NF亭ショウタです。
メタバースでは、３Dアバターで活動します。
必然、アバターが身につけるファッションにも巨大な需要が生まれます。
つまり、メタバースでのファッション市場が生まれるのです。
そしてVTuberは、メタバースでのファッションと とても相性が良いです。
メタバース上ではアニメ志向アバターが主流ですから、同じくアニメ志向アバターであるVTuberは、メタバースとの親和性が高いのです。
この記事では、VTuberのファッションモデルの事例と、今後の展開について解説します。
メタバースでのファッション業界の発展は確実
メタバースは、現実世界のような臨場感を体感できます。
3Dアバターの身体でバーチャル空間上を移動して、様々なワールドへ行って、様々な人々と会話することもできます。
とうぜん３Dアバターも、他人との差別化としてデザインを自分好みにカスタムしますよね？
つまり、”ファッション”という概念も、現実世界と同様にあるのです。
メタバース発展により、アバターのファッションアイテムの需要が生まれる
メタバースは、どんどん発展しています。
メタバースを遊ぶための機器も高性能化・低価格化が進んでおり、誰でも遊びやすくなっているのです。
つまり、これからもメタバース利用者は増え続けるのは確実です。
そして、メタバースで遊ぶために必要不可欠なアバターに装着できるファッションアイテムの需要が生まれるのです。
服やスニーカーやネックレスなど、多種多様なファッションアイテムをアバターに身につけて、メタバース空間で遊ぶ・・・という欲求は、必ず生まれます。
そして、その需要に応えるために、ファッションブランドがメタバース業界に参入する事例は相次いでいます。
メタバース専門ファッションブランドが誕生？
メタバースの注目度が急激に高まった2021年9月以降、メタバースで着用できるファッションアイテムを専門に扱うアパレルブランドが複数誕生しました。
例えば、メタバース専門ファッションブランドPOLYGON TAILOR FABRIC
2021年10月に誕生したこのブランドは、リアル世界のファッションアイテムを扱うシーズメンと、クリエイター支援を行う外神田商事が提携して誕生しました。
”メタバース専門”という言葉を使っていますが、厳密には
「メタバース世界と現実世界で、同じデザインのファッションアイテムを販売していく」
・・・と表現したほうが正確かもしれません。
メタバースと現実、連動して展開していくファッションブランド…と言い表せます。
また、シーズメンは併行して、もう１つのメタバース事業を行っています。
ファッションブランドのメタバース参入を支援する「ポリゴンテーラーインポート（POLYGON TAILOR IMPORT）」です。
メタバース上の店舗ブースの開発なども、視野に入れているとのことです。
つまり、メタバースにファッションブランドの店がズラッと並ぶオシャレな街…なども増えるでしょう。
ファッションアイテムもNFT化
ファッションアイテムの中には、限定品のようなレアなモノも販売されるでしょう。
とうぜん、限定品なのですから発行する個数は明確に決められます。
その際、ファッションアイテムのNFT化が必要不可欠になります。
たとえば、日本カルチャーを発展させることを目的としているオタクコイン協会も、メタバースで身につけられるTシャツやスニーカーをNFTとして販売しています。
今後、メタバースでのファッションアイテムがNFT化していくのは、必定といえるでしょう。
⬇ファッションアイテムのNFT化は、こちらで詳しく解説。
VTuberがファッションモデルをした実例
ここまで、メタバースにおけるファッション市場の可能性を解説しました。
ここからは、メタバースと相性が良いVTuberが、ファッションモデルをした事例を紹介していきます。
世界初!?「小悪魔ageha」裏表紙
九条林檎さんが「小悪魔ageha」2019年3月号の裏表紙を飾りました。
VTuberがファッション誌に掲載される、史上初の事例です。
九条林檎さんは2018年12月21日に活動を開始したVTuberであり、ファッションモデルとしても映える端正な顔立ちの美人です。
この事例は、VTuberのファッション誌掲載の先駆けといえるでしょう。
世界初VTuberファッションショー「FAVRIC 2019」
2019年9月29日、幕張メッセで世界初のVTuberファッションショーFANRIC2019が開催されました。
総勢数十名のVTuberが参加、ファッションや歌を披露しました。
このファッションショーは、大型スクリーンに映し出された映像です。
そして、メタバース空間でも行われるようになれば、より臨場感の高いバーチャルなファッションショーを体感できるようになるでしょう。
人間×VTuberコラボ「ELFy」
2019年10月24日に発売されたファッション誌「ELFy」で、青咲ローズさん・秋野蘭さん・天酒津不惑微睡美命さん・月野木チロルさんの４名のVTuberが、人間のファッションモデルと同じ服を着る企画が掲載されました。
ELFyは、コスプレイヤーも多く掲載されているファッション誌です。
今後は、VTuberがメタバースで人気アニメキャラのコスプレをする・・・なんてシチュエーションも増えるでしょう。
国際コラボ「commons&sense ISSUE60」表紙
VTuberの始祖であるキズナアイさんが、ファッション誌「commons&sense ISSUE60」2021年2月27日発売号に掲載されました。
イタリア発のブランド VALENTINOのファッションのモデルとして、表紙を飾りました。
また、同日にはVALENTINOのTシャツを着て踊る動画を、自身のTikTokに投稿しています。
@kizunaai0630 ヴァレンティノ×キズナアイ🎀❤️#valentino #valentinogaravani #romanstud #valentinocollezionemilano ♬ AIAIAI – Kizuna AI (キズナアイ)
VALENTINOは1960年にローマで誕生した伝統あるファッションブランドです。
また、commons&senseは、1997年に創刊、現在15カ国28都市で発売している国際的なファッション誌です。
そのような企業とコラボしたこの事例は、VTuberがファッションモデルとして世界的に普及する可能性を示したモデルケースといえるでしょう。
インタビュー記事「CanCam」
大手VTuber事務所にじさんじ所属のリゼ・ヘルエスタさんが、CanCam.jpに登場しました。
テレビ番組の企画で、登場する権利を勝ち取ってインタビュー形式での掲載です。
今後は、大手VTuber事務所の営業力が発揮され、メタバース上でのファッションモデルの案件コラボも増えることが予想されます。
バーチャルファッションモデル事務所が次々と誕生
バーチャル･ファッションモデル専門事務所「Project Sign」
ファッションブランドSAMANTHAVEGA(Samantha Thavasa派生ブランド)が、VTuber事業を開始しました。
それがバーチャルモデル事務所Project Signです。
所属メンバーはSHOWROOMやLINE LIVEを中心に配信を行っています。
YouTubeでの活動しているメンバーは少ないです。
いま現在、ファッションモデルらしい活動は特にしていないので、準備段階という印象です。
今後、活動が本格化していけば、メタバースでのファッションショー開催なども増えていくと思われます。
VTuberファッションモデル事務所×アパレルブランド「enfuse」
VTuberファッションモデル事務所とアパレルブランドが一体化したのがenfuseです。
公式サイト内では、各VTuberのメディア紹介とオリジナルファッションアイテムの販売が行われています。
現時点ではファッションモデルらしい活動は特にしていないようですが、今後は３Dモデルも制作されてメタバースでのファッションショーへの参加なども増えるでしょう。
営利目的なら「メタバース上でのみ活動」は非合理的
メタバースで身につけて楽しめるファッションブランドを展開するには、メタバースだけでなく他の業界でも活動して認知拡大もした方が合理的です。
そして、メタバースととても相性が良い業界がVTuber界です。
VTuber界では、３Dアバターによる活動が以前からされているため、３Dアバターで活動するメタバースとは相性が良いです。
また前述したとおり、VTuberによるファッションイベントはすでに前例があります。
そして、VTuberファッションショーをメタバースで行えば、そのVTuberの人気により新規層の集客につながるのです。
専門ジャンル特化型が有利なVTuber界
VTuber界には、1万6千人以上が存在するといわれています。
とうぜん、後発組が今からはじめる場合、他のVTuberと同じことをしても埋もれてしまいます。
なので、差別化のために”専門ジャンル特化型”のVTuberとして活動するほうが良いです。
その特化する専門ジャンルを「メタバース ファッションVTuber」にするのも有効な戦略です。
メタバースでのファッション情報を発信するVTuberとして活動すれば、興味がある人が見てくれます。
すると、自社製品を発売した時には販促活動もできますし、他社の製品をPRする案件で報酬を得ることもできます。
Youtubeで活動する２つのメリット
VTuberとしてYouTubeで発信することには、２つのメリットがあります。
情報ストック
メタバース上での活動の情報をVTuberとして発信すれば、YouTubeというプラットフォームにアーカイブとして保存されます。
つまり、「メタバース活動履歴をYouTubeに保存」することができるのです。
メタバース上での活動は基本的に記録されませんが、YouTubeで発信すれば、”情報深度が自由な履歴書”となるのです。
⬇”情報深度が自由な履歴書”は、こちらでくわしく解説。
集客導線
VTuberとして活動していれば、VTuber界での新規集客のチャンスがあります。
すでにメタバースでのファッションに興味がある人はもちろん、現時点で興味がない人もファンになってくれるチャンスがあります。
もちろん、それには相応の運営戦略が必要になりますが、その結果ファンになってくれた人が増えれば、メタバースファッションブランド運営も戦略の幅が広がるでしょう。
メタバースのファッションモデルの需要増大
メタバースが発展すれば、メタバースのファッション市場も発展します。
結果として、メタバースのファッションモデルの需要も増大します。
メタバースでは、現実世界よりはるかに表現の自由度が高いので、いままでに無いファッションも出てくるでしょう。
その発展は、現実世界よりも創造性あふれるものになるはずです。
５年後、１０年後にメタバースファッション業界がどのように成長しているのか・・・！？
現実世界と遜色ない巨大市場に発展しているかもしれません。
とても、楽しみですね。
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