NF亭ショウタです。
極めて高クオリティな画像を十数秒で創ってしまう”イラスト自動生成AI”が大きな話題となると同時に、問題視されています。
キーワードを入力するだけで、イラスト自動生成AIはド素人でも数十秒間で多種多様なイラストを自動生成できるのですが、人間の絵師が活動しているイラスト業界への悪影響が危険視されているのです。
AIの進化は凄まじく、世界中の企業がAI開発をしています。
つまり、イラスト自動生成AIはこれからも発展していくので、今さらその存在をなかったことにはできません。
何かしらの方法を見つけて、共存共栄していくしかないのです。
…イラスト業界に限らず どんな業界にも言えることですが、
AIの強み・弱みを理解しているかによって、AIは”超有益な存在”にもなりますし、”超有害な存在”にもなりえます。
つまり、
- AIテクノロジーを活用して自分のビジネスを合理化するか?
- AIテクノロジーに仕事を奪われて廃業するか?
…という明確な差が生まれ、これからのビジネス展開が「広がるor縮小する」が決定するのです。
この記事では、
- イラスト自動生成AIの問題とは?
- 解決策➡NFT化
- 未来予測:AIテクノロジーに仕事を奪われない”聖域”➡VTuber活動
…を解説していきます。
イラスト自動生成AIが問題視
極めて高クオリティなイラストを生成可能
2022年夏頃、急激にイラストを生成できるAIが話題になりました。
キーワードを入力するだけで、即座に高クオリティなイラストを制作してしまう…というものです。
そのAIはネット上で一般公開されており、無料or安価で万人が利用できる状態です。
そして、その圧倒的なクオリティの高さを示す事例が、2022年8月開催のコロラド州品評会です。
驚くべきことに、AIを使って生成された下記のイラストが、この品評会のデジタルアート部門において1位を獲得しています。(AI生成の事実を隠して、提出された。)
これは大きな注目を集めると同時に、他の人間の絵師からは否定的な意見もあり、物議をかもしています。
ネット上で動作するプログラムなので、とうぜん世界中の人がイラスト生成をしており、TwitterやYouTubeなどでは、AIが生成したイラスト画像を公開されています。
そして、極めて大きな反響を集めています。
問題となっている理由
イラスト自動生成AIは画期的なテクノロジーではありますが、同時に深刻に問題視されています。
「イラスト生成AIは、(人間の)絵師の仕事を奪うのではないか?」
「イラスト業界の衰退につながるのではないか?」
…というポイントが、懸念されています。
キーワード入力だけで、誰でも高クオリティなイラストを作れるなら、わざわざお金と手間をかけて人間の絵師に頼む必要もなさそうに思えます。
気を遣う必要もなく、何百回でも遠慮なくイラスト生成の指示を出せるからです。
なので、「絵師にイラストを依頼して、報酬を払う。」という、イラスト市場が崩壊・衰退するのではないか…という危機感を抱くのは、至極当然といえるでしょう。
そして、多くの絵師の失業するとともに 新しく絵師にを志す人が激減して、イラスト文化衰退につながる…という事が危険視されているのです。
イラスト業界では、様々な憶測が飛び交っている
(前述の通り)イラスト業界では、
- 絵師が失業する
- 絵師を目指す人が激減
…のリスクを懸念する否定的な意見が多いです。
しかし、中には肯定的な意見も見受けられます。
「AIが生成したイラストから人間がインスピレーションを得て、自分の作品を高めていける。」
「AI相手では、人間のような意思疎通ができない。
細部の造形を指定したイラストを指定通り描いてくれない。
綿密な打ち合わせを重ねてイラストを創り上げていく仕事は、奪われない。」
「以前、”いらすとや”の登場により、小さな行政機関の広報誌などのイラストを描く人の仕事は激減した。
しかし、個性のある絵を描く人は、絵師として生活できている。
つまり、AIにできない価値提供をするイラストを模索すべき。」
…という意見もあります。
つまり、「AIに奪われない強み」を見つけていくことが大切なのです。
(この記事内では、僕なりに考察した その具体的な方法を後述します。)
実際に、AIでイラスト生成した結果
最も知名度が高いイラスト生成AIに、”Midjourney”があります。
(前述した)2022年8月開催のコロラド州品評会のデジタルアート部門において1位を獲得したイラストは、Midjourneyを使って生成されました。
⬇そして僕も、Midjourneyを使って、複数のキーワードを入力して、複数のイラストを生成してみました。
- phantom virtual world(幻の仮想世界)
- nightmare disneyland(悪夢のディズニーランド)
- submerged ancient ruins(水没した古代遺跡)
- angel fused with devil(悪魔と融合した天使)
- Doraemon(ドラえもん)
- justice and evil(正義と悪)
- Ideal VTuber(理想のVTuber)
- An infernal creature that brings despair to the world(世界を絶望させる地獄生物)
イラスト生成の手順
※操作方法を解説します。(自分で生成しない場合は、読み飛ばしてください。)
- 公式Discordサーバーに入室
- 「newbies-●●」というスレッドを開く
- 「/imagine prompt:希望する英語キーワード」を入力してエンターキーを押す
- 4種類の画像が同時に生成される。
- (下のボタンは、「左上=1・右上=2・左下=3・右下=4」という具合に、4枚の画像それぞれに対応。)
(例として)左上のイラストの、高画質の画像を生成したい場合は、「U1」をクリック。
その画像を元に、似た構図で さらに4種類のパターンの画像を生成したい場合は、「V1」をクリック。 - 「元ファイルを開く」をクリックすれば、別タブで大きな画像が表示されるので、ダウンロードします。
※生成イラストを商用利用する場合は、サブスクの有料プランに加入する必要があります。
息を飲むほど美しい画像を生成できる
Midjourneyの傾向としては、
- 幻想的
- 恐怖
…という要素があるキーワードがあると、素晴らしいイラストが生成されやすい傾向を感じます。
AIなので、細部において歪(いびつ)な箇所や、不自然で不可解な描写があったりもします。
しかし、
”幻想的・恐怖”を感じさせるイラストにおいては、それが逆に”独自の世界観”を表現することに(結果として)つながっています。
逆に、
- 現実的
- 具体的
…といった、多くの人の”共通認識”となっているモノを表現するキーワードの場合は、歪(いびつ)な箇所や、不自然で不可解な描写は、単に”クオリティが低い印象”を与えてしまうのです。
今回使用したMidjourney以外にも、美少女イラストを得意とするNovel AIなど、様々なイラスト自動生成AIプログラムは存在します。
そして、これからも新しいイラスト自動生成AIは生まれてくるでしょう。
メリット
多くの人が、イラストに興味を持つ
キーワード入力だけで高クオリティなイラストが生成されるのですから、これまでイラストに縁がなかった多くの人も興味を持ちます。
そして、AIが生成したイラストに惹かれて、イラスト自体に興味を持つ人も増えるでしょう。
例えば、先ほど僕がAIで生成した画像を列挙しましたが、これは”終焉の画家”といわれる絵師・ベクシンスキーを連想させます。
⬇(前述した)僕がAI生成したイラスト
⬇ベクシンスキーの作品(AI生成でない)
このように、絵にまったく興味がなかった人でも、イラスト生成AIをキッカケとして、絵師の世界に興味を持つ人も増えます。
そして、創造性が刺激されていき、「自分の理想とするイラスト」を想像して、それを実際に創りたいと思うでしょう。
しかし、
AIにどんなキーワードを打ち込めば理想のイラストを描いてもらえるかな、皆目見当がつかないので、自らイラストを描くために学び始める
…という人も増えていく可能性があるのです。
人間の感性では描くのが困難な名画を、超量産
AIでは、人間の感性を震わせるような名画を短時間で次々と生み出すことが可能です。
(前述したとおり)AIゆえに、現実ではありえないような要素があったり、奇妙なカタチをしている部分があったりと、不自然な点もありますが・・・。
それが逆に、”幻想的”や”奇妙で不気味”といった雰囲気を演出しているのです。
このような、”幻想的”や”奇妙で不気味”といった雰囲気の絵を人間が描こうとすると、長時間の試行錯誤と閃きが必要ですが、AIでは極短時間で完成させることが可能です。
無料or超安価で、高クオリティなイラストを商用利用できる
イラスト生成AIは、生成したイラストの商用利用を許可していることが多いです。
無条件、もしくは有料プランに入るなどで、ビジネスでの活用が可能になるのです。
それにより、ビジネスでイラストが必要なのに絵師への高額な報酬を用意できずにいた人も、無料or超安価で高いクオリティのイラストを大量に用意できるようになり、ビジネスを進めていくことができます。
デメリット
細かい指示通りのイラストは生成困難
入力されたキーワードから独創的なイラストを生成するには、AIは適しています。
しかし、こちらが、
- キャラ造形やポーズや表情
- 身に着けているアクセサリー
- 背景
…などを細かく指定して、キーワードを打ち込んで生成しても、こちらの意図したイラストが完成する可能性は、とても低いです。
人間の絵師相手ならスムーズに伝わるような内容でも、AI相手だとこちらの意図を察してくれないのです。
いずれさらにテクノロジーが進化したらどうなるかわかりませんが、現状は細部まで指定してのイラスト生成…は困難と言えます。
”ファンアート”として投稿すると、荒れる
キャラクターのファンアートをSNSなどに投稿する文化は、以前から存在します。
しかし、AIに生成させたイラストを、「自分が描いた」と偽ってアップロードする人が激増して、大きな波紋を呼んでいます。
特にVTuber界ではその傾向が顕著で、超有名VTuberのファンアートとして、AI生成イラストが多数投稿されており、人間が描いたイラストとの判別が難しい状況になっています。
超有名VTuberたちも、Twitterなどに投稿する場合は「AIイラストであることを明記」するなどAI生成イラストを判別できる状態にして、投稿するようにお願いしています。
(VTuberによっては、投稿自体をやめることを望む人もいます)
白上のファンアートにもちらほら
AIファンアートがありまして
すごい!とはなるのですがAIで作った方は
「🌽AIで作りました🌽」の表記を
必ずお願いします。AIイラストは凄くて私も関心はあるのですが、まだ色々と発展途中な業界なので
サムネ等の配信活動には活かせません御協力お願い致します
— 白上フブキ@KONKONBeats🌽 (@shirakamifubuki) October 11, 2022
これに関して個人で楽しんだりやってみた!ってので夏色まつりイメージで制作するぶんには何の問題もなくて
AIということを明記しない、ファンアートタグをつける、自作発言をするっていうのが問題なんだと個人的に思ってます
難しい問題ではあるかもですがまつりすの中ではそういう認識でお願いします https://t.co/OXplK9pUiW— 夏色まつり🏮NatsuiroMatsuri (@natsuiromatsuri) October 11, 2022
#みおーん絵 について❣️
AIを使ったイラストの投稿は、控えてください🙇♂️
サムネにAIの画像を使ってはいけないのですが判別が難しいので…あと余談なんだけど、背景を透過した画像も一緒に投稿してくれるとサムネに使いやすくて助かります😭🙏✨✨
いつもみんなファンアートありがとう❣️❣️🥰
— 大神ミオ🌲ホロライブゲーマーズ🐺 (@ookamimio) October 11, 2022
VTuberからしたら、自分のファンアートが投稿されるのは、とても嬉しいことでしょう。
しかし、
一枚ずつ長い時間をかけて描いてくれたイラストと、AIで一瞬で生成させたイラストでは、”ありがたみ”の度合いも天と地の差があるでしょう。
AI生成ファンアートを自作と偽る人に対して嫌悪感を抱く人もとうぜんいるので、ファン同士のいざこざにつながりかねません。
VTuberとして活動する人にとっては、自分のファン同士が争う姿を見るのは、とても辛いでしょう。
また、ファンアートを見るたびに、「これはAI生成したのではないか?」という意識が介在してしまい、純粋に喜べなくなっていると思われます。
これから、なんらかの解決策を見つけることが必須でしょう。
AIというテクノロジー自体への嫌悪感を助長
AIは、人間の生活を豊かにしてくれる、とても素晴らしいテクノロジーです。
特に、同時翻訳AIなどは海外交流を強力に後押しするので、ぜひとも進めていってほしいです。
反面、
超手軽に高クオリティなイラストを生み出せるようになり、人間にしかできないと思われていた”クリエイティブな領域”にも進出を始めてしまいました。
そして、それを仕事をしている人の大多数から、「生態系(市場)を破壊する外来種」のように危険視されている状況です。
(AIが単純作業をするのは、誰もが予想できていました。
しかし、物理的に動くアームなどを大量に用意する多額の資金が必要なので、現状は人間に単純作業の職もあります。
ですが、クリエイティブな領域だとネット上のみでプログラムが稼働できてしまうので、あっという間に全世界の人が使えるようになり、その市場が世界中で激変してしまうのです。)
すると、
- AI弾圧➡AIテクノロジーの進化を阻害
…という、人類にとって悪い状況になっていく危険性があります。
テクノロジー進化は『不可逆』
世界には、多くのテクノロジーが存在しており、それらは進化を続けています。
新しいテクノロジーもドンドン誕生しています。
そして、テクノロジーの誕生・進化を後から なかったことにはできません。
核兵器がなくならないように、生まれたテクノロジーをなかったことにするには、それこそ地球を人類ごと滅ぼすしかないのです。
つまり、テクノロジーは「不可逆」の性質を持っているのです。
もし、今からイラスト生成AIを弾圧しまくって潰そうとしても、そのテクノロジーは世界中で解析・改良され続けています。
つまり、”Midjourney”や”NovelAI”など有名サイトを潰せたとしても、テクノロジー自体を消滅させることは不可能です。
なので、なんらかの解決策・活用策を見つけて、共存していくしかないのです。
イラスト自動生成AI問題➡解決策の1つ「NFT化」
キーワード入力すればAIがイラストを数分間で創るテクノロジーは、AIの極めて高い可能性を示します。
しかし、それゆえに波紋を巻き起こしているのも事実です。
何かしらの解決策を模索せねばなりません。
「人間が描いたイラスト➡NFT化」が必須となる
イラスト自動生成AIが問題視されるより以前に、既に人間が描いたイラストはNFTとして販売されており、マーケットを形成しています。
しかし、これは”ファン向けコレクターズアイテム”の所有権を売買するためのNFT…という意味合いが強いです。
これからは、人間が描いたことを証明する「信用度100%の鑑定書」として、イラストをNFT化することが求められて生きます。
「いや待て、AIが描いたイラストもNFT化されたらどーすんの?」
…と思うかもしれません。
確かに、AIが描いたイラストもNFT化することはカンタンです。
しかし、
「このイラストをNFT化したのは、誰なのか?」という、イラストの身元証明となるのです。
以前から、絵師として活動実績がある人が所有する公式アカウントでNFT化(=ミント)されたイラストなら、そのイラストが 人間の絵師さんにより描かれた…という”身元証明”になります。
反面、
有名絵師の作風に似せてAIで自動生成したイラストでも、
- NFT化されていない
- NFT化はされているが、その有名絵師の公式アカウントではない
…という場合は、すぐに有名絵師 本人が描いたものではないと判明します。
どんなにイラストとして優れていても、「絵師さん本人が描いたものではない=無価値(少なくとも、金を払うに値しない)」…と判断されていきます。
そして、イラスト生成AIが注目された後に、急に出てきた(自称)絵師は怪しまれるでしょう。
下積み期間もなく、とつぜんハイクオリティなイラストを(自分が描いたと偽って)発表するような怪しい人が有名になったら、とうぜん経歴を徹底的に調べ上げられてしまうでしょう。
そして、怪しい輩は排除されていきます。
逆に、
「NFT化されてないイラスト➡AIで生成したんじゃね?」
と、疑われやすくなる風潮になっていくと思われます。
AIで生成したイラストを、人間が描いたと偽ることが難しくなっていくのです。
結果、イラスト自動生成AIを悪用するメリットもなくなり、正しく使用されていくようになるでしょう。
(また、もう一つの解決策としては、「イラストの制作過程をリアルタイム配信」という手段もあります。
もし、作品を一般公開するまで秘密にしたい場合は、
制作過程を録画しておき、”作品”と”その制作過程の動画(数百倍速にして、短時間で見れるようにする)”と同時に一般公開すれば、問題ありません。)
AIが生み出した名画は、「大自然が創造した絶景」
イラストAIは、毎日多くの人を生み出しています。
キーワードを打ち込むだけで、息を飲むほど美しい名画がとんでもないペースで誕生しています。
とうぜん、多大な時間と労力をかけて、血のにじむ努力で1つずつ作品を創り上げている人間の絵師の心情からしたら、そのイラストの価値に疑問を投げかけたくなるのはとうぜんです。
しかし、前述したとおり、テクノロジーの進化は「不可逆」であり、後からなかったことにはできません。
ならば、AIが生み出した美しい名画を
「大自然が創造した絶景」
と思えば良いです。
その絶景の素晴らしさ受け入れて、人間が名画を生み出すための”感性”を磨くために利用すべき…と思います。
未来予測
絵師の世界観がメタバース化されていく?
(人間の)絵師の描いた作品の世界観をメタバース化することで、魅力を体感できます。
たとえば、前述した”終焉の画家”ベクシンスキーの作品は、複数がVR化されています。
⬇360°映像
この動画は、ベクシンスキー作品の著作権を持つ、ポーランドのサノク歴史博物館が公認しています。
仮に、メタバース市場の飛躍的な拡大にともない、AIのメタバース技術が進み、AIにイラストを読み込ませるだけでその世界観を再現したメタバース生成できるようになったとしても、
ベクシンスキーの世界観をメタバース化することは著作権で規制できます。
そして、「AIが生成した画像の世界観を、VR再現したメタバース」が世界中にたくさん作られたとしても、ベクシンスキーは画家として有名で世界中にファンがいますので、一定の集客は見込めます。
往年のファンは、これまでの長い人生において何十回と鑑賞して想いを馳せてきた作品群の世界観を体感できるのですから、強烈に興味を持ってくれるでしょう。
ベクシンスキーの作品は、「ワイワイみんなで楽しく過ごす」ような世界観ではありませんが、
「一人で物思いにふけりたい」「退廃的な世界観を味わいたい」「怖いもの見たさ」という需要を満たすことができます。
AIに奪われない”聖域”を見つける➡例:VTuber活動
AIが絶対に代替できない要素は「人間であること」です。
つまり、どんなにAIが発達したとしても、プログラムであることは変わらないのです。
AIが あらゆる創作物を作り出せるようになればなるほど、
「これを創ったのは、AIなのか?それとも人間なのか?」
…が問われるようになるのです。
つまり、「人間であること」が、AIに絶対に奪われない強みなのです。
そして、その強みを活かす有力な手段は色々ありますが、”VTuber活動”という手段が強みを活かせるし匿名性もとても高いので、有力と判断しています。
VTuberは、3DやLive2Dモデルの姿ですが、とうぜん生きた人間です。
今後AIがさらに急激に進化していき、人間の要望通りに
- イラスト
- 3D・Live2Dアバター
- メタバース
…などの創作物を自動生成できるようになれば、絵師・3Dモデラー・メタバース建築士の仕事は激減するかもしれません。
しかし、AIではVTuberのような”人間味”は出せません。
(”人間味”を解析して、超高クオリティで再現できたとしても、
「まるで本物の人間みたいだ。AIテクノロジーは凄いな!」と別ベクトルの価値提供はできますが、
本当の意味での人間味という価値提供はできません。)
すでに、AI VTuberは存在しますが、ライバル不在なので独占的に注目されている状態です。
■追記:2023年1月頃から、AI VTuberが注目されはじめ 市場が爆発的に拡大しそうな兆候です。
⬇AI VTuber解説記事

これも、AI研究をVTuberという娯楽に応用した、素晴らしい試みと言えるでしょう。
ですが、
VTuber界における全体の需要の総量は”AIという希少価値”より”人間にしか出せない要素”が超圧倒的に多いです。
また、人間味に加えて”コンテンツ自体の内容”においても、
- 地元の名所
- 旅行先
…をめぐる様子を撮影した動画など、AIが生成不可能な内容をコンテンツ内に入れれば、”聖域”となります。
「AIに奪われない”聖域”」×「AIを最大限活用して”世界観を拡張”」
AIに奪われない仕事である”聖域=VTuber活動”を中心軸として、
AIに仕事を依頼(無料or超安価)で世界観を拡張するということで、AIの急激な進化を逆手に取ることもできます。
詳しく解説していきます。
…近い将来 AIで生成可能であろう、イラスト・3D・Live2Dアバター・メタバースなどは、VTuberの戦略上必要なツールです。
そして、
人間の強みを最大限に活かせるVTuber活動において”世界観”を創りあげていき、
その”世界観”をAIを駆使して制作したイラスト・3D・Live2Dアバター・メタバースなどで拡張していく…という戦略が有効となります。
VTuber活動開始の資金として、
最低限でもLive2Dモデル費用として安くても十万円ほどの初期費用が必要(もちろん、PCが無い場合、その購入資金も必要)といわれていますし、
こだわりが強い場合は3Dモデルの用意をすることになり、必要資金は青天井であり数百万円にもなってしまいます。
加えて、(メタバース展開など)戦略を広げていきたい場合は、さらに別途多額の資金が飛んでいくでしょう。
それでは、興味があっても資金不足でVTuber活動ができない人も多くいるでしょう。
しかし、
いずれはAIを活用してVTuberモデルや、メタバースが生成できるようになり(細部の修正は、マウス操作のみで可能になる)、
プロに依頼する報酬を節約する…ということも いずれは可能になるのです。
つまり、VTuber活動の敷居が格段に下がり、誰でもすぐにVTuber活動を開始して、幅広い戦略がとりやすくなるのです。
したがって、
AIに代替されないVTuber活動をしつつ、AIを活用してメタバースや高クオリティな3Dモデルなどを生成して「VTuberの世界観を拡張」していくということが、可能になるのです。
・・・結局、1周回ってVTuber活動が、AIに仕事を奪われない”聖域”となりえるのです。
「人間である」ということは、AIには絶対に代替できないのですから。
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