曼陀羅東京(中田敦彦)中止!もし続行なら可能なNFTメタバース戦略

NFT

NF亭ショウタです。

チャンネル登録者 約500万人を誇る「YouTube大学」で有名な中田敦彦さんによるプロジェクト「曼陀羅東京」を知っていますか?

プロジェクト開始直後から大きな注目を集め、二次創作も制作されて期待も大きかったのですが…。

 

なんと、数か月間 続報がないと思ったら、とつぜんプロジェクト中止が発表されたのです。

その真相は不明ですが・・・。

「もし、曼陀羅東京というプロジェクトが続行できたなら、どんなマーケティングが可能か?」と考察するのも、とても学びが大きいといえます。

 

この記事では、

  • 曼陀羅東京の概要
  • 可能な運営戦略
  • 中田敦彦さんの未来予測

…について、解説していきます。

「曼陀羅東京」とは?

YouTube大学で有名な中田敦彦さんが、自身運営のオンラインサロンPROGRESSにおいて計画していたプロジェクトです。

2022年5月に自身のYouTube大学で、プロジェクト内容が大々的に発表されました。

(※しかし、その動画は現在 削除されており、現存するのはファンによる切り抜き動画のみとなっています。)

 

そのプロジェクトを要約すると、

  • ボカロ曲とスマホマンガの連動

…という内容になっています。

「ボカロ曲が毎月1本公開&スマホマンガが毎月1話公開」というスケジュールを告知していました。

  • マンガを期間限定で無料公開
  • ボカロ曲の動画素材を無料配布(歌ってみた動画の二次創作を促進)
  • ハッシュタグをつけてのツイートを推奨

…というように、情報拡散されるための各種施策もしています。

 

また、公式のNOTEによると、

サロンメンバーが重要なポジションを任されるなど、中田敦彦さんが主導でありつつも、サロンメンバーたちが一丸となって取り組んでいたプロジェクトであることがわかります。

オンラインサロンメンバーによるNOTE

「中田敦彦・サロンメンバー・視聴者」による共創作品?

中田敦彦さんは、曼陀羅東京というマンガ作品の、設定・キャラクターは考えてあるが、「こういうストーリーにしてくれ」という意見を取り入れていく…と語っていました。

つまり、ファンによる”リクエスト・反響”を取り入れて、さらに面白く改良して創り上げていく…ということです。

これは私(中田敦彦)のマンガではありません。皆さんのマンガなんです。

皆さんが私と作るマンガであり、皆さんが私と作る楽曲プロジェクトです。

引用:切り抜き動画

これは、サロンメンバーはもちろん、一般視聴者も作品に影響を与えることができる”視聴者参加型の作品”という要素で、能動的な参加を促しているといえます。

初速から好調に思われた

曼陀羅東京は、↑1曲目のボカロ曲のクオリティも高く、これからの展開が期待されました。

創りこまれた世界観や、ボカロ曲のクオリティ、そしてなにより中田敦彦さんの影響力により、とても好調なスタートを切ったのです。

ファンや考察班による、

  • 歌ってみたカバー曲
  • ファンアート
  • まとめ記事
  • 考察記事

…などが複数投稿されたりしました。

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ニコニコ大百科

YouTube#曼陀羅東京

多くのコンテンツが世にあふれる中、初速から大きな注目を集めた曼陀羅東京は、これからの展開が有望なコンテンツとなりつつあったのです。

突然の中止発表

2022年8月、中田敦彦さんのサブチャンネルで、曼陀羅東京の中止が突然 発表されました。

⬇同時に、公式サイトも閉鎖されました。

公式サイト(アーカイブ)

 

中田敦彦さんから語られた中止理由としては

  • マンガを創る難しさ

…という点が強調されています。

YouTube大学運営をはじめとする多忙な日々において、マンガという創作物を創り上げることに回す時間と労力が足りなくなってしまった…と説明されており、金銭的なトラブルではないことが強調されています。

その言葉が真相通りなのかどうかは不明ですが、これだけの熱量を投じた曼陀羅東京というプロジェクトを断念せざるを得ない、大きな問題があったということです。

シミュレーション:「もし、曼陀羅東京が続行されていたら?」

ここまで解説したように、曼陀羅東京は中止になってしまいました。

しかし、僕はこの曼陀羅東京を、とても興味深く動向を見て、期待を抱いていました。

中止はとても残念ですが、「もし、曼陀羅東京の制作が続くなら?」と、シミュレーションしてみるのも、好奇心をそそられます。

 

ここからは「もし、中田敦彦さんの曼陀羅東京が続行されていたら?」と仮定して、考察をしていきます。

メリット

YouTube大学の影響力を利用できる

曼陀羅東京の「ボカロ曲・最新情報」などは、YouTube大学チャンネル上で一般公開されました。

そして、その後も同じくYouTubeチャンネル上で公開の予定でした。

これは、「登録者500万人ほどを誇る、YouTube大学の影響力を利用できる」…ということです。

 

YouTube大学のチャンネル上でやれば、一般視聴者はもちろん、各種メディアなども反応して情報拡散が迅速・広範囲に進みます。

すでに築いたYouTube大学というチャンネルの影響力を利用できるのは、大きなメリットと言えます。

ファンになった人が、オンラインサロンに入ってくれるチャンス

(前述の通り)曼陀羅東京は、中田敦彦さんが運営するオンラインサロンで生まれました。

つまり、曼陀羅東京のマンガ・ボカロ曲を見たファンの内の一部が、オンラインサロンに入ってくれる可能性が高まります。

すると、オンラインサロンのサブスク課金などで、継続的な収入につながるチャンスがあるのです。

中田敦彦さんの収入が増えれば、曼陀羅東京の活動の資金も増えていくので、戦略展開の幅も広がります。

 

また、わざわざサブスク課金してまで参加してくれる人は熱量が高いので、多彩なアイデアも飛び出すでしょう。

デメリット

YouTube大学に悪影響 (曼陀羅東京には興味ない人が、即離脱➡チャンネル評価が低下)

YouTube大学を見ている人は、とうぜん中田敦彦さんによる多彩な教養の情報を目当てにしています。

娯楽性より、教養重視のチャンネルなのです。

そんな中、いきなり曼陀羅東京という娯楽要素の強いコンテンツを入れたら、ミスマッチが起こりやすくなります。

教養を求める従来のチャンネル登録者・視聴者の中には「とりあえず視聴➡即離脱」という行動をとる人も一定数いるでしょう。

これは、その動画の評価、ひいてはチャンネル全体の評価に悪影響を与えてしまう可能性もあります。

(前述したとおり)YouTube大学の視聴者に曼陀羅東京の情報を知ってもらえるのは大きなメリットですが、チャンネルの評価が下がってしまうのは甚大なデメリットと言えます。

 

なので、

  1. 「曼陀羅東京の専門チャンネル」を開設
  2. YouTube大学チャンネルで、曼陀羅東京に関連する教養重視の内容(マーケティング戦略の解説など。)を発信して、曼陀羅東京の専門チャンネルへの興味を引き続ける

…という風に、チャンネルを分けることが重要になるでしょう

アイデアの収集がつかなくなるリスク

曼陀羅東京のファンがオンラインサロンに入って、アイデアを出してくれる…というのは、とても画期的であり、大きな可能性を秘めた戦略と言えます。

しかし、多くの人のアイデアの内、採用されるのは極々一部です。

自分が一生懸命アイデアを考えて提案しても、ことごとく不採用になってしまったら、とうぜん負の感情が生まれかねません。

お金を払ってオンラインサロンに参加している人からしたら、そんなイヤな思いをしてまでオンラインサロンにとどまりたくない…という人も出てくるでしょう。

「バクマン。」七峰透の運営戦略と似ている?

曼陀羅東京の「オンラインサロンのメンバーで共創する」という運営体制を見て、共通した要素があると感じたのが少年ジャンプの「バクマン。」の登場人物である七峰透の運営方法です。

その運営方法とは、多くの人のアイデアをまとめて昇華し、1つのマンガ作品を創り上げていく…というものです。

⬇「七峰透のマンガ制作システム」の詳細な解説はこちら

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中田敦彦さんの運営体制との最大の違いは

  • 中田敦彦さん=お金を払って参加
  • 七峰透=給料をもらって参加

…というものです。

しかし、七峰透(父親が大企業の社長)のように多額の資金を必要とする体制は、実行は現実的ではありません。

かといって、お金を払って参加しているサロンメンバーからしたら、自分の意見が不採用になるのが続いたら、とうぜん居心地が悪くなってしまいます

 

⬇なので、次項で解説する「可能な運営戦略:一部DAO化」が有効になりえます。

可能な運営戦略

一部DAO化

DAOは、参加メンバー全員それぞれがアイデアを提案して、その可否をメンバーによる総意(投票の多数決)で決める組織形態です。

投票権を持つのは、ガバナンストークン保有者です。

⬇DAOについての詳細な解説はこちら

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つまり、オンラインサロンに参加していようといまいと、ガバナンストークンを所有していれば、DAOには参加できます。

  • 自由に出入り可能
  • 匿名でも可

…という特性があるのがDAOなのです。

 

しかし、曼陀羅東京の全体的なマーケティング戦略などもDAOで決定してしまったら、長期的視野で深く思考しているであろう中田敦彦さんの戦略展開が崩れてしまいます。

なので、すべてをDAO化するのではなく、

  • 曼陀羅東京のストーリー制作
  • 曼陀羅東京のボカロ曲の歌詞

…というように、部分的にDAOでの投票で決定するようにすれば、全体的な主導権は中田敦彦さんが握った状態で運営していくことが可能です。

(もちろん、DAOでの決定内容が中田敦彦さんの意に反する場合に備えて、”拒否権”を持っておくのも有効です。

多用は反感を買ってしまうでしょうが。)

 

反面、

DAO化したら、「曼陀羅東京という世界観・作品を創り上げたい!」という熱意による参加者よりは、ある程度ドライにビジネスとして参加する人も増えやすくなります。

なので、

組織全体として”信念・情熱”でつながっている…というよりは、

”利害関係・打算”でつながっている…という傾向が強くなるのは否めません。

(また、匿名ゆえにどんな人間が紛れ込むかわからないリスクもあります。)

 

それが、中田敦彦さんの望む(望んでいた)ものかどうかはわかりませんが、曼陀羅東京というプロジェクトを続けていくための現実的な手段としては、一部DAO化は有効な選択肢といえるでしょう。

メタバース開発

曼陀羅東京の世界観では、荒廃した日本の都市が描かれています。

この舞台をメタバース化すれば、とうぜん運営戦略の幅も広がります。

 

運営初期に独自トークンを発行して、初期からメタバースに来てくれた人には、独自トークンを無料配布…などをすれば、多くの人が集まります。

各種メディアに盛況なことをアピールでき、中田敦彦さんの知名度も相まって大いに情報拡散されていきます。

 

また、メタバース自体の構成としては

  • 通常モード:普通にメタバースを巡って、曼陀羅東京の世界観を体感できる
  • ストーリーモード:VRゲーム要素を持たせて遂行すべきミッションなどを用意

…というように複数のパターンを用意しても良いでしょう。

 

また、メタバース内に今後のストーリー展開の伏線となりそうな情報を多く配置することで、「考察班」と呼ばれるストーリー考察が好きな人たちが集まりやすくなります。

考察班の人たちは、YouTube・ブログ・Twitterなどで自分の考察内容を情報発信してくれるので、より多くの考察好きな人に曼陀羅東京の存在が認知されます。

すると、考察好きな人たちがメタバースにさらに集まってくれるでしょう。

 

また、目標として掲げていた”アニメ映画化”の前段階として、ミニドラマの映像作品をメタバース内で撮影すれば、それも大きな話題性を呼び情報拡散もされやすいでしょう。

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NFT販売

  • メタバースでの限定エリアに入れる権利
  • メタバースで使えるファッションNFT

…などをNFT化して販売します。

ファンはもちろん、曼陀羅東京を有望視する投資家からも買ってもらえる可能性が高いです。

(販売時はもちろん、その後の転売の度に あらかじめ設定したロイヤリティが利益として入り続けます。)

VTuber化

曼陀羅東京の運営が軌道に乗れば、とうぜん個々のキャラクターにも人気が出てきます。

そして、曼陀羅東京の情報の広報役として、VTuber化が有効な選択肢になります。

⬇すでに、NFTキャラのVTuber化は複数の計画があります。

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運営が軌道に乗れば、複数のVTuberをデビューさせていき、「曼陀羅東京VTuber事務所」を設立することもできます。

そうすれば、事務所内コラボもしやすいですし、曼陀羅東京のストーリーに絡めた告知動画なども、VTuber界の視聴者も見てくれるので、より広範囲に情報拡散できます。

 

(※しかし、マンガですでに出来上がったキャラのイメージもあるので、そのキャラのイメージと違いが生まれないように、イメージに合った声優を見つけることが必要になります。)

未来予測:メタバース・NFTには高確率で参入

中田敦彦さんは、YouTube大学上で「メタバース・NFT・DAO」についての動画を出しています。

 

これらは、大量の情報をわかりやすくまとめた上で、中田敦彦さんの見解も述べられています。

つまり、中田敦彦さんは すでに「NFT・メタバース・DAO」に深い見解があるといえます。

今後は、これらの知見を活かしたプロジェクトをスタートさせるでしょう。

したがって、メタバース・NFT市場に、DAOという組織形態を活用して参入する可能性があるのです。

 

曼陀羅東京が早期に中止されてしまった真相は不明ですが、その原因を踏まえてさらにブラッシュアップした別のプロジェクトはいずれ実施されます。

そこでは、「メタバース・NFT・DAO」という、これからの飛躍的な発展が見込まれるテクノロジーを存分に生かしたプロジェクトが実現するでしょう。

 

今回の失敗を糧にして、よりパワーアップした中田敦彦さんの次のプロジェクトを、楽しみに待ってみようと思います。

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