NF亭ショウタです。
婚活ビジネスは、年間1800~2400億円が動く巨大市場です。
その中でもオンライン婚活は、市場規模が拡大しています。
そして、今後はメタバース空間での婚活が行われていくでしょう。
なので いち早く「メタバース結婚相談所」を運営すべきなのです。
この記事では、
- 婚活ビジネス市場の全体像
- メタバース結婚相談所のメリット・デメリット
- 可能な戦略
…について、解説します。
婚活をメタバースで実施?
メタバース空間での婚活をサポートする…という結婚相談所は、いずれ実現するでしょう。
婚活のために わざわざ金と時間を使って遠くまでいく手間がなくなる上、臨場感あふれる多種多様なメタバースでデートをして、相手との適性を判断できます。
従来のような、現実世界に限定されたお見合いでは、会える回数もどうしても限られてしまいます。
また、ZOOMなどでのオンライン婚活では、どうしても臨場感がなく、お互いが対峙して面接してる感じになってしまいます。
しかし、
メタバースを婚活に活用すれば、それらの問題点を解決することができます。
(というより、「メタバース婚活➡ZOOM➡現実世界でのデート」…という順序で婚活すべきです。)
現段階でも、メタバース婚活の実現に向けて動いている企業が存在します。
しかし、
⬇全国展開している大手の結婚相談所がエイプリルフールのジョークにしていたりと、メタバースは軽視されている感じがします。
⬆繰り返しになりますが、これは、エイプリルフールのジョーク扱いです。
大手結婚相談所が、メタバース婚活をまったく視野に入れていないのです。
だからこそ、
他の結婚相談所はメタバース市場に早く参入して、「メタバース婚活といえば◯◯!」と思ってもらえるポジションを獲得すべきなのです。
婚活市場
1800~2400億円という巨大市場
婚活ビジネスは、約1800~2400億円が動く巨大市場と いわれています。
また、婚活ビジネス市場は拡大を続けています。
理由は、
- 婚活の多様化=ZOOMなどでオンライン・街コンが活性化
- 離婚の増加=再婚を希望する人からの婚活サービスの需要が増加
- 政府による支援=少子化・晩婚化の対策のため、婚活パーティなどを実施する自治体に補助金
…などがあげられます。
女性が余り、男性優位
婚活市場では、
- 男性:4割
- 女性:6割
…くらいの比率になっています。
男性は少なく、有利です。
女性は余っていて、不利です。
以前は婚活市場では女性の方が少なく、女性優位でした。
なのに、男性比率が低くなったのは、
- 女性の方が早期結婚を希望する傾向
- 婚活サービスで、「男性利用料=高い」という不満から、男性が退会
…などの理由があります。
オンライン婚活が急成長
拡大する婚活ビジネス市場の中でも、オンライン婚活が急成長を続けています。
下記画像は、2021年1月時点での調査&未来予測のグラフです。
⬇2021年1月の時点での調査&未来予測
画像引用:cyberagent
増加の比率が一定に整いすぎているのが気になりますが…。
2018〜2020年のグラフを見ても、オンライン婚活の市場規模が急速に拡大しているのです。
他の調査結果を検索しても、同様に「オンライン婚活市場は拡大している」という調査結果が出ており、真実のようです。
メタバース結婚相談所を運営
ドンドン技術革新が進み、一般普及するであろうメタバースを婚活に活用しようとする人が増えるのは、必然と言えます。
ならば、
メタバースを最大限に活用した結婚相談所を運営していけば、巨大な婚活市場の中でも注目を集めやすいです。
⬇生涯独身を選ぶ人は、急激に増えていますが・・・。
それにも関わらず、婚活市場が拡大しているのは、結婚を強く望む人が より多くのお金を使うようになった…と思われます。
(物価上昇の影響も 少しある。)
なので、
メタバース結婚相談所を運営すれば、先進的事例として情報拡散されて、運営開始時の集客効果・ポジション取りを期待できます。
メリット
女性余り を緩和
婚活市場で女性が余っていることは、すでに解説しました。
そして、メタバース婚活は、男性の比率を上げて 女性余りを緩和することができます。
メタバースの利用状況について、18歳~69歳の男女7,255人に行った調査があります。
7,255人中、メタバースを利用したことがあるのは、367人にとどまりました。
そして、メタバース利用経験者の367人の男女比は、男性69.2%、女性30.8%というデータが出ています。
引用:ECzine
つまり、男女比率は
- 婚活市場=男性4:女性6
- メタバース=男性7:女性3
…なのです。
(もちろん、急激に発展しているメタバース市場なので、今後も男女比が変化していく可能性もありますが。)
なので、
結婚相談所をメタバースで運営すれば、利用者として男性が多く来てくれやすく、従来の婚活市場での女性余りを緩和できるでしょう。
相手との”距離感”を体感
ZOOMなどを使用する従来のオンライン婚活では、参加者全員が平等に画面表示されるので、”距離感”という概念が超希薄です。
気になる人がいても、その人にピンポイントで話しかけることは できません。
しかし、
メタバースでは婚活会場の中を自由に移動できますし、気になった相手には近づいてアプローチすることもできます。
この”距離感”は、婚活というデリケートなイベントにおいて、非常に重要なのです。
多様なメタバースでデートできる
メタバース婚活で出会った男女は、とうぜん他の様々なメタバースで一緒に過ごすことができます。
多彩なメタバースの中から、その時の気分で選択できるのでです。
現実世界ではありえないような非日常を体感できるので新鮮味があり、お互いの心理的な距離も近づきやすくなります。
相手との相性が深くわかる
遠方の相手であろうと、メタバースで頻繁にコミュニケーションを取れます。
平日だろうと残業後だろうと、お互い1時間でも時間が合えば十分会話できます。
接する機会が多ければ、それだけ相手の人間性を知ることができます。
表面的な態度に左右されず、より深いところまで見えやすくなるのです。
(従来のように、お見合い時や お互いの予定を合わせて会う数回のデート程度だと、接する回数も大幅に制限されるので、取り繕った表面的な魅力に左右されてしまいます。)
日本全国、海外在住の人も候補になる
メタバースなので、国内はもちろん、海外在住の人も候補になります。
「理想の結婚相手がいるなら、海外へ引っ越しても良い」
…という人も、多くいるでしょう。
そのような人は、メタバース結婚相談所を積極的に利用してくれます。
プライバシー
婚活パーティなどに出席すると、とうぜん自分の顔もわかってしまいます。
もし、知り合いがいたら お互いに恥ずかしいです。
しかし、メタバースなら
- 同性の出席者同士は、顔は公開されない
- 結婚相手としての条件を満たさない異性には、顔が公開されない
…などの、プライバシーに配慮した設定が可能になり、それをアピールポイントにして集客も可能です。
超・低コスト
婚活イベント会場に行くための時間と金を節約できます。
そこで出会った異性と結婚前提でデートを重ねるにしても、
- 休日をまるまる1日使う(+お互いの休日を合わせる)
- デートの場所まで行く「手間・運賃・時間」
- デート費用
…のコストが毎回発生するので、お互いの休日を消費した上に、デートの場所まで行く手間とデート費用が発生します。
しかし、メタバース婚活で出会った相手なら、お互いが1時間もあれば色んなメタバースで無料でデートできますので、コストがかかりません。
身体的な障害がある人も参加できる
メタバースなので、とうぜん心身に問題があっても、参加することは可能です。
しかし、前もっての申告を義務付けることは必須です。
でないと、後々トラブルになるのは明らかです。
(身体的に障害がある人 専門のメタバース結婚相談所を運営するのも良い。)
メタバース婚活:デメリット
外見は美化できる
外見は、結婚相手に求める条件として、とても重要な要素です。
したがって、
現実世界での結婚が前提のメタバース婚活は、本人の外見データを基に作られたリアル志向アバターでの婚活がメインになるでしょう。
(アニメ志向アバターだと、「外見が 明らかに よろしくないのでは…?」と思われ敬遠されやすくなる。)
⬇リアル志向アバター
画像引用:PR TIMES
⬇アニメ志向アバター
しかし、リアル志向アバターであっても、加工はカンタンにできます。
結婚相手が見つからず、焦った人は「少しくらいなら、加工してもいいよね・・・?」を何度も繰り返し、
いずれは本人とは 顔も体型も 似ても似つかぬ美しいリアル志向アバターでメタバース婚活に出席して、結婚相手の候補を見つけて交際を始めます。
そして、いざ現実世界で会う…となると、相手は絶望して、
「時間と愛情とデート代をムダにした!ふざけんな!!」
…と激怒するでしょう。
そんな体験談があったら、そのメタバース婚活サービスの評判が悪化してしまいます。
なので、そのような事態を未然に防ぐ必要があるのです。
ZOOMでの最低一回のコミュニケーションを推奨したり、運営による体型のチェックをして、アバターと本人に大きなギャップが ないかのチェックは必須となるでしょう。
経歴のウソのリスク
メタバース婚活は、登録までの敷居を低くできる分、責任感が希薄な人も入って来やすいかもしれません。
より高スペックな異性をゲットするために、年収や社会的地位を盛ったりするでしょう。
とうぜん、そんなトラブルが起こるほど、そのメタバース婚活サービスの評判も下がっていきます。
抑止力として有効なペナルティを用意して、事前告知すべきでしょう。
冷やかし・データ収集が目的の人が来やすい
気軽に参加できるので、
- 冷やかし(体験談を、匿名掲示板などのネタにされる)
- 心理学の研究
- 婚活市場のデータ収集
…を目的とした人が来やすいです。
(従来の婚活での「高いお金を払って、はるばる会場まで行く」という不便は、ある意味 そういう人を排除するハードルなのです。)
また、結婚詐欺や、遊び目的の人もきやすいでしょう。
「替え玉婚活」が可能
高度な人心掌握術を持つ人が、代わりにメタバース婚活をする悪徳ビジネスも出てくるかもしれません。
接するのはアバターなのでバレないですし、ボイスチェンジャーを使えば、本人の声を再現できます。
「高い年収の男と結婚したい!」
「若い女と結婚したい!」
…という願望は理解できますが
「リアルデートに誘い出して、既成事実を作っちゃえば、デキ婚できる!」
…と、相手をダマしてでも結婚しようとする恐ろしい人が、少数ながら紛れ込むリスクがあります。
メタバースに参加しているのが、まぎれもなく本人であることを証明する技術が開発されるまで、このリスクはなくなりません。
可能な戦略
会費を大幅に安くできる
結婚相談所は、「会員1人/年間30〜40万円」ほどの会員費(入会・登録・会費・その他 )が相場と言われています。
しかし、メタバースを利用すれば、会場の維持費や人件費などを大幅に削減が可能です。
会員費も大幅に安く設定できるので、高額な会員費を取る他の婚活サービスに対して、優位になれます。
メタバース婚活パーティ(日本全国・海外在住者が参加可能)
現実世界の多人数参加型の婚活パーティをメタバースで実施することもできます。
日本全国・海外在住の人も参加できるので、かなり大規模なパーティも可能になります。
もちろん、参加者が多すぎても全員と接することは困難です。
なので、
あらかじめ希望する相手の条件を設定しておき、その条件を満たした相手のみに目印を表示するなど、自動選別機能を搭載しておけば、効率的にアタックしていくことができます。
(もちろん、相手から見て自分が条件を満たしていない場合は徒労に終わるわけですが。)
結婚したい相手がいる地域の仕事を紹介
結婚したい相手が見つかった場合、現実世界でも遠方まで会いにいくわけですが、その際に現地の仕事を紹介することで中間マージンを得ることができます。
(全国展開している派遣会社と提携しても良い。
また、派遣会社がメタバース結婚相談所を併行して運営しても良い。)
結婚は一生に関わる超重要イベントですから、慎重にならざるを得ません。
なので、結婚した場合、二人の生活拠点となる地域での仕事を探すことは必須になります。
また、
結婚するかの最終査定として一定期間 ともに生活する場合も、現地での短期バイトで収入を得ることが必要になります。
なので、
すぐに働ける仕事を紹介することは、婚活の安心感につながり、結婚までのプロセスがスムーズ化されるのです。
美容品などの販売
女性などは、自分を可能な限り美しく見せなければいけません。
特に婚活という一生を左右するイベントなので、良い結婚相手をゲットするために必要と思えば高額な美容品を購入する人も多いでしょう。
(美容品は むしろ肌に悪影響という説もあるが…。)
「普段から美容品を使って美しさを保っておけば、いざリアルで会ったときに成功確率がハネ上がりますよ!」
…という趣旨のメッセージを繰り返し伝えて、美容カウンセラーを相談役として配置して、
「あなたに最適なのはコレ!」
…と、紹介すれば収益源となるでしょう。
気弱な男性・女性を集客
「自分の好みじゃない相手から猛アタックされたら、断る自信がないです…。」
…という理由で、婚活したくても 実行できない人もいるでしょう。
相手の人間性への好意よりも、”世間体”や”専業主婦への憧れ”が行動原理となって、相手の気持ちなど二の次で、飢えた猛獣のようにアタックしてくる人もいるでしょう。
しかし、
「メタバースなら、いつでも”回線の不調”を装って逃げれます!」
「いざという時は、SOSボタンを押してくれれば、係員が大至急 救出に向かいます!」
…などとアピールすれば、断る自信がない男女でも、安心して参加しやすくなります。
趣味に特化
オタク文化が好きな人のための「オタク婚活」を手掛ける企業も複数存在します。
画像:とら婚 公式サイト
趣味が共通する人たち同士なので、話も盛り上がりやすいですし、
⬇結婚後に自分の趣味を否定される悲劇もありません。
- アニメ・マンガ オタク
- カードゲーム オタク
- オカルト オタク
- 歴史オタク
…など、ジャンル特化型メタバース婚活イベントを行うのです。
また、上記をさらに細分化しても良いでしょう。
例えば、「アニメ・マンガ オタク」というジャンルを細分化して
- 新海誠 作品オタク
- ONE PIECEオタク
- ルパン三世オタク
…など、テーマを絞って婚活イベントを行えば、それだけ共感・意気投合しやすく、良い関係を築ける可能性が高まります。
新婚旅行の広告枠を販売
旅行会社に対して、宣伝枠を販売します。
新婚旅行プランとしての旅行は、国内なら可能です。(渡航制限解除後は、海外もOK。)
また、宣伝枠だけでなく、成果報酬型(アフィリエイト)で中間マージンを得ても良いでしょう。
(また、前述したオタク婚活の場合は、作品の舞台となった”聖地”へのオンライン旅行などをセールスしてもよいでしょう。)
未来予測
多彩な商品の販売へ つながる
婚活をしている人は、とうぜん条件に合う相手との結婚が目的です。
なので、その目的のために役立つものなら、メタバース結婚相談所で販売することができます。
「あなたが結婚相手が見つからないのは、◯◯が原因です。
その◯◯を解決する商品は、こちらです。」
…といった具合に、他の商品へ誘導できます。
美容品はもちろん、筋力増強など、多彩な商品のセールスに繋がります。
(結婚したら、もう買ってくれなくなるリスクもある。)
また、結婚後の生活を充実させるための健康や美容効果を増進する東洋医学などにつなげてもよいでしょう。
即効性がなく長期的な取り組みが必要なので、成約率は低くなるでしょう。
しかし、長期的に学ぶ性質のものなので、長期的に顧客になってくれるチャンスがあります。
【地方創生】複数の地方自治体による連携
企業はもちろん、自治体による運営をしても地方の結婚を促進できます。
生涯未婚率(50歳の時点で結婚未経験の率)は、男女で都道府県で割合が違います。
なので、生涯未婚率が高い都道府県の自治体で連携すれば、結婚を促進できます。
移住を促進したい地方自治体は、その地域の魅力を発信しつつ、メタバース結婚相談所を運営すれば、移住者を獲得するチャンスが生まれます。
そして、子供が生まれれば、より地方に人が増えます。
…というより、全国の自治体が結婚相談所をメタバース化して、全国規模で情報を共有して連携を行えばよいです。
もちろん、
結婚を機に他の地域に行ってしまうリスクもありますが、自分の地域に来てもらって子供が生まれ4人家族になれば、それだけ人が増えます。
- 1人が他の地域に移住するリスク(マイナス1)≪自分の地域で4人家族になるチャンス(プラス3)
…というように、結婚を機に地方から人が出ていくリスクより、人が来て家庭を築き 子供が生まれて市民が増えるメリットの方が大きいのです。
自治体運営の結婚相談所は、営利企業に比べて料金を格安に設定できます。
なので、企業に比べて優位性がありますし、地方創生の手段として予算がもらえる可能性もあります。
メタバース結婚相談所は、巨大市場になる可能性を秘めているので、今後は参入企業は増加していくでしょう。
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