NF亭ショウタです。
VTuberによる、動画NFTシリーズが存在します。
そのNFTシリーズは、VTuber事務所「ぼいそーれ」が運営しています。
ぼいそーれ には、声優志望のVTuberたちが所属しています。
ここで特筆すべきは、【ストーリー性】です。
既存のNFTシリーズと明確に違うのが、「リアルなストーリー」なのです。
この記事では、
- 脳が反応する、ストーリーの威力
- ぼいそーれNFTシリーズのロードマップの内容
- 可能な運営戦略
…を解説していきます。
NFTシリーズ「Kawaii gm collection」詳細
「Kawaii gm collection」は、声優を目指すVTuber事務所である「ぼいそーれ」が発行しているNFTシリーズです。
NFTは3,4秒間ほどの短い音声動画であり、各メンバーが複数を発行しています。
世界最大NFTプラットフォームopenseaで売買されており、これからも新NFTが追加販売されていきます。
「ぼいそーれ」とは?
ぼいそーれ は、プロの声優になるために活動しているVTuberたちが所属する事務所です。
現時点で、7名の声優志望VTuberがいます。
所属メンバーは、それぞれが声優になるためにVTuber活動をしており、雑談配信やゲーム配信などをしています。
運営企業である株式会社Napoleon(2020年8月設立)は、事業内容として
- バーチャル声優事務所事業
- マーケティング コンサルタント事業
…を掲げています。
発信内容を見る限りでは、ぼいそーれ とNFTシリーズの運営に専念している印象です。
NFTシリーズのロードマップ
公式サイトの内容を日本語訳した内容は、下記のとおり。
■フェーズ1:“Kawaii gm”コミュニティを始動
・Giveawayで最初のNFTを配布する
・基本的な あいさつのビデオNFTをリリース
・TwitterとDiscordでみんなと一緒にNFTを使う!
■フェーズ2:コミュニティを拡大
・世界中の人々をDiscordコミュニティに招待します。
・参加者の国籍順に2番目のビデオNFTを作成します。
・二次作成を許可し、コミュニティを拡大します。
■フェーズ3:クリエイターエコノミーを実現
・NFTの売上の一部はクリエイターに還元されます。
・コミュニティからクリエイターやVTuberの制作を目指します。
・今後は投票で内容を決めることを検討していきます。
⬇ここから、僕の解釈で解説していきます。
フェーズ1:“Kawaii gm”コミュニティを始動
・Giveawayで最初のNFTを配布する
Giveawayとは、NFTを無料配布する企画を意味します。
無料配布する目的は、「認知拡大」です。
Giveaway企画への参加条件として、
- 指定ツイートをリツイート
- 対象アカウントをフォロー
…などがあり、それを満たした人の中から抽選で無料配布されるのです。
【 Kawaii gm collection #NFTGiveaway 2/26まで❗️】
gm☀️#NFT 宣伝枠としてリプを解放します❗️
沢山の方に広めたいのでRTお願いします。#NFT宣伝枠 #NFT紹介枠 #NFTart pic.twitter.com/f3Z9yIlITZ— Kawaii gm collection (@gm_kawaii) February 23, 2022
こちらのGiveaway企画はすでに終了しており、60名に無料配布されました。
・基本的な あいさつのビデオNFTをリリース
現在、NFT販売プラットフォームでは、
- 「Good morning」
- 「wagmi」(We’re all gonna make itの略。和訳:「私たち、みんな成功する」)
…の2種類の あいさつ動画NFTが、各メンバーごとに販売されています。
”基本的な あいさつ”は、この2種類のあいさつを意味すると思われます。
・TwitterとDiscordでみんなと一緒にNFTを使う!
「みんなと一緒にNFTを使う」とは、NFTをファングッズとしてだけでなく、それ以上の意味をもたせると解釈できます。
たとえば、
NFT所有者は、Twitterでプロフィールのアイコンにできる特典画像が付与されるなどが考えられます。
また、Discordグループはすでに運営されています。
おそらく、NFT所有者のみが見れる限定コンテンツなど、なんらかのNFT所有者特典が用意されると思われます。
フェーズ2:コミュニティを拡大
・世界中の人々をDiscordコミュニティに招待します。
ぼいそーれ公式Discordは、英語で運営されています。
英語は、話者が世界一多い言語(11億3200万人)なので、世界中の人々をDiscordに集客するために適していると判断したのでしょう。
・参加者の国籍順に2番目のビデオNFTを作成します。
「Discordなどへの参加者が多い国籍の言語で、動画NFTを作る」
…という意味でしょう。
(前述の通り)現在は、英語でのあいさつ「Good morning」「wagmi」の2種類が販売されていますが・・・、
もし、中国人のDiscord参加者が多かった場合は、「你好(ニーハオ)」の動画NFTが作成される…と思われます。
(中国語話者:11億人1700万人)
・二次作成を許可し、コミュニティを拡大します。
公式サイトでは、二次創作ガイドラインが用意されており、それに反しないならば二次創作が許可されています。
つまり、
ファンアートなどを積極的に作ってもらい、ぼいそーれ側もそれを積極的に情報拡散することで、ぼいそーれコミュニティの拡大を狙う…と考えられます。
フェーズ3:クリエイターエコノミーを実現
(※クリエイターエコノミー=個人クリエイターの活動で形成される経済圏)
・NFTの売上の一部はクリエイターに還元されます。
NFTの売上で得た収益を、ぼいそーれコミュニティに参加したクリエイターに一部還元します。
つまり、
ぼいそーれ という事務所運営のコミュニティや所属メンバーの知名度向上に貢献してくれた人に、報酬をあたえるのです。
・コミュニティからクリエイターやVTuberの制作を目指します。
ぼいそーれコミュニティから、クリエイターやVTuberとして活動する人が生まれることを目指します。
- クリエイター=ぼいそーれファンアートなどを作る人
- VTuber=共にプロ声優を目指す、ぼいそーれ所属メンバー候補
…という解釈が、妥当かと思われます。
・今後は投票で内容を決めることを検討していきます。
これは、DAO(分散型自律組織)を意味していると思われます。
運営の施策を決定する際に匿名性が保たれた投票により、可否が決定する…というシステムです。
それにより、従来のピラミッド組織形態ではなかったメリットが実現します。
(同時に、デメリットもありますが。)
⬇DAOの詳細(メリット・デメリットも くわしく解説。)
⬇「VTuber×DAO×NFT」プロジェクト前例
「二次創作×DAO型コミュニティ」で、ぼいそーれ経済圏を生む
ロードマップの「フェーズ3:クリエイターエコノミーを実現」に記された、
- 二次作成を許可し、コミュニティを拡大
…という内容は、
「ぼいそーれ に関連するコンテンツでの収益化を許可して、個人クリエイターも収益化できる状況を実現する」
・・・と解釈できます。
前例として、日本トップクラスNFTシリーズであるCryptoNinjaの前例があります
CryptoNinja運営者のイケダハヤトさんは、二次創作作品の販売を全面的に許可することで、
- クリエイター=CryptoNinjaの人気を利用して、収入を得られる
- イケダハヤトさん=本家本元CryptoNinjaの知名度がさらに上がる
…と、お互いにメリットがあるWin-Winの関係を築いているのです。
また、
- 投票で内容を決めることを検討
…は、前述の通りDAOですが・・・。
「どこまでDAO化するのか?」
…という範囲は不明です。
「Kawaii gm collection」プロジェクトの内、
「Kawaii gm collection」を完全にDAO化したら、すべての議決が投票で決まってしまうため、乗っ取られるリスクもあります。
(ガバナンストークンの内、数十パーセントを保有すれば、そのリスクは減りますが・・・。
小規模なDAOの場合は、やはり乗っ取られるリスクが高いです。)
なので、
「運営戦略の一部を、DAOで決める(アイデア募集・投票)」
…くらいの方が、現実的な気がします。
「VTuber➡声優」というコンセプト
ぼいそーれ は、「VTuberが声優を目指す」というコンセプトの事務所です。
所属するメンバー全員が、プロの声優を目指して日々 VTuber活動をしているのです。
「VTuberが声優をする」というパターンは、これから増えていくでしょう。
VTuber声優の前例
VTuberがアニメ声優をつとめた事例は多いです。
その中でも、超大手VTuber事務所メンバーが、アニメ声優をした事例を簡潔に紹介します。
「ホロライブ」桃鈴ねね
活動期間:2020年8月13日〜
チャンネル登録者数:92万人
「ホロライブ」白上フブキ・夏色まつり
活動期間:2018年6月1日〜
チャンネル登録者数: 187万人
活動期間:2018年6月1日
チャンネル登録者数:123万人
「にじさんじ」樋口楓・静凛
活動期間: 2018年2月8日〜
チャンネル登録者数:50.6万人
活動期間: 2018年2月8日〜
チャンネル登録者数:35.1万人
「VTuberが声優業」パターンは、増え続けている
このように、VTuberが声優をつとめるパターンは、増加しています。
また、もともとプロの声優として活動していた人が、
声優としての既存の名義を使わず、わざわざVTuber名義で声優業をする
…というパターンもあるのです。
これは、
- VTuber活動が人気が出て、注目度が「既存の声優 名義≪VTuber名義」となった
- 活動の比重を「声優業➡VTuber業」に移したい
…などの理由が考えられます。
VTuberは、YouTubeで普段から発信している人が多いので、アニメなどを制作する企業からしても、
「VTuber名義で声優をしてくれた方が、そのファンたちが見てくれるので、集客効果が高い」
…というメリットがあるのです。
「従来と真逆」ぼいそーれ の異色さ
ぼいそーれ は、「VTuberが声優を目指す」というコンセプトの事務所です。
従来のように、「声優がVTuberになる」というパターンとは逆です。
- 従来「声優➡VTuber」
- ぼいそーれ「VTuber➡声優」
もちろん前述の通り、VTuberが声優業をする前例はあるのですが、”事務所全体のコンセプト”としているのは異色といえるでしょう。
ぼいそーれ のライバル事務所?
また、2022年2月には同じく 声優を目指すVTuberを募集する事務所「VVorks」も現れています。
さらにこの「VVorks」は自社オリジナルでYouTube向けアニメ作品の制作が決定しており、アニメ声優としての実力をつけたい応募者が募集する動機づけにも なるでしょう。
ぼいそーれ のライバルになる可能性がある事務所といえます。
人間の脳は、ストーリーに惹かれる
人間の脳は、ストーリー形式で語られる情報を とても記憶しやすい性質です。
マンガ作品・アニメ作品を見ると、そのストーリーも強烈に脳に刻まれますよね?
これは、
ストーリーが展開される中で、キャラクターの感情や心情などに対する”共感”の感情が起こるため、脳の奥までスンナリと記憶されやすいのです。
反面、
学校の教科書のように事実だけをコンパクトに羅列されても、まったく頭に入ってきませんよね?
それは、”要点だけを記した一覧表”にストーリー性がないからです。
ストーリー性は、人間の興味関心を惹くための強力な戦略なのです。
(なので例えば、幕末から明治時代にかけて知りたいなら、退屈な歴史の教科書よりも「るろうに剣心」を読むとよいです。
脚色もありますが、歴史の流れやその背景に流れる登場人物の思想・思惑などにも興味が向き、学ぶのが楽しくなるでしょう。
そして、疑問点などはググっていけば、歴史の教科書を10回読むよりも圧倒的に深く理解できるハズです。)
「設定」レベルではなく、全体を彩るリアルなストーリー
(前述のとおり)ぼいそーれのコンセプトは、「バーチャル声優を目指すVTuberの事務所」です。
これは、
VTuberに よくある「設定」レベルではなく、(例:海底がつまらんので、地上に出てきたサメVTuber…など)
所属しているVTuber全員が、本気で声優を目指しているのです。
ぼいそーれ のメンバー全員が、明確に声優を目指しているので、事務所の運営方針もメンバーの動機もシンプルで視聴者に伝わりやすいです。
ぼいそーれ全体が1つの最大目標のもと運営・活動しているので、全体にストーリー性を感じるのです。
視聴者にストーリー性を感じてもらえば、(前述のとおり)ぼいそーれ という存在に興味を持つキッカケになるのです。
弱小オンボロ事務所から、上を目指すストーリー
ぼいそーれ の発信内容で特徴的なのは、「底辺感」を強調していることです。
ドン底からスタートして、声優という最大目標を目指す…というストーリーが強調されています。
他のVTuberも、
- 「活動を通して、世界中のみんなと つながりたい!」
- 「武道館で単独ライブをやりたい!」
…などの目標を掲げることは 当然あります。
しかし、「底辺感」がないのです。
「現時点ですでに雲の上の人で、さらに上を目指している」という印象を抱きます。
しかし、ぼいそーれ のように圧倒的な底辺感を強調している場合、「親近感」「身近さ」を感じます。
そして、そこから上を目指すというストーリー性にも興味を持ちやすいのです。
「ド底辺から、上を目指す」という泥臭いストーリーを強調したVTuber事務所はとても珍しく、異色を放ちます。
独自のストーリー性があるので、気になる・・・という人が、視聴者になってくれる確率が上がります。
人間の脳が反応するストーリー性
マンガやアニメなどの作品には、ヒットしやすいストーリーを生み出すための「神話の法則(ヒーローズ・ジャーニー)」という原理原則が使われています。
■神話の法則(ヒーローズ・ジャーニー)
- 日常・現実の世界
- 冒険への誘い
- 冒険への拒否
- 賢者との出会い
- 第一関門の通過
- 試練、仲間、敵対者
- 最も危険な場所への接近
- 最大の試練
- 報酬
- 帰路
- 復活・再生
- 宝を持っての帰還
⬆ここで注目してほしいポイントが、「日常・現実の世界」からスタートしている事です。
マンガやアニメや映画でも、最初は日常シーンから始まりますよね?
親近感がある日常シーンから開始した方が、視聴者が世界観に入り込みやすいのです。
そしてそこから、冒険や事件などの非日常に巻き込まれていきます。
ぼいそーれ に例えると、
「オンボロ事務所(日常・現実)➡バーチャル声優という大きな夢(報酬・宝)」
…という具合です。
(ONE PIECEで例えれば、「ルフィの生まれたフーシャ村➡大秘宝ワンピース」という感じです。)
このストーリーに興味を持ってくれれば、配信にも来てくれやすくなり、ファンになる可能性も高まるのです。
ストーリーにNFTというコンテンツを組み込む
「オンボロ事務所➡バーチャル声優」という、大きなストーリーを用意すれば、その過程で売りたいモノを組み込むことができます。
つまり今回の例は、
「バーチャル声優になるための過程として、音声動画NFTを販売。(+さらに そこを起点にしてコミュニティを始動)」
…と、ストーリーの流れにセールスしたいものを乗せる戦略なのです。
(これは、コロコロコミックが流行を起こすためのホビー漫画で使われる、「ストーリーの中で売りたいモノを登場させる」という戦略と、同じです。)
「ストーリー×NFT」前例
ストーリー性を強調したNFTは、すでに事例があります。
ぴぴぴ さんの「100日後に借金返済するぴぴぴ」という4コママンガ シリーズです。
(※「100日後にしぬワニ」のオマージュですね。)
350万円の借金を背負った ぴぴぴ さんが、
「現状を4コママンガ化して、NFTとして販売。借金完済を目指す」
…というリアルストーリーをNFT化したシリーズです。
結果、多くの人の共感を呼び情報拡散された結果、NFTは好調に売れて、ぴぴぴ さんは見事350万円の借金を完済したのです。
リアルなストーリーが共感を呼んだ事例…といえるでしょう。。
可能な戦略
まず、
音声NFTのメリット・デメリットについては、他の記事ですでに解説しています。
■音声NFTのメリット
音声コンテンツの波にのれる
ライバルが少ない
フルオンチェーン化しやすく、資産価値を認識されやすい■音声NFTのデメリット
わざわざ再生しないと、内容が伝わらない
「プロフィール画像用」の需要を狙えない
地味な印象
言語の壁➡市場が大きい海外層にアプローチしにくい
⬇くわしくは知りたい場合は、コチラ
⬇ここから、可能になる戦略を解説していきます。
ASMR・シチュエーションボイス販売
ASMR(人間が「心地よい」と感じる音)の販売で収益化も可能です。
「ASMR」のキーワード検索数の上昇から、需要が伸び続けているのがわかります。
ASMRは、「音声録音+サムネ調達」でコンテンツが完成するので、手間や制作費が抑えられる上に、利益も出やすいです。
(サムネは、絵師に依頼する金がなかったら、Live2Dモデルをスクショして加工すれば よいです。)
声優なら、とうぜんASMRもやっておくべきですし、VTuberのASMR市場も活性化しています。
加えて、シチュエーションボイス(ストーリー形式の音声)もやっておくべきでしょう。
➡ VTuberのASMR・シチュエーションボイス市場について
もちろん、それだけ競合(供給)も増えるリスクもあるわけですが、需要そのものが増えていますし有望です。
多額の資金も基本的に不要なので、活動の幅を広げる意味でも やっておくべきです。
多くの音声メディアから集客
音声メディアは、複数存在します。
音声メディアの中でも、ポッドキャストといわれる「インターネット上で音声コンテンツを配信するメディア」は、
前述の「ASMR・シチュエーションボイス」の宣伝媒体として、ポッドキャストで無料で聞いてもらうことができます。
- stand.fm(スタンドエフエム)
- Spoon(スプーン)
- Radiotalk(ラジオトーク)
…などのポッドキャストがあります。
そして、上記ポッドキャストなどに音声をアップロードして聞いてもらい、気に入ってくれた人は、
- ぼいそーれ の 公式サイト
- YouTubeチャンネル
- 音声コンテンツ販売サイト
…などに誘導すれば、あとから収益化する方法は複数あります。
また、同じ動画コンテンツを検出してペナルティを与えるYouTubeと違い、
(規約上NGでなければ)まったく同じ音声コンテンツを、複数のポッドキャストにアップロードできます。
つまり、狭義でのワンソース・マルチユース(1つのコンテンツを使い回す)が可能なのです。
ガバナンストークン配布・参加させてコミット度を上げる
DAOでは、ガバナンストークン(投票権)を所有する人たちの多数決によって、実行される内容が決まります。
なので、ぼいそーれのDAOの規模が大きくなればなるほど、ガバナンストークンは高い価値を持つのです。
そして、高い価値を持つガバナンストークンは、相場価格が上がって高値で売買されるようになります。
なので、運営初期にガバナンストークンを無料配布して、集客手段とするのは有効と言えます。
その理由は、
ガバナンストークン所有者は、ガバナンストークンの価値を上げて売却益を得ることを目的に、積極的に協力してくれやすくなるからです。
多種多様な経験を持つ人たちのアイデアが集まる
DAOでは、ガバナンストークンを所有する多くの人が、それぞれの知恵や経験に基づいて運営戦略のアイデアが集まり、
そして投票数の多数決で決定されていきます。
つまり、多角的な視点からのアイデアが集まるのです。
(※反面、
「誰でも理解しやすいアイデアが、支持されやすい」
というリスクも はらんでいます。)
「バ美肉 声優」という独自展開も可能
バ美肉(バーチャル美少女受肉)とは、男性が美少女のアバターでVTuber活動をすることです。
特に有名な例は、兎鞠まり さんです。
⬇かわいい声はボイスチェンジャーを使ったものであり、中身はオッサンです。
しかし、声優業界ではボイスチェンジャーなしで女性キャラを演じる男性声優もいます。
そのような人がVTuber活動をすれば、「ボイスチェンジャー無し バ美肉」として独自性を発揮できますし、
世界初(たぶん)の「バ美肉 声優グループ」として、ぼいそーれ内で派生グループを設置することもできます。
最大の懸念点
個人的に、ぼいそーれ には大きな懸念点があります。
それは、
- ぼいそーれNFT「Kawaii gm collection」発信➡英語
- ぼいそーれメンバーの発信➡日本語
…であることです。
NFTシリーズのロードマップやTwitterは、英語で書かれています。
しかし、ぼいそーれメンバーの発信内容は日本語であり、YouTubeやTwitterなどへのコメントも、日本語しか見当たりません。
海外層を取り込むために英語などの言語を使っても、VTuber活動をするメンバーが日本語なので、「言語の壁」が浮き彫りになります。
このギャップを埋める戦略を、ぼいそーれ が用意しているのかは未知数です。
しかし、もし有効な対策がなかったら、厳しいと言わざるを得ません。
(いままでに複数回行われたオーディションでは、応募条件に「◯◯語が話せる人」などの条件はありませんでした。)
しかし、このNFTシリーズは、まだ始まったばかりです。
DAO化によりアイデアを募ることも可能になりますし、言語の壁を解決して、発展する可能性はあるといえるでしょう。
AI・XRとの融合もありえる?
ぼいそーれ運営会社であるNapoleonは、
- AI(人工知能)
- XR(「VR=仮想現実」「AR=拡張現実」「MR=複合現実」の総称)
…などのテクノロジーも運営戦略に取り入れる予定です。
つまり、
メタバースや、それに関連する業界への展開も計画している
…と思われます。
もはや、VTuberはメタバース市場との融合は必須事項となりつつあります。
もし、
メタバースに設置された収録スタジオで、声優志望VTuberの公開収録が行われる・・・なんてことがあったら、
ファンはメチャクチャ嬉しいでしょう。
⬇こちらでくわしく解説したとおり、「VTuber・メタバース・NFT」は極めて相性が良いです。
⬇また、「音声×NFT」に関する記事は、コチラ
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