NF亭ショウタです。
web3.0時代、ネット世界では”国”の概念が希薄化していきますが、現実世界では依然として国の概念は健在です。
海外へ行くにはパスポートが必要ですし、異国の街では言語の壁が大きく立ちはだかります。
「もし現地語がペラペラだったら、どんなに楽チンなのかなあ・・・!?」
…と、感じる場面も多いです。
そんな根強い需要があるので、語学スクールのメタバース化は これから市場拡大していくのは必然と言えるでしょう。
この記事では、
- 語学ビジネス市場
- 語学スクールのメタバースで可能な戦略
- 未来予測
…を、解説していきます。
語学ビジネス市場の実情
語学ビジネス市場は、コロナ影響により大きく変化しました。
- 2016年度:8,498億円(前年度比2.7%増)
- 2017年度:8,666億円(前年度比2.0%増)
- 2018年度:8,866億円(前年度比2.3%増)
- 2019年度:8,762億円(前年度比1.2%減)
- 2020年度:7,817億円(前年度比10.8%減)
- 2021年度:7,820億円(前年度比1.2%増)
参考:矢野経済研究所
…と、コロナ影響で2020年度に大きく市場規模が縮小しました。
語学スクールはもちろん、通訳・翻訳ビジネス市場、語学試験市場、留学斡旋市場も打撃をくらい、市場規模が縮小したのです。
しかし翌年には、また微増を始めています。
これは、コロナ影響でスクールをはじめとして語学ビジネス市場がオンライン化(ZOOMなどで授業)に向かっているからです。
そして、2022年度以降の語学ビジネス市場規模は、徐々に回復していくと予測されています。
オンライン英会話の普及
オンライン英会話は、言語ビジネス市場でも すでに大きな存在感を放っています。
大まかな相場としては、少人数でのグループレッスンで、
- 毎日1レッスン(25分間)×30日=月額5000円ほど
…と、かなり安価な印象を受けます。
(ビジネス英語の場合は、価格は2倍くらい。)
物理的に一か所に集まる従来型のスクールでは、「40分間のレッスンで4000円ほど」が一般的な相場なので、オンライン英会話は圧倒的に安く済むのです。
また、価格面だけでなく、
- 短い時間なら集中力も続きやすい
- 自宅からアクセスできるので、スキマ時間で受講可能
…というメリットもあります。
語学スクールのメタバース化
語学スクールの授業をメタバース上で行えば、多くのメリット(後述します)があり、運営戦略の幅を広げることができます。
様々なメタバースプラットフォームには、数えきれないほど多種多様のワールドが存在します。
なので、講師と生徒たちがメタバースで行動を共にして(教える言語で)会話を展開する…という授業内容にすれば、毎回 違うワールドを教材にできるので、マンネリ化を防ぎやすくなります。
⬇メタバースには、幻想的・未来的なワールドもたくさんあるので、常に新鮮な気持ちで授業ができます。
(前述した)ZOOMなどでのオンライン語学スクールは、平面に映し出された人間と会話をすることになるため、臨場感・距離感・状況設定などがわかりにくいですし、脳に刺激が入ってきにくいので飽きやすくなります。
しかし、メタバースなら それらの問題点を解消することができます。
メタバースの普及にともない、語学スクールのメタバース化も普及していくでしょう。
前例
メタバースでの語学学習の前例は、少しずつ増加しています。
ここでは、それらの中から4つを紹介します。
メタバース留学
リアルで想定されるシチュエーションをメタバースで再現して、英会話を習うスクールです。
- カフェ
- スーパーマーケット
- ファストフード
- 病院
- ホテル
- 病院
- バー
- 空港
…などのメタバースが用意されており、そこで授業を展開します。
また、教育の現場にも進出しつつあります。
すでに実際の学校の授業でも実験的にメタバース授業がされており、これからの学校教育にも取り入れられていけば、市場規模は段違いに大きくなっていくでしょう。
参考記事:ミス・パリエステティック専門学校・浦和学院高等学校
どこでもドアTrip【VR英会話】
旅のメタバース「どこでもドアTrip」が提供する、メタバース英会話サービスです。
英語以外にも、
- イタリア語
- フランス語
- スペイン語
- 台湾語
- 中国語
- ドイツ語
- ベトナム語
…など、多彩な言語を学ぶことができます。
AI翻訳機能を導入しており、相手の英語が まったくわからない時のみ翻訳機能をONにすれば、会話内容を知ることができます。
⬇また、英語での字幕表示も可能です。
なので、置いてきぼりになりにくい…という配慮がなされています。
旅行メタバースが自社のリソースを語学学習にも流用する…というのは、合理的な戦略と言えるでしょう。
AEON VR
大手英会話スクールAEONも、メタバースに戦略展開しています。
- 空港での入国審査
- ファストフードの注文
- 海外ツアーと、関連した会話
- 目的地への道順の質問と回答
- 空港でのチェックイン
- ホテル等での会話
- カフェや動物園
- 無人島に流れ着いた時の英会話…(´・ω・`)ネタ枠?
…というように、場所・シチュエーションが明確に固定されているため、限定される代わりに会話内容も予想しやすく実践に活かしやすい・・・といえます。
AEONに続き、他の大手英会話教室も参入してくる可能性も高いでしょう。
fondi
「英語学習を足がかりに、多様な教育コンテンツを楽しめるグローバルメタバース」を目指すコンセプトで、毎日15分間まで無料で使えるスマホアプリを提供しています。
※使いたい放題プランは、初回7日間は無料トライアル
さらなるグレードアップのため、2022年7月には運営企業である株式会社fondiが、累計2.5億円の資金調達をしました。
これからは、スマホはもちろんあらゆるデバイスからのアクセスが可能になるでしょう。
メリット
メタバースの世界観・状況を活かした会話が可能
メタバースには多種多様なワールドが存在します。
そこに講師と生徒が一緒に訪れて、そこに置いてあるモノ・世界観などについて語り合うことで、自然な流れで会話ができます。
相手の発音した内容だけではよくわからなくても、それに伴う身振り手振り・表情・テンションの高さなどで、何を伝えたいのかは予想することができます。
⬇例えば、沖縄メタバースに行って、こんな状況で会話をしている場合は「”沖縄民謡or沖縄舞踊”に関する会話をしてるんだな。」と推測できるので、会話を理解しやすくなります。
⬇沖縄メタバース関連記事
…従来の語学スクールのように、机に座ってプリントに印刷された会話内容を読み上げていくのは、効率が悪いと言わざるを得ません。
なぜなら、どのような状況での会話なのか、プリントの文字以外の情報が皆無だからです。
(あと、シンプルにつまらん。だから脳が活性化せずモチベも続きにくい。)
しかし、
メタバースなら多種多様のワールドに行けば、会話のテーマも豊富に存在するので、新鮮な気持ちで授業を受けることができるのです。
対面の臨場感
(前述した)ZOOMなどによる”オンライン英会話”は、PCの平面ディスプレイに平面に映し出された人間と会話をするので、臨場感はあまりありません。
しかし、メタバースではヘッドセットを装着すれば、まるで本人が目の前に存在しているかのような臨場感を味わうことができます。
リアルに対面しているかのような臨場感があるので、集中力も高まりやすく学習効率も上がりやすくなります。
内向的な人も来やすい
語学を習いたくても、スクールで他の人と話す…というのが苦手で ためらってしまう人もいます。
しかし、
メタバースではアニメ志向アバターでコミュニケーションを取れるので、親しみやすく緊張がほぐれやすいです。
また、「声を出すのも恥ずかしい・・・。」という極度の照れ屋さんの場合は、ボイスチェンジャーを使うこともできます。
教室用スペースの確保が不要
リアルの語学スクールでは、建物の一室を借りて営業するケースが多いです。
しかし、メタバースなら建物の一室を借りるためのレンタル料なども不要です。
結果として、生徒が払う授業料を低価格に抑えることが可能です。
教室への移動が不要
講師も生徒も、語学の授業の開始時刻の数分前にメタバースデバイスを装着すればOKです。
従来のようにわざわざ自動車や交通機関に乗って、語学スクールの教室へ行く手間と交通費が省けます。
また、発音時のコロナウイルスの飛散の恐れもありません。
デメリット
同時翻訳ツールの進化リスク
同時翻訳テクノロジーは、ドンドン進化しています。
GoogleもMetaもMicrosoftも、同時翻訳AIの開発をしています。
現時点でも、スマホにGoogle翻訳を入れておけば、外国人との意思疎通もできますよね?
そのうち、同時翻訳イヤホンが実用化されて、相手の外国語が ほぼタイムラグなく日本語で聞こえるようになるでしょう。
そして、こちらの日本語をマイクに話せば、多種多様の外国語に同時翻訳されて相手に伝えることができるようになります。
そして、Metaが同時翻訳AIをメタバース事業へ活用するのは必定でしょう。
つまり、メタバースでは同時翻訳機能がデフォルトになっていくのです。
メタバースで外国人相手に日本語で話すと。同時に相手国の言語に変換されて、外国人とのスムーズな会話が可能になるのです。
そうなると、わざわざ膨大な時間と労力を使ってまで、自力で外国語を身に着けようとする人も減っていくでしょう。
(僕自身、以前は有限のリソース(時間と金と思考力)を使って英会話を学んでいましたが、「同時翻訳デバイスが進化したら、それを使えばいいや」…と思ってやめちゃいました。)
大企業が膨大な広告費を使って、「英会話」に関連するキーワードで検索する人に対して、同時翻訳デバイスの広告を出しまくったら、あっという間に見込み客を奪われてしまいます。
このリスクは、(自動翻訳テクノロジーの発展とともに)年々大きくなっていくでしょう。
デバイスの初期費用・設定の手間
メタバース デバイスを用意する費用・及び煩雑な設定の手間がかかります。
また、メタバースで快適にコミュニケーションをとるには、ある程度以上の処理速度のネット回線が必須となり、それがない場合は用意する資金も必要になります。
現状、メタバース デバイスを所有している人は、全体からしたら まだまだ少ないです。
(一定期間の貸出サービスなどを、やっても良い)
しかし今後、メタバースが普及していけば、メタバース デバイスの所有率も爆発的に上がっていくでしょう。
酔い・疲労感で満足度低下
メタバース内を散策しながら会話を展開するとき、「VR酔い」を起こしてしまう人は必ずいるでしょう。
とうぜん、集中力も散漫になってしまい、授業の内容も頭に入らなくなってしまいます。
すると、授業自体のクオリティに関わらず、満足度が低下してしまうのです。
しかし、VR酔いを解消するテクノロジーも開発が進んでいるので、いずれは解消されるでしょう。
「飲み物を取る」のが面倒くさい
語学学習の時間は、頭をフル回転させて会話することになります。
とうぜん、喉は乾きますし、脳は糖分を欲します。
甘い飲み物を飲みたくなります。
しかし、ヘッドセットを装着したままだと、飲み物を上手く取れず こぼしてしまうことがあります。
会話が ひと段落したタイミングを見計らって、ヘッドセットを上にズラして素早く飲むなど、少しメンドくささを感じてしまうでしょう。
可能な戦略
マイナー言語を習えるコースを多数用意
世界には、英語・中国語などの超メジャーな言語よりも、マイナーな言語の方が多いです。
とうぜん、マイナーな言語は生徒も集まりにくいです。
しかし、それだけ他の語学スクールも参入して きにくい言語ともいえます。
そして、メタバースなら、生徒は日本中・世界中から集めることができます。(もちろん講師も。)
例え、超マイナーな〇〇語のスクールに通いたい日本人が世界中に100人しかいなくても、その人たちに向けて〇〇語メタバーススクールを運営すれば、授業を受けに来てくれやすいです。
そして、複数のマイナー言語の教室を設けて併行運営もできます。
他に教えている教室が存在しない言語なら、独占状態ですので高い授業料にしても通ってくれやすいでしょう。
(マイナー言語をわざわざ習う人は明確な目的意識がある可能性が高く、そのための先行投資意識も高いので。)
VTuber運営
特定の語学に特化したVTuberを運営します。
⬇具体例として、「クレア英会話」という英語に特化したチャンネルが存在します。
このチャンネルでは、英会話を学ぶ内容だけでなく、
- 歌ってみた動画
- 雑談配信
- ゲーム配信
…など、娯楽性の高い内容も発信することで、英会話を軸としながらも”英会話学習のライト層”にも間口を広げています。
なのでまずは、このチャンネルの運営戦略をマネしつつ、マイナー言語と、それが公用語の国の魅力を発信するVtuberを運営するのです。
VTuber界はすでに日本国内だけで1万6千人以上いて、海外にも多くのVTuberがいる群雄割拠な市場ですが、
ターゲットをニッチに絞ることにより、そのニッチな情報に興味がある 少数でも濃いファンを集めやすくなります。
そこから、語学学習メタバースへの集客導線を引くのです。
とうぜん、明確な学習意欲がある”コア層”よりも、ストレスなく学びたがる”ライト層”の方が人数が多いので、ライト層を中心に集めてメタバースへ誘導します。
つまり、
- VTuber運営でライト層を集める
⬇ - メタバース語学スクール(…の無料部分)
⬇ - コア層を有料コンテンツへ
…というように、誘導していくのです。
VTuber運営自体での利益はあまり見込めないのが実情なので、「1. VTuber運営」と「2.メタバース語学スクール(…の無料部分)」では利益は上がらないでしょう。
しかし、「1.」「2.」でも楽しめる内容を発信すれば、
- ライト層が情報拡散して、新しいライト層を連れてくる
- ライト層の一部がコア層になる
…という効果もあります。
結果として、「3.コア層を有料コンテンツへ」も増えていきます。
広告枠を売る
ある程度、集客ができてきたら他企業向けに広告枠を販売できます。
- 公式サイト
- LINEマガジン・メルマガ
- VTuberの広告枠
- 語学スクール メタバースの待合室
…などの広告枠を用意して売るのです。
また、
- 旅行ツアー
- 旅行保険
- ポケットWifi
- ホテル・旅館
- クレジットカード
…などを取り扱っている案件のアフィリエイトをしてもよいですが、ASP(アフィリエイト契約の仲介業者)などの案件は報酬額が安い傾向にあるので、留意しておく必要があります。
たまに激安チケット販売
年に数回、20枚1セットくらいの回数券を激安価格の赤字覚悟で販売すると良いです。
なぜなら、「英会話を身に着けるぞぉ!!」と、一念発起して語学スクールに通い始める人は、衝動的に まとまった枚数の激安チケットを買ってくれます。
しかし、衝動的なので、2、3回授業を受けたら、いつの間にか来なくなる…というパターンが多いらしいのです。(つまり、17、18回分の授業を受ける権利は使われない。)
つまり、激安価格でも ほとんどチケットは使われないので利益になるらしいのです。
(これは、以前 僕がN●VAに行ってた時に聞いた話です。ここだけのナイショ…。)
なので、新年の抱負の勢いで1月~2月にかけて英会話を始める人が、狙い目といえるかもしれません。
また、普段から通ってる常連の人は、他にやるべきこと用事があって、欠席が多くなる時期…との情報もあります。
(まあ、リアル教室とメタバース教室では話が違ってくるかもなので、販売時期は臨機応変に。)
旅行会社と提携
努力と運が実を結び、運営が軌道に乗って生徒数がかなり増えて知名度が上がってきたら、旅行会社との直接交渉をして、直接提携を視野に入れてもよいでしょう。
教える言語が使われている国への旅行ツアーなどを、案内することにより、中間マージン(アフィリエイト報酬)を得るのです。
特に閑散期は、企業も空席を埋めたくて必死ですので、閑散期に指定の旅行ツアーなどに申し込めば、限定グッズなどをプレゼントするなどの特典を用意すれば申し込まれやすくなるでしょう。
未来予測
ウェアラブルデバイスに自動翻訳AI搭載
自動翻訳AIは、ドンドン世界に浸透してきます。
スマートグラス・スマートウオッチなど、ウェアラブルデバイス(頭、腕などに常時装着するコンピュータ)が浸透すると同時に、それらに自動翻訳AI搭載がデフォルトになっていくでしょう。
すると、異国へ行く人はとうぜん、自動翻訳AIを使うためにウェアラブルデバイスを身に着けて行きます。
そして、多くの外国人が訪れる主要都市では、ウェアラブルデバイスでの接客が必須となります。
ホテル・交通機関・商店などをはじめとして、あらゆる接客をスムーズ化するためにウェアラブルデバイスを身に着け、自動翻訳AIで意思疎通するようになるのです。
(つまり、客・店員の双方がウェアラブルデバイスを着用して、自動翻訳機能を使う。)
しかし、
現状の自動翻訳AIでも、シンプルな意思疎通はできます。
数秒間のタイムラグがあります(結構ストレス)が、いずれはタイムラグがゼロに近づいていくでしょう。
すると、「語学スクールのメタバース化の前例」の項であげたように、空港・ホテル・商店などでのやり取りは、自動翻訳AIでできてしまうのです。
つまり、「語学スクールで習う内容は、自動翻訳で十分!」と思われてしまい、いずれ生徒は離れていってしまうリスクがあるのです。
語学スクールが提示すべき未来像
あらゆる言語がAIで自動翻訳されていくこれからの時代、語学スクールが提示する「語学を身に着けて実現する未来像」を、アップデートしていく必要があります。
つまり、語学スクールは、自動翻訳AIでは(少なくとも当分の間は)実現できないメリットを明確に提示すべきです。
- 外国人と”親友”になる、テンポの良いコミュニケーション
- 海外企業での綿密な意思疎通
- 海外企業との交渉
…の3つは、現状の自動翻訳AIでは実現は困難です。
1つずつ解説していきます。
1.外国人と”親友”になる、テンポの良いコミュニケーション
ここでいう”親友”とは、短期的で表面的な友達ではなく、長期的に深い信頼関係を築いて行ける親しい友達です。
…僕は一人旅が好きであり、海外を旅していると、ゲストハウスなどで海外移住した日本人と会って話す機会も ちょくちょくあります。
そして、彼らはやたらと「一緒に飲みに行こう!」などと距離を縮めようとします。
異国の地での孤独に耐えられず、同郷の(1人で旅行してる)日本人を見かけるたびに、孤独を埋めるために近寄っていくのでしょう。
(ちなみに、基本的に断ってます。10分間くらいの雑談ならまだしも、その後も粘着されて時間を奪われるのが確実で、イヤだから。)
彼らは、現地語でのシンプルな意思疎通はできるのでしょうが、現地人と親しい友達になれるほどのスムーズな現地語が十分に話せず(語学うんぬん以前に、根本的な人格が問題っぽい人も多いが…)
結果として日本人旅行者に孤独を埋めてほしい…と物凄い勢いで近づくのでしょう。
なので、そういう人向けには、「現地人と親友になるための語学スクールです!」といえば、とりあえず無料コンテンツには飛びつくでしょう。
(孤独を埋めたい本能レベルの強力な欲求&時間を持て余してるから。)
深い信頼関係を築くには、シンプルな意思疎通だけではなく相手の国民性や宗教なども理解しておく必要があるのです。
そこで差別化を図れば、有料部分への誘導もしやすいでしょう。
(※もちろん メタバース自体、場所関係なくオンラインで世界中の日本人と触れ合えるのですから、そのうちいなくなってしまう可能性もありますが…)
2.海外勤務での綿密な意思疎通
日本は、世にも珍しい衰退途上国です。
その現状を受け止めて、海外企業への転職を考えている人も多いでしょう。
その場合、「駐在員=日本企業から海外転勤」では、実現できたとしても数年間かかるうえ、希望の国へ行ける保証もありません。
なので、「現地採用=現地企業に直接雇用される」を狙うのが、希望の国で働くためには常道といえます。(日本企業の駐在員に比べて、待遇はかなり低いが。)
そこでは、現地人とのコミュニケーションが必要になります。
自社内の社員との意思疎通などはもちろん、
現地採用では”営業職”の求人が多いので、見込み客などとのテンポの良い会話が必要になります。
つまり、 ビジネスレベルの言語能力が必須となるのです。
なので、海外勤務を希望する層に対して、「自動翻訳AIの影響を受けづらい人材になれる」とアプローチが可能です。
3.海外企業との交渉
日本の企業で働く人も、海外企業との交渉をする場面もあるでしょう。
この場合、
- 日本から海外へ”出張”
- 日本企業の海外支社で”駐在員”
…という2つに大別できます。
いずれにせよ要求される言語レベルは、「日常会話レベル」ではなく「ビジネスレベル」です。
厳密で正確な翻訳が求められますし、ニュアンスへの配慮や文化上のタブーも存在したりします。
つまり、自動翻訳AIを使うことは、難しいのです。
さらに、自社の事情を知ったうえで交渉術も身に着けておけば、希少価値の高い人材であり続けるでしょう。
⬇関連記事
なので、語学スクールは、ビジネスレベル言語を身に着けたい人をメインターゲットにしていくのが合理的です。
ビジネスレベル言語を身に着けなければいけない人は、モチベーションが高くならざるを得ず、長期的に受講してくれやすいでしょう。
人工知能AIは”生態系”を壊す天敵?
現時点では、人工知能AIは語学ビジネス市場を壊す天敵となっていくように思えます。
Google・Meta・Microsoftなどが技術開発をしているので、真っ向から戦うことは極めて困難な強力な天敵です。
だからこそ、語学ビジネスを経営している人は、人工知能AIが進化して活動域を広げていくことを想定したうえで、侵されないであろう安全なエリアに住処を移動せねばなりません。
まるで、”人工知能AIという外来種”が、”語学ビジネスという生態系”に現れて、環境が激変していくように思えます。
…僕自身、この記事を書いていて
- 市場=生態系
- ビジネス=生物
- マーケティング=生存戦略
…と、例えてみると、理解が深まっていきました。
あらゆる市場も、このようなイメージで見てみると体感的に理解しやすいといえるでしょう。
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