NF亭ショウタです。
タイ王国の格闘技・ムエタイは世界的に有名です。
そのムエタイのジムを、メタバース上で運営すれば、非常に有望な戦略が可能になります。
また、NFTを活用すれば、さらに可能性は広がるでしょう。
この記事では、
- ムエタイジムのメタバース化とは?
- 可能な運営戦略
- 未来予測
…について、解説していきます。
ムエタイとは?
世界トップクラスに有名な格闘技
ムエタイは、タイの格闘技として世界的な知名度があります。
日本でも、”立ち技最強の格闘技”として有名ですよね?
タイの首都バンコクが世界的に有名な都市であるのと同様に、タイの格闘技として極めて高い人気があるのです。
バンコクには、ムエタイの二大スタジアムである”ラジャダムナン スタジアム”と”ルンピニー スタジアム”があり、毎日どちらかのスタジアムでムエタイのプロ試合が開かれています。
- ラジャダムナン スタジアム
- ルンピニー スタジアム
多くの外国人も二大スタジアムにムエタイ観戦目的で訪れており、タイの名物として観光客の集客にも役立っているのです。
タイ王国の国技であり、賭けの対象
世界的には、ムエタイは”崇高な格闘技”という印象が強いです。
しかし、タイにおけるムエタイは、”賭けの対象”です
(なので八百長に対して、非常に厳しい。)
なので、ムエタイは本国であるタイでは”貧困層のスポーツ”と認識されており、(一部のスター選手を除いて)ムエタイ選手の地位は、低いです。
幼少期より、家計のためにムエタイを習っている選手も多いです。
画像引用:with news
また、
⬇相手選手の食事など”毒を盛る”ことにより体調悪化させる…という、日本では信じられないような出来事も しばしば起こっています。
日本の感覚では信じがたいかもしれませんが、本場のタイではプライドよりも お金の為にムエタイをしている選手が多いのが、実情なのかもしれません。
技術体系
ムエタイの特徴は、日本発祥のキックボクシングと比較すると理解しやすいです。
- ムエタイとキックボクシングとの違い
わかりやすい違いは、
ムエタイは首相撲(相手の首などを起点にコントロールして、ヒザ蹴りなどにつなげる)が認められている点が、最大の違いといえます。
⬇首相撲
クリンチ(パンチを封じるために抱き着く行為)とは明確に違い、複数の攻撃(ヒザ・ヒジ・投げ飛ばす)につなげるための高等技術です。
さらに、ムエタイはヒジ打ち・ヒザ蹴りがOKです。
(キックボクシングは、ヒジ打ちが禁止されている場合も多いです。)
プロ試合は、3分5ラウンド形式で行われます。
1、2ラウンドでは選手は軽く動き、観客はそれを見て選手の調子を判断して、どちらに賭けるかを決めます。
そして、3ラウンド以降は選手は本気で闘うのです。
ムエタイの弱体化?
ムエタイは、かつてに比べて弱体化したといわれています。
これは、ムエタイという技術体系のレベルが落ちたのではなく、それを扱う格闘家 つまり”ムエタイをするタイ人の減少”が原因と言われています。
かつてタイでは、「貧困から脱出するには、男はムエタイ選手になるしかない」といわれていました。
なので、(前述のとおり)幼児のうちから過酷なトレーニングを積み、ファイトマネーを稼ぐために試合に出る選手が多かったのです。
楽しむための趣味ではなく、生きるための手段として死に物狂いでムエタイに打ち込むタイ人が多数存在したため、全体の身体能力レベルが高かったのです。
つまり皮肉にも、タイの貧困が、ムエタイの強さを支えていたのです。
しかし、タイ経済が発展してタイ人の生活が豊かになれば、無理にムエタイをする必然性はなく、他の手段でも収入を得ることができるようになります。
結果として、
タイの貧困が解消されていくにつれて、ムエタイ界に流れる人材が減少して選手層が薄くなり、ムエタイ全体のレベルが低下した…と言われているのです。
ルンピニースタジアムで集団コロナ感染➡無観客試合
2020年3月、ムエタイスタジアムで100人超がコロナに集団感染する事態が起こりました。
(その後、721人にまで拡大。)
それを受けて、バンコク・ルンピニーのムエタイスタジアムでは無観客試合が実施されたのです。
画像引用:FNNプライムオンライン
現在は観客が普通に観戦していますが、この出来事によりタイにおけるコロナ集団感染への危機意識が高まったのは、確実といえます。
そして、
その解決策(&観光客・移住者を集客する策)として、メタバース上にムエタイジムを運営…というのが、有望と言えます。
メタバースでムエタイを習えるジムが有望
ムエタイを習いたいけど、
- 通う時間がない
- リアルでの 殴る蹴る に抵抗がある
- コロナ感染が怖い
…などの理由により、習いに行けない人も多いでしょう。
しかし、メタバースなら上記の理由を解決できます。
タイ王国でリアルのジムを運営しつつ、早めにメタバースジムも運営開始しておけば、情報拡散されて多くの人に知られて、興味がある層が来てくれます。
つまり、
- タイでリアルのジム(現地在住者向け)
- メタバース上のジム(全世界の人向け)
…の両方を運営するのです。
いずれはメタバースデバイスに自動翻訳機能も搭載されるのは確実なので、言語の壁を超えて様々な人種が同じメタバースジムで切磋琢磨しあう光景も見られるでしょう。
近代スポーツ的な身体操作は、トラッキングで威力を算出しやすい?
格闘技における体の動かし方は、
- 近代スポーツ
- 古武術
…に大別されます。
一言でカンタンに表現するなら、
近代スポーツ➡筋肉の緊張でパワーを溜めて、放つ
古武術➡ムダな力みを極力なくして、全身の筋肉を同時連動させる
…と言えます。
そして、
トラッキングによる威力算出は、近代スポーツの動きはやりやすく、古武術の動きは困難である・・・と思われます。
詳しく解説していきます。
(※あくまで、僕の個人的な見解です。)
古武術の身体操作
古武術的な動き方は、日本や東洋の古流の武術(古流剣術・古流柔術・合気道・沖縄唐手・システマ・太極拳・他多数)でなどで使われていて
- リラックスして全身の筋肉を連動
- 重心移動で、地面を蹴らずに体移動
- 体幹から力を生み出し、攻撃のために繰り出す身体部位に伝えていく
…ということを重視しているので、威力算出が難しいのです。
古武術的な身体操作では、筋繊維の流れ・関節を動かすべき角度などを長期間かけて感じ取っていき、体の内部の筋肉を精密に動かして(外観的には)少ない動きで大きな威力を出すのです。
なので、
全身の筋肉を一致させる(…と同時に重心移動で全体重を乗せる)パンチを撃っても、
体重が全く乗っていない軽いジャブと同じように判定されてしまうと思われます。
力みも少なく、予備動作も少ないので、威力算出のための指標が少ないのです。
つまり、
(威力算出技術の発展を加味しても)古武術的な動き方は、トラッキング技術による威力算出に不向き…というのが、僕の個人的な見解です。
近代スポーツの身体操作
近代スポーツ的な動きをする格闘技は、非常の多くの格闘競技(ムエタイ・ボクシング・キックボクシング・レスリング・他多数)などに当てはまります。
- 筋肉を緊張させて力を生む
- 攻撃に使う身体部位を加速
- 地面を蹴って移動
…という感じなので、攻撃に使う身体部位の「スピード・筋肉の緊張」という、トラッキングしやすい要素であると思われます。
実例として、ボクシングVRゲーム「The Thrill of the Fight」を挙げます。
パンチ自体の威力算出のため
- スピード
- 軌道
- 大振りorコンパクト(大振りパンチが威力大きい)
…などが指標とされています。
(それに加えて、急所にあたると大ダメージを与える)
しかし、これでは「体重が乗ったパンチなのか?」という指標がスッポリと抜け落ちてしまっています。
パンチのスピード・軌道などが同じであっても、体重が乗っているか否かで、威力は段違いに変わります。
ですが、現段階のVR格闘ゲームでは「どれだけ芯に響く 重いパンチなのか?」が、まったく算出されないのです。
しかし、
これはいずれトラッキング技術の精度が上がれば「スピード・筋肉の緊張・体重の乗り具合」がパンチ威力の算出に反映されるようになり、
VR格闘ゲームでの打撃が、よりリアルでの打撃の威力に近づいていくでしょう。
そして、ムエタイは近代スポーツ的な動きなので、これから発展していくであろうトラッキング技術との相性が良いと思われます。
触覚スーツで、打撃ダメージを体感
触覚を再現するスーツも、開発が進んでいます。
つまり、「打撃を食らった」という感覚を、ある程度は再現される…ということです。
これにより、反撃のカウンター攻撃をもらうという状況を再現できるので、高い臨場感を感じつつメタバースでの格闘を味わえるでしょう。
メリット
ムエタイの知名度
ムエタイは、世界的に有名な格闘技です。
なので、ムエタイのメタバースジムは、注目されやすいです。
世界中のムエタイファンが興味を持ってくれます。
情報拡散も されやすいでしょう。
また、ムエタイの親戚のような格闘競技は、近隣の国であるミャンマー・カンボジア・ラオスなどにも存在します。
- ミャンマー格闘技:ラウェイ
- カンボジア格闘技:プラダル・セレイ
- ラオス格闘技:ムエラオ
これらの格闘技は、ムエタイと近い技術体系であるため、これらの格闘技の実践者も習いに来てくれるチャンスも生まれます。
”リアルタイム翻訳機能”で言語の壁がなくなる
いずれは、メタバースでの会話がタイムラグなく自動翻訳される機能も実装されていくのは、確実です。
Meta社も、AIによる言語翻訳機能を開発しているので、メタバースで外国人とも会話が可能になります。
つまり、”言語の壁”がなくなるので、様々な人種がコミュニケーションをとりながらムエタイを習うことができるのです。
「外国語が話せず、意思疎通ができないので、習いたいけど敬遠していた」という人も、気兼ねなく体験入門してくれるでしょう。
ケガのリスクなくスパーリング
試合形式の練習である”スパーリング”は、とうぜんケガのリスクが伴います。
(軽く攻撃する”マス・スパーリング”もありますが、それでも力加減が難しかったりします。)
接客業だと顔にアザがあるとNGですし、肉体労働業だとケガで作業が困難になりかねません。
しかし、メタバースでのスパーリングならケガをするリスクがないので、本業への影響を考慮せず、気兼ねなくスパーリングが可能です。
(※しかし、「攻撃される痛み」をまったく知らないまま、格闘技を習うのは良くないです。
実際にパンチやキックを食らって痛みを理解しないと、自分の攻撃で相手が痛む…というのが理解できないからです。)
360度 全方位の指導映像を見れる
そのうち、メタバースでの映像も自由に録画・再生する機能が実装されるでしょう。
つまり、インストラクターの体の動きを、360度どの角度からでも見れるようになるのです。
指導の映像をあらかじめ録画しておき、それを再生するコンテンツを用意しておけば、習いたい人は自分の好きな時間に再生して学べるのです。
一方向からのみ撮影されたムエタイ技の動画は、YouTubeにいくらでもありますが、視点移動して自分の見たい角度から自由に見れるメタバース動画は、希少価値が高いです。
無料で一般公開しておけば、興味を持って体験入門してくれる人も増えるでしょう。
デメリット
全身トラッキングのデバイスが必要
メタバースジムでムエタイを習う場合、全身の動きをよりリアルにアバターに反映させることが求められます。
⬇10点トラッキングは、必須となるでしょう。
全身トラッキングのデバイスがなければいけないのが、障壁となってしまうのです。
しかし、
トラッキングに必要な機材の値段もドンドン低価格化していますし、いずれはスマホ一台で自分の動きを認識・反映するレベルに技術は進歩します。
いずれは、大した問題ではなくなるでしょう。
広いスペースが必要
ムエタイを練習するには、ある程度のスペースが必要です。
狭いアパートに住んでいる人では、十分な練習スペースを確保することは難しいかもしれません。
また、移動や膝蹴りの時の足音なども、他の部屋の住人に配慮する必要もあります。
首相撲の再現が困難
前述した首相撲は、メタバース空間での再現は現時点では非常に困難です。
相手のバランスを崩す、投げ飛ばす・・・というのは物理的に相手と触れているからできるのであり、メタバース上では練習できません。
指導映像のみでは、理解しづらいでしょう。
ムエタイの技術体系において重要である首相撲が無いのは、果たしてムエタイと呼べるのか…と、疑問視する人も出てくるでしょう。
しかし、これを逆手にとって「首相撲を本格的に習いたい人はリアル道場へ!」という導線とすることもできます。
可能な運営戦略
eスポーツ化
eスポーツでは、格闘ゲームが人気があります。
そして、ムエタイでの対戦も、eスポーツ化路線に拡大すれば、eスポーツファンにも認知されていきます。
もしかしたら、元プロファイターなどがeスポーツ化したムエタイをする・・・という流れも生まれるかもしれません。
賭け試合
日本においては法的にキワドイですが、本場タイではムエタイは賭けの対象です。
なので、メタバース上での試合を、賭けの対象として運営するのです。
メタバース運営が胴元をしてもよいですし、他の企業に胴元になってもらい利益の一部をもらう…という選択肢も可能です。
しかし、賭けの対象なので、八百長 及び 八百長を疑われるような試合 は、とうぜん厳重に規制せねばなりません。
無料セミナー➡正式入門
メタバースで無料セミナーを開いて、ムエタイを体験するキッカケを作ります。
前もって日時を告知して、集まった体験希望者に対してムエタイを教えて、その魅力を知ってもらいます。
そして、正式入門への導線とするのです。
正式入門してもらいやすくするには、
- 今日中に入会してくれたら、入会金10,000円が無料!
…など、期限を過ぎると消滅してしまうメリットをつけると良いでしょう。
古式ムエタイ➡武術オタクへアプローチ
古式ムエタイは、白兵戦における戦闘術として誕生しました。
ムエタイがスポーツ競技化する前の、本来のムエタイの姿といえます。
- 武器術・徒手格闘術がある
- 回し蹴りがなく、前蹴り・ヒザ蹴りが多用される
…という特徴があります。
可能ならば、古式ムエタイを習えるコースを併設することで、武術オタクへアプローチできます。
武術オタクは、近代のスポーツ格闘競技ではなく、古流の武術の神秘性に魅力を見出す傾向が強く、古式ムエタイにも興味を持ってもらいやすいです。
ただ、武術オタクはスパーリングを嫌う傾向があるので、スパーリングを排除した方が良いかもしれません。
(※超絶個人的な意見ですが・・・
武術オタクには、技を覚えることで「自分は強い!」という実力の伴わない幻想を膨らませてしまう人が、残念ながら一定数います。
そういう人は、スパーリングで幻想を打ち砕かれるのが怖いので、スパーリング自体を否定するのです。)
NFT販売(デジタルトレカ)
ムエタイの歴史上、名試合と呼ばれる闘いは数多く存在します。
そして、その中から名シーンをピックアップした動画を「デジタルトレカ」として販売するのです。
⬇すでに、NBAにおいて前例があります。
ムエタイは世界的に知名度がありますから、成功する確率は高いでしょう。
⬇すでに、ムエタイの名選手のNFT画像が販売された前例もあります。
NFT販売(名試合をファイター目線で体感)
「VRでムエタイの名試合をファイター目線で体感できる権利」をNFTとして販売します。
名試合の映像自体はYouTubeなどオープンなプラットフォームで普通に公開すれば、それに興味を持った人が、ファイター目線でも試合を体感したくてNFTを購入してくれやすくなります。
ウォレット接続をすれば、所有するファイター目線でのVR映像が視聴可能になる設定にすればよいでしょう。
VTuber運営
メタバースジムを宣伝する手段として、VTuberを運営することもできます。
- ムエタイ系VTuber運営
- バンコクご当地VTuber運営
…という2つの選択肢があります。
1つずつ解説します。
1.ムエタイ系VTuber
ムエタイ関連の情報をメインに発信するVTuberを運営します。
ムエタイの試合を見に行って、その試合を(事前許可をとって)録画したうえで、編集してわかりやすく解説をした動画などを公開します。
そして、メタバースジムの解説や案内動画なども公開して、メタバースジムへの入門に興味を持ってもらうのです。
また、「ムエタイあるあるネタ」などで、親しみやすさを演出するのも良いでしょう。
⬇こんなノリで、ムエタイあるあるネタを発信
もちろん、通常のVTuberのように歌ってみた動画なども投稿しても良いでしょう。
2.バンコクご当地VTuber
世界的にも人気があるタイの首都・バンコクのご当地情報を発信するVTuberを運営します。
(※リアルのムエタイジムがバンコクにある場合。
ジムがバンコク以外にあるなら、タイ王国全般の魅力を発信するVTuberにすると良い。)
バンコクには多くの魅力があるので、それらの情報を短尺動画やライブ配信で発信していきます。
そして、その中の1つのコンテンツとして、ムエタイ関連の情報を発信するのです。
日本でも、すでに 自治体によるご当地VTuberの起用や、メタバースとの融合戦略が行われています。
⬇関連記事
それと同じように、今後は他の国でもご当地VTuberは生まれていく可能性が高いです。
特に、バンコクは世界的に極めて人気が高い都市ですので、注目を集めやすく、集客につなげやすいでしょう。
可能なら、両方を運営
可能ならば、前述した2パターンのVTuber両方を運営しても良いです。
そして、
- バンコクご当地VTuber運営➡ムエタイ系VTuber運営
…という風に、バンコクご当地VTuberチャンネルから、ムエタイ系VTuberチャンネルにアクセスを流せば、ムエタイジムにも興味を持ってくれる人の総数が増えていくでしょう。
ボクササイズなどの需要を奪える?
ボクササイズは健康法として有名です。
近年では、アメリカ初のキックボクササイズのジムである「9ROUND」がチェーン展開しており、日本にも進出しています。
しかし、とうぜん狭い空間に大勢の人が集まったらコロナが心配ですし、移動する運賃やスケジュール調整の手間もかかります。
月々の会費も痛い出費になります。
ボクササイズは確かに健康に良いですが、デメリットも多いのです。
なので、メタバースジムもムエタイをボクササイズ感覚で習えるコースを用意すれば、ボクササイズ需要を奪えるチャンスが生まれます。
ミャンマーとの対抗戦で特別ルール
タイとミャンマーでは、たびたび対抗戦が行われています。
そこでのルールは、「頭突きOK」という制約の少ないルールで行われます。
このルールは、(少し前述した)ミャンマーの格闘技である”ラウェイ”のルールです。
なので、ある程度の練習を積んだ人には、ラウェイルールに対応した技術を教えるようにすれば、長期的に練習するモチベーションにもつながります。
未来予測
観光客だけでなく、移住者も集客
ムエタイ メタバースジムで興味を持ってもらえれば、タイ王国への観光客誘致のきっかけになりえます。
現地のスタジアムで試合を観戦してくれたり、1日体験に来てくれたりもするかもしれません。
そして、移住者をもターゲットにすることができます。
移住者の”運動不足解消”や”健康な娯楽”として、ムエタイジムでの練習をアピールすれば、長期的に会員でいてくれる可能性が高まります。
前もってムエタイというものをメタバースで体験しておけば、なんの前提知識もない状態よりは、リアルのムエタイジムに習いに行きやすいです。
特に、
日本人の海外移住はこれから増えていくでしょうし、外国人とのコミュニケーションに苦手意識を持ちがちな日本人としては、メタバースで前もってコミュニケーションをとっていた方が、抵抗が少なくなるでしょう。
1日体験の観光客よりも、長期的に習い続けてくれそうな移住者をターゲットにした方が、ジム運営も安定します。
個人サークルによるアクション映画制作
いずれは、メタバースの映像が本物と見分けがつかないくらいにリアルになっていくでしょう。
⬇すると、メタバースでの映画撮影も行われていくでしょう。
メタバースでの映画撮影が一般化したら、アクション映画の撮影さえもメタバースで行われるかもしれません。
従来のアクション映画撮影で使われるワイヤーアクションや映像合成などは、多大な費用と手間がかかります。
しかし、撮影をメタバースでするならば、物理法則なども自由に設定できるようになり、費用と手間を大幅に抑えての撮影が可能になります。
つまり、個人でも自由にフィールドを作り、そこでアクション映画を撮ることができるのです。
アクションの過程で破壊する小道具も、メタバースなら無限数 用意できます。
また、悲鳴を上げる通行人エキストラも単純制御AIならいくらでも用意できます。
危険なアクションシーンも、自分でやれるのでスタントマンも不要です。
なのでいずれは、個人サークルがアクション映画を制作することも可能になるでしょう。
補足:ムエタイのアクション映画は凄い
タイにも、ムエタイ アクション映画があります。
そのなかでも、「ワイヤーアクション無し・スタントマン無し・CG無し」という、アクション俳優が生身で繰り出す超人的なアクションをウリにしたアクション映画を2つ紹介します。
両方とも、極めてレベルが高いアクション映画です。
⬇トム・ヤム・クン!(日本語タイトル)
⬇チョコレートファイター(日本語タイトル)
両作とも、同じタイ人映画監督により制作されました。
今後のアクション映画界も、
- メタバースで特殊効果を十二分に活かしたアクション映画
- リアルな体術を追求したアクション映画
…という感じで、それぞれが我が道を貫いてほしいですね。
最大トーナメント開催?
いずれは、
- 打撃技
だけでなく、
- 組技
- 投げ技
- 寝技
…などもトラッキング・触覚スーツで再現されて、メタバースで疑似格闘できるようになるでしょう。
つまり、現実世界の徒手格闘の技のほとんどがメタバースで再現されていくのです。
すると、多種多様の格闘技の使い手による、トーナメントなども可能になります。
⬇関連記事
【メタバース武術道場 記事作成中】
より多くの格闘技をメタバースで行えるようにして、”メタバース格闘家”の競技人口が増えていけば、eスポーツとして興行収入も大規模なものになります。
コントローラーを叩いていたゲーマーと、サンドバッグを叩いていた格闘家が、メタバースという同じ空間で激闘を演じる・・・という未来も、いずれ到来するのです。
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