NF亭ショウタです。
NFTは、あらゆる業界が運営戦略に取り入れています。
⬇VTuber界でも、いままでに数多くのNFTが販売されています。
そして、音楽アーティストVTuber事務所であるRIOT MUSICが、NFTを積極的に運営戦略に利用しているのです。
- 無料オンラインライブ
- 無料リアル会場ライブ
- 有料リアル会場ライブ
…という3タイプのライブを同時に実施しつつ、NFTを融合させる革新的な戦略を行っています。
この記事では、
- RIOT MUSICの戦略
- 観客の利点・運営サイドの利点
- 未来予測
…を解説していきます。
「Re:Volt 2022」概要
音楽アーティストVTuber事務所 RIOT MUSICは、リアル・オンライン同時ライブRe:Volt 2022を2022年3月25日(金)に開催しました。
RIOT MUSIC所属メンバーである、
- 道明寺ここあ
- 芦澤サキ
- 松永依織
- 長瀬有花
- 凪原涼菜
- 皇美緒奈
…の6名のアーティストが出演しました。
リアルライブ・オンラインライブ同時開催
この音楽ライブ「Re:Volt 2022」は、リアル会場と オンライン配信が同時に行われました。
「リアルorオンライン」の選択肢が用意され、双方ともに無料で見ることができました。
(特典グッズが欲しい人のみ、有料。)
■開催日:2022年3月25日(金)
・オンラインライブ(無料)
会場:YouTube・bilibili公式チャンネル
・リアル会場ライブ(無料)
会場:LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)
・リアル会場ライブ(15,000円)
限定グッズ付き(前方席に優先案内)
会場:LINE CUBE SHIBUYA (渋谷公会堂)
「音響透かし」でNFTを無料配布
「音響透かし」とは、音でNFTを受け取れる技術です。
(くわしくは、後述。)
その音響透かし技術を使って、ライブ参加者にNFTが配布されたのです。
⬇リアルライブ来場者 配布NFT
⬇オンラインライブ視聴者 配布NFT
NFTの所有者のみが閲覧できる、限定コンテンツ提供も予定されています。
これらのNFTは、「Shiden Network」のブロックチェーンを採用しています。
以前にRIOT MUSICがNFTを発行(後述します。)したときは、イーサリアムやポリゴンなどのブロックチェーンを使用していましたが、
Shiden Networkの方が圧倒的にガス代(送信コスト)が安いです。
なので、大量発行される今回のNFTに適していると判断して、Shiden Networkの採用を決定されました。
⬇また、協賛企業であるSBI証券の口座開設者 限定NFTも配布されました。
2021年の音楽ライブ「RIOT MUSIC 1st LIVE “Re:Volt”」の続編
RIOT MUSICは 2021年に、音楽ライブRIOT MUSIC 1st LIVE “Re:Volt”を開催しています。
■開催日:2021年3月21日(日)
・オンラインライブ(5,000円)
会場:有料配信プラットフォーム「SPWN」
(※協賛企業:KDDI株式会社の「auスマートパスプレミアム会員」のみ=660円)
・リアル会場ライブ(6,000円)
限定グッズ付き
会場:横浜ベイホール
その第2弾が、この記事で解説している「Re:Volt 2022」なのです。
RIOT MUSICとは?
RIOT MUSICは、音楽アーティストVTuberたちが所属する事務所です。
「Re:Volt 2022」が開催された時点で6名が所属しており、その後も新メンバーが増えると思われます。
RIOT MUSICの運営会社である株式会社Brave groupは、他にも「あおぎり高校」「クレア英会話」などのVTuberを運営しています。
(※厳密には、「あおぎり高校」の事業は分社化して、子会社にあたる株式会社クリエイトリングが運営しています。)
所属メンバー
道明寺ここあ
現在は、「2代目」にあたります。
「初代」は、2018年7月に活動を開始しました。
しかし、2019年12月に担当アーティストの降板が発表されました。
(理由:自身のバンド活動を優先するため)
その後 2020年3月13日、2代目となるアーティストが担当する新しいチャンネルが開設されました。
同年4月23日、RIOT MUSICへの所属が発表されました。
(初代のチャンネルは、2021年10月に閉鎖。)
力強く伸びやかで上手い歌声が、素敵です。
芦澤サキ
2020年5月に活動開始。
エッジが効いた荒々しい歌声が特徴的です。
特に、⬇この歌動画は独自の世界観が感じられ、何回もリピートしたくなってしまう中毒性がありますね。
松永依織
2020年9月活動開始。
透明感のある可憐な歌声が特徴的です。
長瀬有花
2020年9月活動開始。
やわらかく親しみやすい歌声が特徴です。
⬇この歌動画は、引き込まれるような不思議な魅力がありますね。
凪原涼菜
2020年9月活動開始。
繊細で美しい歌声が特徴的です。
皇美緒奈
2021年12月活動開始。
2021年3月の音楽ライブ「RIOT MUSIC 1st LIVE “Re:Volt”」には出演しておらず、今回の「Re:Volt 2022」が初出演となります。
少年らしさ・大人らしさ を感じる歌声が特徴的です。
以前にもNFTを発行している
RIOT MUSICは、2021年の音楽ライブイベント「RIOT MUSIC 1st LIVE “Re:Volt”」でも、記念NFTを発行しています。
このNFTは無料配布ではなく、NFT販売サイト上で有料販売されました。
■NFT名 :RIOT MUSIC 1st LIVE “Re:Volt” Key Visual NFT
販売価格:0.1ETH(約52,000円)
発行枚数 :10枚
⬇また、他にも数種類のNFTを販売しています。
2021年3月12日発売(4種)
2021年4月12日発売(2種)
RIOT MUSICは、かなり早い段階からNFTを運営戦略に取り入れているのです。
音響透かしNFTとは?
「音」でNFTを配布する技術
音響透かしは、音を対応アプリなどで認識させて、NFTの送信を可能にする技術です。
リアル会場のBGMやYouTubeなどの動画配信で音響透かし技術を使えば、視聴者はカンタンにNFTを受け取ることができます。
これにより、各種イベントでのスムーズなNFT配布が可能になります。
(⬇クリックで大きな画像が開く)
⬆要約すると
- ウォレットを用意(具体的な手順)
- 対象の音を受信
- 確認ボタンをタップ
…で、NFT受け取りが完了します。
音響透かしには、
- ㈱SUSHI TOP MARKETING(NFT運営コンサルティングなど)
- エヴィクサー社(音響通信技術など)
…の2社が共同開発した、「Audio Token Distributor」という技術が使われています。
また、SUSHI TOP MARKETING社は、「寿司職人の技術NFT」も運営しています。
➡ 詳細はコチラ
協賛企業のメリット
SBI証券
(前述の通り)協賛企業であるSBI証券は、SBI証券の口座を解説している人に限定NFTをプレゼントしました。
NFTは”投資アイテム”としての要素も強いため、この試みは、同じく投資要素を持つ「証券」の口座への集客を狙ったモノと思われます。
また、SBI証券のグループ会社であるSBI e-Sportsは、eスポーツチームの運営・eスポーツ関連分野でのコンサルティング業務などを行っており、
公式VTuberを3名運営しています。
⬇自社PRの広報担当的ポジション
⬇SBI e-sports 所属メンバー
NURO光
高速のインターネット回線を提供しているNURO光も、協賛しています。
「Re:Volt 2022」の会場では、NURO光のCMが放映されました。
VTuberを見る層は、複数のタブを開いて複数のVTuberの配信を同時に視聴する「複窓」という文化も存在するので、
”高速回線”をアピールポイントにするCMは、効果がある・・・と見込んでの宣伝でしょう。
【観客視点】リアルライブ・オンラインライブのメリット
オンラインライブの観客のメリット
場所の制限がない
ネットがつながりさえすれば、どこにいても視聴が可能です。
また、VTuber自体が普段からネット上で視聴されるため、普段の延長線上のような感覚でオンラインライブも視聴しやすいです。
移動の時間と金が不要
リアルライブのように、ライブ会場に行く移動時間や運賃が不要です。
リアルライブならスケジュールも1日まるまる開けておかねばなりませんが、オンラインライブは数時間だけ時間を確保できれば楽しめます。
忙しい現代人にとって、大きなメリットといえます。
チケットが安い傾向
オンラインライブは、全体的に”リアルライブの半額”くらいの価格設定がされることが多いといわれています。
そして今回のライブでは、オンラインライブは無料配信されました。
これは、オンラインライブは経費が安くすむため、無料配信が可能になるのです。
視聴者からしたら、無料でライブを見れるのはとても嬉しいメリットです。
「見逃し配信」がある場合が多い
リアルライブでは、後日にDVD化して販売・有料ネット配信などお金が必要になることが多いです。
しかし、オンラインライブは見逃し配信がある場合が多く、「もう一回見たい!」という需要が満たされやすいのです。
リアルライブの観客のメリット
臨場感
リアル会場では、圧倒的な臨場感があります。
わざわざリアルライブを見に行く人は、盛り上がる会場のボルテージ・生の熱気を肌で実感したい…という欲求が強いです。
会場の熱狂した空気感と一体化する・・・ということに大きな喜びを見出せるのです。
目の前にアーティストが立っている(投影された3D映像ではありますが、ファンにとっては そこに存在する本物なのです。)という高揚感。
会場にいる多くのファンたちの熱気との一体感。
これらは、現在のオンラインライブでは決して味わえない体験でしょう。
わざわざリアル会場に足を運ぶお金を時間を使うファンは、この臨場感を楽しんでいるのです。
同志とのつながり
「ファン同士の横のつながり」というものも存在します。
しかし、オンラインライブでは 当然、それが希薄化しやすいです。
反面、
わざわざリアル会場に足を運ぶ人は熱意の平均値がとても高く、同じ時間を共有する感覚が強く印象に残るので、仲間意識が芽生えやすいと思われます。
相互コミュニケーションが取りやすい
テキストのみのコミュニケーションに限定されるオンラインと違い、リアルライブは直接的コミュニケーションがしやすいです。
アイドルからの呼びかけも、リアル会場の観客に向かってされるので、臨場感がある相互コミュニケーションを体験できます。
視界を限定されない
オンラインライブでは、カメラの視界でしか視聴できません。
つまり、
複数人のメンバーが参加するライブの場合、その内の1名があなたの最推し(一番好きなメンバー)だった場合、
オンラインライブのカメラから最推しメンバーがフレームアウトしたら、見ることができません。
ですが、リアルライブなら、最推しメンバーをずっと見ていられるのです。
【主催者 視点】リアルライブ・オンラインライブのメリット
オンラインライブの主催者のメリット
チケット販売数の上限がない
リアルライブでは、会場の観客収容数に上限があるので、チケット販売数にも上限があります。
反面、
オンラインライブでは観客を収容するために必要な、物理的な「会場」がないので、チケット販売数にも限界がありません。
(希少性を出すために販売数を限定するのも、1つの戦略ではあるが。)
なので、チケットを買いたい人がどれだけいようと、チケット販売数の限界による取りこぼしがなくなり、利益に直結します。
開催コストが安い
リアルライブにかかる会場代や準備費用を抑えることができます。
しかし、今回のようなリアル・オンラインの同時ライブ開催の場合は、そのメリットは弱まりますが、
「リアル・オンライン好きな方を選べる」という自由度そのものが、運営戦略の幅が広がるため とても大きなメリットとなります。
気軽な視聴が可能なので、新規客も狙える
オンラインライブは、気軽に視聴されやすいです。
また、(前述の通り)経費が安いオンラインライブは無料(または一部無料)での配信も可能になるので
「おっ、無料オンラインライブやってるの?
知らんアーティストだけど、無料なら観てみよう!」
…と、新しい層にアプローチするチャンスにもなるのです。
視聴者のデータ収集が容易
オンラインライブだと、視聴者のデータが詳細にわかります。
たとえば今回のライブを例に上げると、
YouTubeでの無料配信ライブの場合は、
- 視聴者数
- 性別
- 年齢層
- 国籍、都道府県
- アクセス経緯
- 視聴時間
- 視聴デバイス
…という詳細なデータを知ることができ、それ以降の運営戦略に活かすことができるのです。
リアルライブの主催者のメリット
撮影・配信機材のトラブルのリスクが少ない
オンラインライブの場合、映像が配信できないと、なすすべがなくなってしまいます。
過去、とある有名VTuber(RIOT MUSICでない)の大規模な音楽ライブ無料配信が予定されていたのですが、
機材トラブルにより配信できずに、中止する・・・という状況を目の当たりにしたことがあります。
そのダメージは、計り知れないでしょう。
また、機材が問題なかったとしても、プラットフォームの回線の障害が起こる可能性もあります。
リアルライブの場合、これらのリスクはかなり低いです。
会場の照明が落ちてしまうリスクなどは、予備電源の用意などで対策が可能ですし、
DVDとして販売などをするためのカメラも、すべてが同時に故障する・・・という事態が起こる確率は(人為的なケースを含めても)極めて低いでしょう。
アーティストが観客を視認できて、安心感がある
とある芸人VTuberが、
「ネタ(漫才)を披露してても、客席の反応が見えないので、すごく不安」
…と、発言していました。
つまり、自分のパフォーマンスで観客が楽しんでいるのか否かわからない場合は、不安になるのです。
しかし、リアル会場でのライブは、アーティストたちが客席を視認するためのカメラを設置すれば、この問題は解決します。
これは、オンラインライブのみでは不可能であり、リアル会場ライブでの大きなアドバンテージといえます。
「視聴者による攻撃的コメント」への対策が不要
実際に顔をあわせないネット上では、故意に人を傷つけるコメントをする人が現れやすいです。
そして、人間の性質として、ポジティブなものより ネガティブなものに反応しやすいです。
多くの好意的なコメントの中に、1つだけ攻撃的なコメントがあった場合、出演しているメンバーはどうしても そちらの方に意識が行ってしまい、精神にダメージを負います。
顕在意識では気にしないようにしても、深層意識ではどうしても気にしてしまいパフォーマンスの低下に繋がる可能性もあります。
また、コメント側に悪意がなくても、テキストのみのコメントだと、「表情・声のトーン」といった情報が伝わりません。
VTuberが冗談を言ったとき、視聴者は楽しく笑いながらツッコミを入れるコメントをしたつもりでも、
「なに言ってんの?」
…という、無機質なテキストになってしまいます。
これを受け取ったVTuberは、「冷たく無表情でバカにされた・・・」と受け取ってしまうかもしれません。
(しかし、視聴者を楽しませる配信者はそれを態度に出しにくいので、コメントする側は自分の不適切さを自覚しにくい)
なので、語尾などに「www」や「😂」などを入れるなどの心遣いがコメントする側に必要になるのです。
コメントする側とコメントされる側で、「コメントに込められた意味に対する、大きな認識の違い」が生まれるのです。
その対策として、
- ネガティブな単語を”NGワード”として設定、該当コメントを自動削除する機能を使う
- 運営サイドのスタッフが張り付いて、不適切コメントをそのつど削除
…という手間が、オンラインライブでは必要になります。
しかし、リアルライブでは、上記のような面倒な対策が不要になるのです。
ミスや不適切発言の情報拡散・炎上リスクがない
オンラインライブでミスをしたり、よろしくない発言をしてしまった場合、切り抜かれて拡散されるリスクがあります。
リアルライブなら、(観客による撮影は禁止にして)後からいくらでもカット編集できますが、オンラインライブでは一部始終がネット配信されてしまいます。
誰にでも、よくない言動をしてしまう事はありますが、
オンライン配信の場合、ミスや不適切発言などミスをしてしまって後から反省しても、まったくお構いなしに拡散されてしまい、炎上につながるリスクがあるのです。
リアルライブでは、そのリスクがなくなります。
離脱されない
無料オンラインライブは誰でも手軽に視聴できる反面、すぐに離脱されやすいです。
関連動画の欄を見れば、他にも楽しそうな配信はたくさん表示されているので、そちらを視聴するために離脱されやすいのです。
しかし、わざわざリアル会場に足を運んで見に来てくれたファンが、途中で離脱することは考えにくいのです。
あらゆるイベントでNFT・トークンがプレゼントされる未来?
今回のRIOT MUSICのライブでは、
- リアルライブ来場者用のNFT
- オンラインライブ視聴者用のNFT
- (+SBI証券口座 開設者用のNFT)
…が、無料配布されました。
NFTは、web3.0時代のテクノロジーとして、急速に注目されています。
なので、「NFTが無料でもらえる」というのは、大きな訴求ポイントになると同時に、情報拡散されるキッカケにもなります。
NFTが企業の集客口になる
今回、「SBI証券口座 開設者用のNFT」が用意され、同社の口座の開設を促したように、
企業が、自社サービスへの誘導の手段として、「自社サービス利用者のみにNFT無料配布」という戦略は、増えていくでしょう。
多大な広告費をかけてCMや広告を打つよりも、
すでに集客力のあるインフルエンサー(今回の場合、RIOT MUSICアーティストたち)とのコラボNFTを発行する方が、圧倒的に合理的と思われます。
「ライブで音響透かしNFTを無料配布」という今回の事例は、あらゆるメディアで情報拡散された結果、
- RIOT MUSICメンバーの視聴者層
- VTuberに興味がある層
- NFTやブロックチェーン技術に詳しい層
…をはじめとして、多くの人に情報が届きました。
テレビCMや新聞広告で、無差別的に浅く広く広告を打つよりも、
メディアによる情報拡散で、興味を持ってくれる確率が高い人に情報が届くほうが、広告効果も高いでしょう。
あらゆるデバイスでカンタンに受け取れる
「音」で配布できる、音響透かしNFTは、これからも手軽なNFT送受信の手段として事例が増えるでしょう。
スマホ・パソコン・タブレットなどはもちろん、いずれはスマートグラスも 音響透かしNFT技術に対応して、NFTを受け取れるようになるのは確実です。
いずれは、「音」だけではなく、「電波」でもNFTが受け取れるようになったら面白いですね。
現時点でも、
⬇スマホのGPS機能を利用しての、デジタルスタンプラリー企画はすでに存在します。
このNFT版として、
山の静けさの雰囲気を壊さない完全無音であり、有効な範囲も音より広域な「電波配布NFT」の需要も生まれるかもしれません。
所有者は、味方になる
NFTをプレゼントすることは、味方を増やす・強化することにつながります。
NFT所有者は、NFTの相場価格が上がったほうが嬉しいからです。
- NFT投資家・投機家➡売却益を得られる
- NFTコレクター➡価値が高いNFTを所有している自尊心
- 既存ファン➡最先端のファングッズがもらえた高揚感
なのでプレゼントされた側は、自分が所有するNFTに関連する事柄への(今回の場合、RIOT MUSICへの)情報感度が高くなります。
なにかのイベントなどを開催するときも、積極的に情報を読んでくれるので、情報拡散もしてくれる確率も高まります。
NFTを配布することは、味方を増やすことにつながるのです。
”時間の奪い合い”で戦う戦略「オンライン無料視聴+プレゼント」
現代人は、多忙な人が多いです。
そしてネット上には、YouTubeやNetflixや無料漫画アプリなど、無料もしくは安価で楽しめる多種多様の娯楽があふれています。
つまり、多忙な現代人の少ない自由時間を奪い合う戦いが、常時起こっているのです。
もはや、広義的には「娯楽産業すべてが、競合」といえるでしょう。
そんな状況で、RIOT MUSICは、
オンライン&リアル会場での音楽ライブで「無料+音響透かしNFTプレゼント」という手段を実行しました。
VTuberの音楽ライブの視聴は特段 珍しくありませんが、音響透かしNFTはまだまだ事例がとても少なく、珍しいです。
(また、リアル会場でのライブが無料で見れる、というのもかなり珍しいです。)
前回の「RIOT MUSIC 1st LIVE “Re:Volt”」では、「ライブが無料」「NFTプレゼント」はなかったので、
常に戦略を柔軟に変化させて、マーケットの反応を試していることがわかりますね。
メタバース化・MR化・AR化の可能性が高い
メタバースライブ実現の可能性は高い
RIOT MUSIC運営会社であるBrave groupは、事業内容に「VX」を含んでいます。
VX(バーチャルトランスフォーメーション)は、
- XR(AR=拡張現実、VR=仮想現実、MR=複合現実)
- デジタルツイン=現実世界の物理的に存在するモノを、コンピュータ上に再現
…の総称です。
とうぜん、メタバース事業もする可能性が高いでしょう。
つまり、「RIOT MUSICのメタバースライブ」が実現する可能性が高いです。
メタバースでの音楽ライブは、VTuber界ではこれから事例はドンドン増えるのは必定といえます。
NFTなどの革新技術を いち早く取り入れているBrave groupが、「RIOT MUSICのメタバースライブ」を選択肢に入れるのは、ごく自然な流れです。
「MR=複合現実」で、視聴者が希望する現実世界の舞台でライブ
メタバース(VR+リアルタイムコミュニケーション)だけでなくMRとの融合も可能性があります。
「MR=複合現実」とは、現実と仮想を融合させて、相互に影響をあたえる空間を創る技術です。
このMR技術により、視聴者が見たい場所での音楽ライブを体験することができます。
- 荒野
- 海岸
- 山奥
- 船上
…など、
(ネット回線が通じるなら)どこにいても、好きなアーティストによる複合現実ライブを体験することができるようになるでしょう。
観客の目の前にパネルなどが表示されて操作することもできますし、アーティストから観客席へプレゼントなどを投げることもできます。
また、地形にあわせて、
- アーティストの位置の高さも変化
- 多彩な色のビームが周りの物体に合わせて反射
…など、ライブの演出の幅が格段に広がります。
もちろん、他の参加者も投影させて会場全体の臨場感を重視するも良いですし、
他の参加者の投影をOFFにして、好きなアーティストのライブを1人でじっくり味わうも良いでしょう。
僕なら、RIOT MUSICの音楽ライブを、ミャンマー最大の寺院・シュエダゴンパゴダで体験してみたいですね。
(⬆シュエダゴンパゴダの自己主張が強すぎるかな・・・?)
また、簡易版として「AR=拡張現実」でのライブも可能にすると良いでしょう。
(※ARは、「現実世界をメイン」としており、仮想世界の要素は追加されたサブ的な要素です。
ポケモンGOのようなイメージですね。)
web3.0時代に対応するRIOT MUSICの運営戦略
RIOT MUSICは、VTuber界でもNFTをかなり早い段階で運営戦略に取り入れています。
そして、これからの運営戦略のおいては、
- 無料のDiscordファンコミュニティ
- RIOT MUSIC内のサブレーベルを設立
- 研究生制度を開始
…などを発表しています。
これらの戦略に、NFTやメタバースを融合させていくのは確実といえるでしょう。
⬇ジャスティン・ビーバーもメタバースライブをしたり、
さらにNFTを購入したりと、新時代に向けて動いているように、
VTuber界でも新時代に適応進化できた者が、どんどん有利になっていきます。
RIOT MUSICの運営戦略は「音楽×web3.0」を知る上で、とても興味深いですね。
⬇関連記事:音楽系VTuberのメタバース開発と運営戦略の考察
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