NF亭ショウタです。
メタバースの市場拡大と共に、メタバースでのファッションアイテムの需要も大きくなります。
とうぜん、供給も増えるので市場争いは激化していくでしょう。
すでにファッションブランドとして知名度・影響力を持っている企業は、メタバースファッション市場においても強い優位性があります。
しかし、
それまでファッション市場にまったく関連性がなかった企業がファッション市場に参入する事例も増えるでしょう。
また、VTuber・AIを活用しての戦略も可能になります。
この記事では
- メタバースファッションブランドの実例「AtelierZ」
- 可能な戦略
- 未来予測:共創が定番戦略に
…を解説していきます。
メタバースファッションブランド:AtelierZ
それまでファッションと無関係だった企業が、メタバースファッション市場へ参入する事例として、「AtelierZ」があります。
⬇現在、BOOTHにて3Dモデルが販売されています。
このファッションブランドは、株式会社あしびかんぱにー(詳細は後述)が運営しているのですが、同社はこれまでファッション市場には未参入でした。
しかし、
メタバース・VTuberという、”仮想空間上のファッション”と親和性の高い事業は行ってきました。
そして今回、メタバースファッションブランドを開始したのです。
「AtelierZ」から、派生ブランド「AtelierZ ●●」を複数 展開?
「AtelierZ」の第一弾シリーズとして「AtelierZ School」という派生ブランドが開始され、その第一弾として「私立AZ學園 出席番号001番」が販売されたのです。
”学生服をテーマとした派生ブランド”と言えます。
そして「AtelierZ School」という派生ブランドの中に、「私立AZ學園 出席番号001番」をはじめとして さらに複数の3Dモデルが販売されていくと思われます。
■AtelierZ 全体像■
(⬆クリックで大きな画像が開く)
※公式による情報ではない。僕の個人的な見解。
そして、今後は「AtelierZ ●●」「AtelierZ ■■」という派生ブランドも生まれて、それらの派生ブランドからも複数の3Dモデルが販売されていくでしょう。
例:
「AtelierZ ●●」➡No.1・No.2・No.3…
「AtelierZ ■■」➡コードネーム「α」・コードネーム「β」・コードネーム「γ」…
3Dモデル=アバターと衣装がセット(着脱可能)
アバターと衣装は、セット販売されています。
衣装は着脱可能であり、自分好みに自由にカスタムすることができます。
今後、カスタムパーツ用のパーツは、セット販売だけでなく単品販売もされるでしょう。
NFT化されていない➡投資性なし
販売されている3Dモデルは、NFT化されておらずブロックチェーンによる所有権証明がありません。
なので、転売ができないため投資性がありません。
つまり現時点では、
”投資対象”として投資家へアプローチすることはできず、完全にファッションとして楽しむためのモノといえます。
運営企業
沖縄県那覇市の株式会社あしびかんぱにーが運営しています。
同社は、
- メタバース開発
- VTuber運営
- ゲーム開発
- アニメ制作
…などを事業としています。
そして、AtelierZは、”メタバース開発の範疇”に含まれる戦略と言えるでしょう。
(また、直近ではオリジナルクッキーを販売するなど、多角化しています。)
メリット
原価ゼロで、何個でも販売できる
物理的な製品の場合は、高い原価(製造コスト)がかかります。
しかし、メタバースでのファッションアイテムはデジタルなデータなので、何百個でも原価ゼロで販売できます。
(※データを制作する費用はかかる。)
つまり、利益率が高いのです。
発展性
メタバースは、実用・娯楽の両面において非常に高い応用性があります
つまり、これからは一般層への普及も進みます。
従って、「メタバースファッション」の需要増大も確実です。
つまり、物理的な現実世界で巨大なファッション市場が存在するように、メタバースファッションに巨大な市場となる高い発展性があるのです。
世界中へのアプローチも可能
メタバースは、国境を越えて楽しむことができます。
もちろん、言語の壁はあるのですが、いずれ自動翻訳機能がデフォルトになり海外の人と自由に会話することが可能になるでしょう。
なので、メタバースでのファッションブランドは、公式サイトなどを海外言語対応すれば、世界中の人がターゲット層になりえます。
デメリット
有名ブランドが参入・ライバル激増は確実
メタバースでのファッションブランドは、(前述した通り)利益率が良いです。
なので、多くの企業が参入して競合が爆増します。
その中には、すでに世界的に有名なファッションブランドも複数 含まれるでしょう。
すでに有名なファッションブランドは、その知名度・影響力をメタバースにも引き継げるので、とうぜん有利です。
しかし、新しくファッションブランドを立ち上げる場合は、とうぜん知名度も影響力も無いので不利です。
また、有名ブランド以外にも、他の(それまでファッションブランドに無関係だった)多数の企業も参入してきて競合となるでしょう。
前述した「メリット:世界中へのアプローチも可能」は、他社にも当てはまるので、世界中の企業が競合となります。
…その中で、「AtelierZ」とモロに競合する…、
つまり「メタバース×VTuber」におけるファッションブランドとして最有力事例となりえるのが、超大手VTuber事務所ホロライブです。
同社が開発中のメタバース「ホロアース」において、ファッションアイテムを販売することが示唆されています。
メタバースのアバターとして
いま販売しているような…
例えばTシャツとか同じTシャツが
実際の物もあるし、メタバースのアバター用にもある。現実とリンクできると面白い。
つまり、メタバースのアバター用のファッションと同じデザインの物がリアルでも販売される…と思われます。
ホロライブは世界中に非常に多くのファンを持っていますので、極めて強い競合となるでしょう。
⬇ホロアース考察記事
この他にも、強力な競合企業の参入は増えていくでしょう。
事例が少ない
メタバースにおけるファッションブランドは、まだまだ成功事例も失敗事例も少ないです。
つまり、戦略を考えるにも、有効な判断材料が少ないのです。
ある程度成熟した市場なら、成功のコツ・失敗パターンなども分析されていきますが、新市場の場合は手探りで成功のコツを見つけていかなくてはなりません。
可能な戦略
派生ブランドの複数コンセプト案
(前述の通り)AtelierZでは、第一弾シリーズとして、派生ブランド「AtelierZ School」を発表しています。
つまり、今後は「AtelierZ ●●」というシリーズが複数発表されるということです。
そこで、
- 日本の地方、海外の伝統衣装
- 音楽ライブ用の衣装
- 未来のファッション
…など、複数のシリーズに派生することができます。
すでに多種多様なメタバースが存在しており、これからも新しいメタバースは星の数ほど創られていきます。
なので、そこに合った雰囲気の衣装・個人の趣味嗜好に合った衣装 の需要は常にあります。
もちろん、ライバル(競合他社による供給)も生まれるでしょう。
なので、
競合他社が手をつけていないような派生シリーズ「AtelierZ ■■(ライバル不在のコンセプト)」があれば、それをキッカケとしてAtelierZというブランド全体への興味へと繋がりやすくなります。
競合が強く多いほど、ニッチ需要があるコンセプトを見つける事の重要性が高くなります。
VTuber活動
YouTubeチャンネルを開設して、VTuberとしても活動することでVTuber界からの集客導線となります。
(新たにVTuber活動専用のLive2Dまたは3Dアバターを作っても良いし、販売されているAtelierZの3Dモデルを使っても良い。
メタバース上で活動して、その様子をYouTubeチャンネルで発信するだけでも、VTuberとして認識される。)
その際、VTuberの中身である”魂”(演者)は、人間ではなくAI Tuber(AI搭載VTuber)が有望です。
⬇参考記事
・・・2022年7月頃に画像生成AIが注目されてAIが注目を集める最中、チャット特化AIであるChatGPTが2022年11月末に公開されて爆発的な登録者を集めました。
その後も、目を疑うほどの速度で進化を続けています。
そして、AIの影響はVTuber界にも広がっています。
2023年1月頃、AI TuberであるNeuro-sama(通称:ネウロ様)が注目されました。
その影響で、複数のAI Tuberが生まれています。
つまり、AI Tuberはまだまだ黎明期であり、成功のための定番戦略の確立もなく、極めて不確定要素が強い状態なのです。
だからこそ、波に乗るチャンスともいえます。
従来のVTuberは、国内だけで2万人を超えると言われており、海外VTuberも含めるとさらに膨大な人数になるでしょう。
つまり、VTuber界は飽和状態であり、後発組は なんらかの差別化要素が無いと、利益を出せるほどの人気を獲得するのは至難の業なのです。
なので、その差別化要素として
- AI Tuber
- メタバース ファッション特化
…という2つを掛け合わせるのは、有望と言えます。
AIは、ゼロから自社開発すると膨大な資金がかかりますが、既存AIを利用すればわずかな利用料で、高性能なAIを実装することができます。
AI技術は、驚くべき速度で進化を続けているので、半年後・一年後には別次元の領域に達しているでしょう。
⬇AI技術は、”指数関数的”な進化の最中なのです。
(また、AI開発企業も増加して競争原理で利用料も安くなっていくでしょう。)
そして、AI制御されたアバターの3D空間での移動・活動も、容易になるでしょう。
また、”メタバースファッション”という要素を掛け合わせることで、「AI Tuber×メタバースファッション」という特性を手に入れることができます。
AI Tuberは、これから多数の競合が現れることは確実なので、激しいシェア争いに巻き込まれます。
しかし、
メタバースでのファッションという特性をも持ち合わせていれば、ファッション好きな人はもちろん、
「AIがファッションモデルをしたら、どうなるのか?」
「AIがファッションを学べば、AIがデザイナーにも なれるかも…!?」
…という視点で、AIに詳しい人・情報感度の高い人などが、動向を追ってくれる可能性が高まります。
また、AtelierZ運営企業である あしびかんぱにー は、沖縄県ご当地VTuber根間ういさんを運営しています。
⬇加えて同社は、沖縄メタバースも運営しています。
なので、
ファッション特化AI Tuber運営当初から、YouTubeとメタバース双方で 根間ういさんとAI Tuberがコラボすれば、根間ういさんの視聴者がAI Tuberを知るキッカケとなり、AI Tuberのチャンネル登録者の初速がつきます。
初速がつけば、新人VTuberランキングなどにも乗りやすくなり、”デビュー直後から多数の登録者がいるVTuber”として注目されやすくなり、さらに登録者が増えやすくなる好循環が生まれやすいです。
メタバースファッション特化VTuberは、本格的に活動しているライバルは、現時点(2023年4月)では ほぼいない状況なので、
メタバースファッション関連の情報を娯楽性高く発信すれば、すでに高い興味がある層はもちろん、現時点でさほど興味がない層にもアプローチしやすくなります。
⬇こんなノリで「メタバースファッションあるある」などを動画にすれば、娯楽性高く発信できる。
”パラリアルワールドプロジェクト”に参加する「100都市」と提携
(前述の通り、)AtelierZ 運営企業あしびかんぱにー は、メタバース「バーチャル沖縄」を運営しています。
そして、
世界最大のメタバースイベントであるバーチャルマーケット(通称:Vket)の運営企業HIKKYは、同社が展開する「パラリアルワールドプロジェクト」において、あしびかんぱにーと協業しており、
あしびかんぱにーが運営しているメタバース「バーチャル沖縄」が、後天的にパラリアルワールドプロジェクトに加わっています。
⬇参考記事
パラリアルワールドプロジェクトでは、世界中の「100都市」をメタバース化することを目標としており、日本国内はもちろん海外の主要都市もメタバース化する予定です。
それら「100都市」は、HIKKY社が開発運営することがメインと思われますが、(あしびかんぱにーのように)他社が開発運営するパラリアルが後天的に加わるパターンもあるでしょう。
そして、それらの運営元である企業と提携して、そのパラリアルの地域における伝統衣装(または伝統衣装を着たアバター)を販売することも可能です。
また、そのパラリアルの運営元がVTuber運営をする事例も増えるでしょうから、VTuber同士でコラボすることで、双方がVTuber好きな新規層へのアプローチをすることができます。
仮に、その運営元が海外企業であっても、いずれはメタバースプラットフォーム・YouTubeでは、同時翻訳機能の実装が進むでしょうから、言語の壁の問題も解決されていきます。
(パラリアルワールドプロジェクト全体で、メタバースファッションイベントなどを行っても良いでしょう。)
さらに、「AR(拡張現実)・MR(複合現実)」にも、戦略展開できます。
⬇AR(拡張現実)・MR(複合現実)の解説はこちら
AR・MRに対応したデバイス(スマートグラス・スマホアプリなど)のユーザーを対象に、そのパラリアルの現地(物理的な現実世界の)に行った人のみが体験できる価値を提供するのです。
例えば、
- 現地に行った人のみに、そのパラリアルでの特典NFTをプレゼント
- デジタルスタンプラリー(クリア者には、限定NFTプレゼント)
- VTuberがガイドしてくれる・VTuberの限定コンテンツを視聴できる
…などが、可能になります。
メタバースにおけるVTuber活用事例は増え続けていますので、今後はさらに事例は増加するでしょう。
⬇「メタバース×VTuber」の考察記事一覧
一部DAO化
ファッションブランドの運営を「一部DAO化」することは、運営戦略のアイデアを考える上で有効です。
(※全部を完全にDAO化してしまうと、統率が取れなくなるリスクがある)
⬇「DAOって何?」って場合はこちら
その際、
- ガバナンストークンを発行
- ファッションアイテムをNFT化して、ガバナンストークンとしても扱う
…の2パターンに大別できます。
DAOメンバーは、それぞれ詳しい専門ジャンルを持っている人もいるので、多角的な視点から様々なアイデアを出してもらいやすくなります。
衣装のデザイン案などを募集して、投票で決めることもできます。(デザイナー志望の人などにアプローチしやすいかも)
そして、完全なDAOではなく、”部分的なDAO化”なので、
運営企業である あしびかんぱにー社は主導権を握ったまま、DAOメンバーから知見を得た上でリサーチ・分析・思考をして戦略を立てることができます。
そして、判断に迷った場合は、トークン保有者による投票で決めてもらえば良いです。
⬇また、「FiNANCiE」というプラットフォームを活用すれば一部DAO化は容易ですし、DAOをよくわからない既存ファンでも参加しやすいです。
⬇FiNANCiE活用での一部DAO化の具体例
(※ただ、日本はブロックチェーン事業をするには、税金などの面で極めて不利なので、シンガポールなどに新会社設立をも視野に入れる必要があります。)
リアルの服も販売
人気が出たら、「リアルで着れる衣装」を戦略に取り入れることもできます。
具体的には、以下の2通りのパターンに大別できます。
- リアルのファッションブランドも立ち上げる
- ファッションNFTをバーン(永久削除)する➡リアルの服が郵送される
「1.」は、メタバースで販売した衣装を、リアルでも販売するのです。
わざわざ専用のリアル店舗を構えなくても、通販のみでも可能です。
「2.」は、メタバースファッションアイテムをNFT化することが前提となります。
そして、NFT保有者はNFTをバーン(永久削除)することで、リアルの服が郵送されてくる…というシステムにします。
⬇マンガの原稿NFTで、同じシステムが使われた
「1.」「2.」のいずれにせよ、3Dプリンターによる1着ずつの受注生産が可能です。
3Dプリンターは低コストで1着ずつ衣類を製造することができるので、NFTがバーンされたときにのみ製造することができます。
またサイズ・カラーリングなども自由に設定できるようにするなど、柔軟なオーダーメイドも可能になります。
「この衣装ステキ!色違いで複数欲しい!」
「親子でお揃いの和服で祭りに行きたい!サイズ自由で助かる!」
…という需要にも応えることができます。
高価な3Dプリンターをわざわざ買わずとも、外部業者へ委託すれば良いでしょう。
3Dプリンターによる服の生産も技術進化しているので、受注生産の委託料も安くなっていくでしょう。
未来予測
AIにより、3Dモデルの生成は誰でも可能になる
多種多様化するメタバース市場では、それに合ったイメージの3Dモデルの需要も生まれます。
とうぜん、「3DモデルをAI生成」という技術も実用化されるでしょう。
無料もしくは低額サブスクで、誰でもカンタンな指示(プロンプト)を打ち込むだけで、数秒間でハイクオリティな3Dモデルを生成できるようになるのです。
(何十回、何百回でも修正指示を遠慮なく出せる。)
つまり、これまでは専門スキルがなければできなかった3Dモデル制作も、ド素人でもポンポン生み出せるようになるのです。
すでに、3DモデルのAI生成は複数の企業が開発を進めています。
なので、優れた3Dモデル制作スキルを持つ技術者の市場価値は、ガンガン下落していくでしょう。
高級ファッションブランドの本質は”世界観”
- 世界的に有名なファッションブランドのバッグ
- 近所の百貨店で売ってるバッグ
…では、販売価格に 百倍~数百倍以上という超圧倒的な差があります。
しかし、製造原価はそこまでの差はありません。
なら、なぜ高級ブランド品は超高値でも売れるのかというと、「高級ブランド品だから」です。
高額なバッグを買う人は、バッグそのものよりも、バッグを所有することで”高級ブランドという世界観の一員”としてのアイデンティティを得ることが目的なのです。
つまり、「バッグそのものに物質的価値は さほど無く、ブランドの世界観に価値がある」といえます。
そして、高級ブランドは高級ブランドでありつづけるために、その世界観の演出に多額のマーケティング資金を投じています。
格式高い世界観の演出ができているからこそ、
「高級ブランドだから、高く売れる➡高くても買う人がいるから、高級ブランドとしての地位を保てる」
…という好循環が起こり、高級ブランドはその地位を保っているのです。
これは、物理的には存在しない3Dモデルにも同じことが言えます。
販売する3Dモデルの世界観を演出することで、その3Dモデルの価値が創出されます。
ごく近い将来、AI生成されたハイクオリティな3Dモデルが市場にあふれるでしょうが、その中で存在感を放ってお金を出して買ってもらうには、
- ブランド価値を生むための世界観の演出
…が必須となるのです。
NFT化は必須ではありません。
しかし、
- 数量限定品を販売
- 高級ブランド路線を目指す
…という場合は、「数量を制限&所有権を明確化」するため、NFT化は必須となるでしょう。
ファッションブランドも”共創”が定番戦略になる
現状、ファッションブランドは、
- 世界観・商品を企業が創る➡消費者が買う
…という一方通行の流れです。
しかし、(「可能な戦略」の項で前述した)一部DAO化で
ファッションブランドアイテムを買う人も、世界観・商品を創ることに参加…つまり”共創”が可能になります。
ブランドの運営に参加している人は、とうぜんアイデアを出してくれます。
また、一時的にでも参加してくれた人は、その後の動向を気にし続けてくれます。
「プロジェクトに自分が参加している」という実感を強く持てば さらに継続して参加したくなりますし、その未来を知りたくなり、結果として長期的に共創して協力してくれやすくなります。
また、”投資”目的のみ…
つまりドライに金銭的利益のみが目的の人であっても、プロジェクトの人気や知名度が上がれば、ガバナンストークンの市場価値も上がり売却益を得ることができます。
なので、貴重な知見などを共有してくれる可能性も上がります。
つまり、DAOは、
人間が持つ創造性を「共創」要素で満たし、
人間が持つ打算性を「投資」要素で満たす
…ということが可能になるのです。
…そして、DAOのガバナンストークン販売で得た資金で人間がすべきことは、
- マーケティング戦略の 選択➡応用➡実行
…になります。
(前述の通り)人間の細かい要望に正確に応えてAIがファッションアイテムを生成してくれるようになりますし、メタバースもAI生成可能になるでしょう。
そして、AIがマーケティング戦略も複数考えてくれるようになります。
すると人間ができるのは、複数のマーケティング戦略を精査して、
「有限の資金と時間を、どのマーケティング戦略に注ぐべきか?」
…という、選択➡応用➡実行がメインになっていきます。
無料でできるマーケティング戦略の実行は、様々なAIによりプロセスが超効率化されていきドンドン低リスクになっていくでしょうから、AIのアイデアを片っ端から試す人が出てくるでしょう。
なので、”リスクを負って、先行投資が必要なマーケティング戦略を実行する”ことが、人間がすべきことなのです。
・・・NFT・DAO・VTuber・AIと、様々なテクノロジーと融合してのマーケティングが必要なメタバースファッション市場は、新時代のマーケティングが繰り広げられる興味深い市場となるでしょう。
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