽にメタバース生成をするようになります。
つまり、非常に多くのメタバースが誕生して、それを体験することで人々の創造性が刺激されていくのです。
すると、メタバース業界の全体的なクオリティのレベルが格段に上がります。
独創的なアイデアをAIが具現化した高クオリティなメタバースが次々に登場することで、お互いに刺激しあい 学びあい、一般層にもメタバース文化に来てもらいやすくなります。
そして、メタバース文化が一般層にも浸透していくのです。
無料or低価格でビジネス活用できる
AIがメタバースを生成してくれるようになれば、とうぜんメタバースのビジネスへの活用も可能になります。
”資金不足”や”技術者がいない”などの問題でメタバースを開発できなかった企業でも、メタバースをカンタンに用意できるようになります。
いま現在のイラスト生成AI界隈と同じように、無料もしくは月額数百円~数千円ほど低価格で、自由にメタバースを創れるようになるのです。
(ビジネスプランなどに加入すれば)商用利用も可能になり、多種多様の業種のおいてビジネス戦略の幅も広がるでしょう。
人間が想像もできないようなメタバースを次々と生み出せる
人間は、高い創造性を持っています。
しかし、それらは それまでの人生において見てきた多くの創作物を、人間の感性で組み合わせたモノです。
一部の天才を除いて、多くの人は似通った感性を持っているのかもしれません
反面、
AIは、人間の感性とはまったく違うベクトルで創造します。
実際に、僕がイラストAIを使用したら、天才性を感じさせるイラストが短時間の間に次々生み出されました。
思わず息を飲んでしまうような、幻想的な世界観をまとっています。
そしてこれは、AIによるメタバース生成においても同様のことが起こるでしょう。
…多くの人が具体的なイメージを共有している、現実的なメタバース(パラリアルなど)を生み出すには、奇妙で不可解な箇所もたくさん発生してしまい、「粗(アラ)が目立つ=低クオリティ」という印象を与えてしまうでしょう。
しかし、幻想的・非現実的なメタバースを生成する際は、その奇妙で不可解な箇所が逆に独特の世界観の演出につながるのです。
(上記のAI生成イラストも現実ならありえないモノが映り込んでますが、幻想的で非現実的なイラストなので、逆に独自性の演出につながっているのです。)
デメリット
「学習元」の確保
メタバース生成AIは、とうぜんメタバースの生成パターンを学ぶ学習元が必要です。
その有力候補としては、VRChatやclusterなど、メタバースプラットフォームになります。
VRChatの全ワールド数は10万を超える…といわれています。
すべてを学習元とするのは困難なので、人気があるメタバースから優先的にデータをインプットして学んでいくでしょう。
しかし、
メタバースプラットフォームの運営企業からメタバース生成AIに対して否定的なスタンスを取られてしまったら、とうぜんAIによるアクセスを拒否するプログラムを実装してくるでしょう。
イラスト画像はネット上に星の数ほど存在しているため学習元の確保には困らないと思われますが、メタバースは3D空間のデータなので、実際にアクセスしてデータをダウンロードする必要があります。
アクセスを弾かれてしまうとなると、学習元を十分に確保することがが非常に困難になってしまうのです。
膨大なデータ量
平面的なイラストと違って、メタバースは立体です。
とうぜん、あらゆるオブジェクト(物体)に複雑な加工が施されて、それらが広大な土地に多数 存在するので、データ量は膨大なモノとなります。
質感などのリアルさを高めていくほど、そのデータ量はハネ上がるでしょう。
それを自動生成するとなると、イラスト生成と比較にならないほどの膨大なデータ処理が必要になります。
コンピュータの処理速度は これからも上昇していくでしょうが、メタバースもドンドン複雑化していくと思われますので、データ処理が追いつかないという懸念点もあるのです。
プログラミング言語で出力➡情報拡散されづらい
イラスト生成AIは、一枚の画像としてデータが書き出されました。
しかし、メタバースは3D空間なので、(前述の通り)データ量も多くなります。
そして、そのデータはプログラミング言語で書き出されることになります。
つまり、無機質なファイルとしてダウンロードされるのです。
イラスト画像の場合は、そのままSNS拡散されていきますが、メタバースの場合は無機質なファイルなので、
「データファイルをメタバース プラットフォームにアップロード➡メタバース内を探索する動画を録画➡短く編集してSNS投稿」
…という、とても面倒なプロセスが必要になります。
そこまでの労力をかけてまで情報拡散してくれる人は、かなり少ないでしょう。
細かい指示通りのメタバース全体は生成困難
メタバース生成をするのはAIなので、とうぜんあちこちに修正すべき点があるでしょう。
こちらの意図自体が上手く伝わらずに、全然違うメタバースが出来上がってしまうことも とうぜんあります。
(だからこそ、誰も想像しえない独創的なメタバースが生まれるメリットと表裏一体といえますが。)
AIテクノロジー自体への嫌悪感を助長?
イラスト自動生成AIは、嫌悪感を示す人も一定数存在しました。
たしかに、その人たちの立場を考えれば、納得できる言い分ではあります。
人間の絵師が血のにじむ下積み期間を経て絵師活動をできるようになった後も、1つ1つ心血を注いで書いていくイラストを、AIが一瞬で創れるようになってしまったのですから。
そして、ファンが好きなキャラクターなどのイラストを描いてSNS投稿するファンアートにも、AI作品が氾濫してしまい、「AI生成したことを明記 or AI作品の投稿自体禁止」との呼びかけもされています。
AIによって、多くの人がイラストの楽しさを知るきっかけになっている反面、以前からイラスト業界にいた人などには好ましくない影響が起きていることは確かです。
それと同じことが、メタバース業界でもいずれ起こります。
いま現在、メタバース建築士の需要が上がっており、メタバース専門の設計事務所も存在します。
これからも、多くの人がメタバース建築スキルを身につけて、メタバース建築士は増加していくでしょう。
しかし、いずれはメタバースもAIが生成するようになります。
その時は、今のイラスト業界と同じように、メタバース建築士たちが職を奪われるデメリットを回避するために、反対運動などが起こるかもしれません。
AIテクノロジーは人類を豊かにしてくれる可能性を秘めていますが、職を奪われる恐怖による反対運動も起こりえるのです。
可能な戦略
生物のように動きつづけるメタバース
メタバース全体が、意思を持っているかのように動きつづけて変形するメタバースがあると面白いです。
例えば、大空や宇宙空間を飛び続ける”超巨大な鳥”自体がメタバースになっており、その背中が活動領域になっている…というのも可能です。
- 先端部(頭部)に行けば、大空や宇宙空間のスケールを体感できる大パノラマ
- 落ちたら数千メートル真っ逆さま(もしくは宇宙空間に放り出される)の恐怖を味わえるブランコを設置
- 羽ばたくための筋肉が山脈になっており、行くたびに地形が変化
…などがあるとよいでしょう。
また、他の同様のメタバースと1つの超巨大空間(大空・宇宙)を共有して、たまにお互いが見えるようにしたり、行き来できるようにしたりも可能になります。
無限に新しいステージが創られるゲーム
マリオ64・マリオカート64に代表されるような3Dアクションゲームで、プレイするたびにステージの地形が変化する…というゲームなら、飽きにくくなります。
メタバース生成AIを活用して、プレイのたびにまったく新しい地形・各種条件が設定されたステージなら、永久…とはいわないまでも、かなり長期的に楽しんでもらうことができます。
(もちろん、そうしたら同じシリーズの新作も売れにくくなるリスクもありますが、ライバルも同じく永久変化ステージをアピールしてくるので、悩ましいところです。
なので、ゲーム内での新たなる収益化ポイントの模索が必要となるでしょう。)
しかし、
ゲーム業界にはRTA(リアルタイムアタック=クリア時間を競う)という文化もありますので、条件が不変のステージも多種多様に用意して、RTAプレイヤーの取りこぼしを防ぐべきでしょう。
(特に、有名なゲームでは世界規模で大会が行われて上位入賞者には賞金が出たり、攻略法を発信するメディアが多数存在するなど、RTA市場も形成されています。)
動画からメタバース生成
動画URLを入力すれば、メタバースを生成してくれるようにすれば、より利用者の理想に近い世界観のメタバースを生成できます。
例えば、離島を旅している動画URLを入力すれば、その離島がメタバース生成される…となれば、旅行後の楽しみのルーティンとしてメタバースを生成してくれるようになり、リピーターが増加します。
また、そこまでする人はSNS拡散もしてくれやすいでしょうから、新規層獲得につながります。
補足:また、イラスト ・写真などのURLを入力してメタバースが生成される…というテクノロジー開発も有効です。
⬇例えば、このようなイラストのURLを入力したら…
⬇このようにVR空間として生成され、メタバースとして楽しめるようにするのです。
無料プラン:新規層の興味を引く➡有料プラン:高いユーザビリティを提供
メタバース生成AIを気軽に利用してもらうために、無料・会員登録不要でお試し利用してもらえるようにします。
そして、ライトな新規層にもメタバース生成AIの楽しさを知ってもらうのです。
そこから、有料会員への移行を促します。
有料会員のメリットとして、
- 生成回数が無制限
- 商用利用可
- データファイルを”高速”でダウンロード(無料会員は”低速”ダウンロード)
…など設定すれば、一部の利用者が有料プランへ移行してくれて利益になります。
また、技術的に可能なら、メタバース生成AIのプラットフォーム内でVRデバイス・PCから直接メタバースにアクセスして体感できるようにしても良いでしょう。
前述した「情報拡散されづらい」というデメリットも、解消されやすくなります。
無料会員のメタバース内に、強制的に広告設置➡広告枠販売
どんなサービスでも、有料会員よりも無料会員の方が圧倒的に数が多い傾向にあります。
なので、無料会員が生成したメタバースには強制的に広告を設置することで、その広告枠を企業向けに販売できますし、有料会員のメリットとしての強制広告OFFで有料プランへの移行を促せます。
未来予測
マンガ・アニメもAIが創造していく
AIは、とてつもない勢いで進化していきます。
人間がするよりもAIの方がミスが無く圧倒的に安全とされているので、自動車の運転なども代替されていきます。
そして、クリエイティブ領域においても同様です。
メタバース生成はもちろん、ありとあらゆるクリエイティブな領域も、AIで作品を創造することが可能になります。
⬇すでに、マンガ作品をAIで創る試みは行われています。
現時点では、AIが創るマンガ作品のクオリティとしては かなり低いです。
(上記動画は、人間による手直しが かなり入っています。)
小説を書くAIも存在しますが、日本語の文章としては成立はしていますが、ストーリーとしては かなり低クオリティな印象を受けます。
現時点では、「AIの弱点はストーリー創り」といえるでしょう。
しかし、いずれはストーリー創りの精度も上がっていき、深みがあるストーリー性のあるマンガ作品を創ることが可能になるでしょう。
さらに、高クオリティのアニメ作品も作ることができるようになれば、Netflixのように大量のオリジナル作品で集客することが可能になります。
人間がすることは、細部の修正など”最終チェック”になっていくでしょう。
すると、人間のマンガ家・監督は、その多くが仕事を奪われます。
(または、AIを上手く使って作品を完成させる人もいる。)
つまり、クリエイティブな領域であろうと、多くの人間の仕事がAIが代替可能になっていくのです。
最終的に人間に残される不可侵領域➡マーケティング戦略実行
いずれは、(制限する法律が制定されない限りは)AIによる作品が世界にあふれることになります。
すると、人間ができることは「AIが生成した作品をマーケティングする」ことになっていくでしょう。
いかに多くの人にAI作品の魅力を知ってもらい、そして収益化するか…という戦略を考えて実行するのが、クリエイティブ領域で人間にできる最終的な仕事になる可能性が高いのです。
もちろん、AIもマーケティングにドンドン活用されていきます。
たとえば、
「この商品は、どんな”ターゲット層・キーワード・画像・時間帯”で広告を出せば、効果が一番高いか?」
…ということを自動的に判断してくれて最適化してくれるツールも、Googleがすでに公開しています。
仮に、メタバース上に出稿される広告であっても、いずれはAI制御で最適化が可能になるでしょう。
しかし、
広告以外にも、ありとあらゆるメディアやテクノロジーが世界には存在します。
「商品を宣伝するため、どんなメディア・テクノロジーを どのように活用すべきか?」
「そもそも、どんな商品を創るべきなのか?」
…という高い視点でのマーケティング戦略は、結局は人間が考えるのです。
仮に、
AIが超急激に発達して、広告出稿のみに限らず市場分析なども可能になり、高い視点での戦略を何百通りも発案できるようになっても、実行できるのは せいぜい数個です。
そして、その実行する戦略を選ぶのは、結局は人間なのです。
AIテクノロジーで高クオリティなコンテンツの生成にお金がかからなくなっても、マーケティング戦略の実行にはお金がかかります。
資金が有限である以上 実行できる戦略も有限です。
「AIが生成した超大量のコンテンツ群から、自分が所有するAI生成コンテンツをいかに知ってもらい、マネタイズするか?」
…という、マーケティング戦略を選び資金を用意してリスクを背負って実行するのが、最終的に人間に残される”不可侵領域”なのかもしれません。
これは、VTuber界の状態にも似ています。
いまや、VTuber界には多くの活動者がおり、国内だけでも2万人前後はいると思われます。
とうぜんこれだけ総数が多ければ、競争は群雄割拠な状態です。
高クオリティなコンテンツを投稿して、トークも面白いVTuberはたくさんいるのですが、同じようなライバルも多いので、埋もれてしまいます。
とても面白いのに、登録者が300人未満しかいないVTuberも知っています。
それは、マーケティング戦略が実っていないからです。
群雄割拠なマーケットでは、マーケティング戦略を実行することが重要になってきます。
そして、AIが進出するマーケットは、誰でも高クオリティなコンテンツを量産可能になってしまいます。
必然、群雄割拠になってしまうのです。
とうぜん人間は、失敗リスクを承知で資金を投資していかねばなりません。
結局は、人間の役目は”マーケティング戦略の実行”に行きつくのです。
オムニチャネル戦略の重要性が増す
オムニチャネルとは、「複数のメディアで接点を作り、メディア同士がシームレスにつながり、販売促進を目指す戦略」です。
言い換えれば、「複数メディアで世界観を展開していく」…と言い換えることもできます。
パソコン・スマホといった情報機器の一般普及にともない有効なマーケティング戦略も移り変わり、購入経路も変化してきました。
- 【シングルチャネル】”リアル店舗”という1つのチャネル(接点・媒体)のみの購入経路
- 【マルチチャネル】”リアル店舗”に加えて”ネット店舗”など、複数チャネルを購入経路を創る
- 【クロスチャネル】複数のチャネルの”顧客情報”などを一元管理
- 【オムニチャネル】各種SNSなどを相互にリンク、統合した世界観を演出
画像引用:マネケル
(※クロスチャネルには各チャネルは別個に認識されていたが、対してオムニチャネルは各チャネルを同一の世界観(ブランド)として認識されます
そして、その”複数メディア”には、SNSはもちろんメタバースも入ります。
AIが生成したメタバースを中心に、オムニチャネル戦略を展開していく…というのが、将来的に重要性を増していくと思われます。
つまり、AIを活用してメディアを構築したうえで、人間が脳ミソに汗をかいてリスクを負って投資してオムニチャネル戦略というマーケティングを実行する…というのが重要になってきます。
メタバース生成AIも、複数の企業が開発していくでしょうから、いずれは お互いの差別化のために
- メタバース全体の地形
- メタバース内に設置する、建物
- メタバース内に設置する、各種アトラクション
- メタバース内で身に着ける、ファッションアイテム
…といった風に、それぞれが得意とする専門ジャンルの棲み分けが起こっていき、”メタバース関連コンテンツ生成AI”を開発・運営していくのです。
(さらに、上記の各専門ジャンルの中でも、得意とするメタバースのコンセプト毎により細分化・差別化されていくかもしれません。
コンセプト例:「幻想的なメタバース」「実在都市メタバース(パラリアル)」「恐怖・心霊メタバース」など)
それぞれ専門ジャンルに集中してAI開発をすれば、生成技術の進化速度も上がっていきます。
そして事業者は、複数のメタバース関連コンテンツ生成AIを活用して、無料もしくは安価で自分のメタバースを所有・ビジネス活用していくのです。
「メタバース×AI生成×各種業種」という方程式は、将来的に定番戦略となっていく可能性が高いのです。
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