【メタバースVTuber事務所】Haven-Xの全体像と戦略考察

VTuber

NF亭ショウタです。

世界初のメタバース特化型VTuber事務所が誕生しました。

まだまだ情報が少なく、ネット上を探しても深い情報はありません。

しかし、少ない情報をたぐり寄せていくと、多くの可能性が考察できます。

 

この記事は、メタバース特化VTuber事務所「Haven-X」について深く網羅した唯一の情報です。

読めば、【メタバース×VTuberブロックチェーン技術】という戦略を学べます。

  1. メタバースVTuberプロジェクト 「Haven-X」とは?
    1. メタバースとブロックチェーン技術によるエンタメ体験
    2. 最初期メンバーは5名
      1. Viri Sylvaine(ヴィリ・シルバニ)
      2. Koa Himari(日葵コア)
      3. Roza Coatl(ロザ・コータル)
    3. 日本語圏は現段階では完全スルー
    4. メンバー増員は確定
    5. 新メンバーの言語による3パターンの戦略
      1. 1.多言語圏に展開
      2. 2.英語圏に集中
      3. 3.英語圏に集中➡多言語に展開
  2. 「メタバースVTuber」たる理由が必須
    1. VTuber事務所のメタバース開発事例は増える
    2. メタバースVTuberたる理由として 「超高密度の融合」が絶対不可欠
  3. メタバース開発
    1. 【本質論】長い時間を過ごしたい、居心地の良い空間
    2. 音楽ライブ
    3. 演劇
    4. ゲーム
    5. アパレルショップ
    6. 語学教育
    7. オリジナルトークン発行
    8. 拠点を海外に移す
  4. VTuberの優位性を活かせる戦略
    1. ライブ配信を公開収録
    2. 各メンバー固有のワールド
    3. 得意ジャンルの発信で集客
    4. 同時翻訳機能を見越して、多言語圏に展開
    5. ファングッズとしてのNFTアート販売
    6. 一部DAO化(ガバナンストークン発行)
    7. FANBOX有料コンテンツをメタバース内で提供
    8. 切り抜きチャンネルでの収益化を推奨
    9. 二次創作での収益化公認で認知拡大
  5. 世界最大VTuber事務所ホロライブ対策
    1. 開発スピードで上回る
    2. 「メタバースVTuber」と名乗れるアドバンテージ
    3. ホロアースが拾えない需要を拾う
  6. web2.0時代の強者達もメタバース参入の可能性大
    1. AmazonのTwitch創業者運営VTuber事務所
    2. web2.0時代の強者全般
    3. web2.0の強者も、web3.0に適応せざるを得ない

メタバースVTuberプロジェクト 「Haven-X」とは?

メタバースとブロックチェーン技術によるエンタメ体験

Haven-Xプロダクションのコンセプトは、

トークンやNFT等のブロックチェーン技術を活用した、全く新しいエンターテインメント体験を提供

引用:PR TIMES

…と、各メディアで発表されました。

つまり、

  • メタバース
  • ブロックチェーン技術(トークン・NFT)
  • YouTube

を軸に展開していくVTuberといえます。

最初期メンバーは5名

2022年1月12日時点においてHaven-X プロダクションには、5人のメタバースアイドルが所属しています。

いずれもネイティブの英語話者です。

引用:PR TIMES

所属している5人の内、現時点で活動開始しているVTuber3名を解説します。

Viri Sylvaine(ヴィリ・シルバニ)

・初配信時刻
日本時間:2022年1月23日(日)午前6時~

 

鹿をイメージしたキャラデザです。

森林で暮らしており、温泉がある公園によく行くらしいです。

  • 森林
  • 温泉

…というスポットがメタバースに作られそうですね。

Koa Himari(日葵コア)

・初配信時刻
日本時間:2022年1月23日(日)午前7時30分~

 

猿をイメージしたキャラデザです。

最高のバナナがある土地に引っ越し、バナナ関連の菓子を販売しています。

  • バナナ農園
  • 菓子屋

…などがメタバース内に作られるかも。

Roza Coatl(ロザ・コータル)

・初配信時刻
日本時間:2022年1月23日(日)午前9時~

蛇をイメージしたキャラデザです。

鍛冶屋として活動しています。

  • 鍛冶屋

…がメタバースで作られ、そこでアクセサリーや武具などのNFTを売っても良さそうです。

また、英語に加えてスペイン語も話せるので、
⬇スペイン語自己紹介動画で広告を打ちチャンネル登録者を順調に伸ばしています。

YouTube
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有

日本語圏は現段階では完全スルー

現時点では、公式サイトも英文ですし日本語での配信はありません。

これは、メタバースの利用者数を考えれば、合理的といえます。

英語圏の方が普及率が圧倒的に高いのです。

■VRchat利用者(2020年時点)

アメリカ:33.8%
日本:3.6%

(※アメリカだけでなく、英語圏ならパーセンテージの差は もっと大きくなります。)

 

また、日本はブロックチェーン後進国といわれています。

なので、メタバース・ブロックチェーン技術に特化したコンテンツは、日本語ではなく英語にするのが合理的です。

 

また、前述したメンバー3名デビュー時のリレー配信は、日本時間で午前6時開始であり、かなり早いです。

これは、「英語圏の人に見てもらいやすい時間帯」が理由と言えます。

例えば、英語圏の代表格と言えるアメリカとの時差は14時間です。

つまり、Haven-Xのデビュー時リレー配信の時刻を英語圏の代表格アメリカ時刻に直すと

・日本時間:2022年1月23日(日)午前6時~
  ⬇
・アメリカ時間:2022年1月22日(土)午後4時~

になります。

また、ヨーロッパでは 2022年1月22日(土)午後9時 前後~にあたります。

 

  • 言語(英語)
  • デビュー配信の時間帯(家でのんびりする時間帯)
  • 土曜日(明日も日曜で休みだから のんびり)

…からも、明確に英語圏をターゲットにしていると分かります。

メンバー増員は確定

今後は、所属VTuberも増やすのは確実です。

⬇PVタイトルにも、「1st-generation(第1世代)」と書かれています。

確実に市場拡大するメタバースに特化したVTuberの事務所とするには、5名(そのうち活動開始が3名)では少ないです。

今後、他の企業が”メタバース特化VTuber事務所”をはじめる可能性も十分ありますし、その際 ライバル事務所が大勢の所属VTuber同士でコラボ配信をガンガンしていたら、そちらの方がメタバース界でも目立ちます。

 

なので、今後の大幅な増員は確定的です。

新メンバーの言語による3パターンの戦略

新メンバー加入にあたり、「言語」の視点から考えて3パターンの戦略が予想できます。

1.多言語圏に展開

英語圏のメンバーを中心に、話者が多い言語のVTuberもメンバーに加える戦略です。

■世界で最も話されている言語のトップ10

1位:英語(13億4800万人)
2位:標準中国語(11億2000万人)
3位:ヒンディー語(6億人)
4位:スペイン語(5億4300万人)
5位:標準アラビア語(2億7400万人)
6位:ベンガル語(2億6800万人)
7位:フランス語(2億6700万人)
8位:ロシア語(2億5800万人)
9位:ポルトガル語(2億5800万人)
10位:ウルドゥー語(2億3000万人)

引用:VIET JO

ライバルをリサーチした上で、このあたりの言語の層を狙っていけば、ある程度 手堅くファンを獲得できそうです。

 

ただ、VTuberや視聴者に言語の壁があるので、事務所内コラボの時は「どちらの言語で会話すべき?」という問題があるので、調整が必要になるかもしれません。

まあ、逆手にとってお互いの言語を学ぶ言語スクール的な配信にしても よいかもしれません。

 

また、国ごとの宗教や文化の違いへの配慮も必要になります。

2.英語圏に集中

英語圏向けのVTuberをガンガン増やして、英語圏のメタバース好きな層を取り込むのです。

英語圏はとうぜん10億人以上いますし、そこで一定のポジションを築くために、あえて他の言語の層を捨てて、英語のみに注力するのです。

 

また、事務所内コラボも同言語(VTuber・視聴者 両方が)なので とてもしやすいです。

英語圏のメタバース界・VTuber界で影響力を獲得すれば、大成功と言えます。

3.英語圏に集中➡多言語に展開

これが一番ありそうな気がします。

まずは、強力なライバルが現れる前に英語圏に徹底的に注力して、可能な限りポジション取りをするのです。

⬇特に、開発に1〜2年ほどかかる予定である、超大手事務所ホロライブのメタバース「ホロアース」は脅威となります。

世界最大VTuber事務所メタバース創造!通貨&NFTを発行?
「VTuber×メタバース」という化学反応が起こっています。世界最大VTuber事務所が、爆発的に注目を集めているメタバース業界に参入しようとしてます。この記事ではVTuberメタバースを網羅的に解説した上で、今後の展開を考察します。

なので、ホロアースが本格的に公開される前に、一気に英語圏でのポジションを可能な限り築きます。

その後、ホロアースが本格公開された後は様子見をしながら、多言語層へのアプローチも開始する・・・というのが、個人的には有効な戦略と思います。

(※ホロライブ対策は、この記事内で くわしく後述します。)

「メタバースVTuber」たる理由が必須

これから、メタバースで活動するVTuberは多数現れます。

なぜなら、メタバース活動をそのままYouTubeで配信すれば、メタバースVTuberと名乗れてしまうからです。

すでに、そのようなVTuberは複数人います。

そして今後、メタバースで活動する人が爆発的に増えれば、メタバースVTuberを名乗る人も爆発的に増えます。

 

なので、メタバースVTuberとしてのポジションを取るには明確な差別化が必要になります。

VTuber事務所のメタバース開発事例は増える

VTuber界の超大手事務所であるホロライブ(少し前述。くわしくは後述。)や、
にじさんじ もメタバース開発を始めています。

本格稼働はまだまだ先になりそうですが、強力なライバルになることは間違いないでしょう。

⬇ホロライブ メタバース「ホロアース」

⬇ホロライブEN(イングリッシュ)メタバース

 

⬇にじさんじメタバース「NIJISANJI Express」

これらの事務所のような、VTuber界での知名度・ブランド力が圧倒的格上を相手にメタバース市場でシェアを取るには、

「メタバース特化VTuber事務所」という差別化要素を強く認識してもらう必要があるのです。

メタバースVTuberたる理由として 「超高密度の融合」が絶対不可欠

すでに開発がかなり進行している「VTuber×メタバース」のプロジェクトに、バーチャルOKINAWAがあります。

メタバースとVTuberを、同じ企業が運営しています。

⬇詳細

メタバース地方創生!バーチャルOKINAWA×ご当地VTuber
仮想世界メタバースは、現実世界の地方創生も可能です。また、特定の地方の魅力を発信するご当地VTuberと呼ばれる人たちがいます。これからは、自治体が公認して”メタバース”と”ご当地VTuber”を運営していく事例も出てくるでしょう。

しかし、このVTuberは「メタバースVTuber」を名乗っていません。

そして、バーチャルOKINAWAのように「VTuber×メタバース」というプロジェクトは、これから増加していくのは確実です。

それらに埋もれず、メタバースVTuberとして強く認識されつづけるには、バーチャルOKINAWAを超える密度での融合が必要なのです。

 

⬇ここからは、現時点で予想できる運営戦略を解説していきます。

メタバース開発

公式Twitterでは、世界観を表現したイラストがアップロードされています。

これらはメタバースで再現されるでしょう。

⬇そして、Haven-X プロダクションは以下のように発表しています。

我々が定義するメタバースアイドルとは、オープンメタバースを行き来してタレント活動を行うアイドルのことです。

将来的なメタバースの発展を加味すると、メタバースネイティブなアイドルを育成することは、バーチャル空間上におけるファンエコノミーの活性化に繋がると考えています。

※オープンメタバースとは、様々なプラットフォームや世界(メタバース)を自由に行き来できるユーザー体験の考え方です。例えば、フォートナイトやマインクラフトの世界に入るときに、同じアバターや同じアイテムを使用できるというイメージです。

引用:PR TIMES

つまり、Haven-Xメタバースで遊んでゲットしたアイテムを持って、他の企業が運営するメタバースにも遊びに行ける…みたいなイメージと思われます。

※オープンメタバースの対義語は、「クローズドメタバース」です。
クローズドメタバースは、他のメタバースとの互換性がありません。

 

ドラえもん風に言えば、

  • オープンメタバース=無数に存在するパラレルワールドを自由に行き来できる
  • クローズドメタバース=1つのパラレルワールドから出られない

といった感じですね。

クローズドメタバースだと、パラレルワールド毎に別々のアカウントを用意して活動することになるのです。

※逆にわかりにくくなったらスミマセン。(´・ω・`)

【本質論】長い時間を過ごしたい、居心地の良い空間

まず、本質的で抽象的なことを言うと、長時間 過ごしたくなる空間を創ることが必須です

 

スーパー銭湯も、入場料は安いです。

しかし、入場料だけでは利益を出すことは難しいです

スーパー銭湯の中で長時間を過ごして、付随するサービスでお金を落としてくれるから利益が出るのです。

 

同じことが、メタバース空間でもいえます。

長時間滞在してもらえば、そこで何らかの物を購入してくれやすくなりますし、

「あのメタバースは人が大勢いて賑わっている!楽しそう!」

…という印象を与えて新しい集客サイクルにもつながります。

 

なので、いかに居心地良く長時間滞在したくなるメタバースにするかが大切なのです。

⬇ここからは、具体的な例を解説していきます。

音楽ライブ

歌を得意とするVTuberがいれば、メタバース上で路上ライブなどをすることができます。

それを、Youtubeチャンネルで同時配信できます。

⬇ジャスティン・ビーバーのように臨場感あるストリートライブをすれば、歌だけでなく背景に映るHaven-Xメタバースの世界観も強力な求心力となります。

 

演劇

メタバース空間で演劇をします。

⬇すでにVTuberによる前例もあります。

差別化要素として、「Haven-Xメタバースの世界観を活かした演劇」が可能になります。

そしてYoutube上でも配信すれば、メタバースの宣伝にもなります。

 

たとえば、ディズニーもメタバース開発を計画しています。

その中で、数々の名作の舞台となった場所を、どんどんメタバースに再現するでしょう。

つまり、ディズニーと逆の順序です。

Haven-Xメタバースが先にあり、そこを舞台に演劇をする・・・という順序です。

 

もちろん、演劇好きな層にもアプローチできるでしょう。

ゲーム

メタバースを活かしたゲームを体験できるようにします。

  • RPG
  • アクション
  • 謎解き

…など、メタバースの世界観を活かしたリアルタイム進行型のゲームがあれば、オリジナリティを演出しつつゲーマー層にもアプローチできます。

アパレルショップ

メタバースで身につけられるファッションアイテムをNFT化して販売して収益化できます。

⬇ファッションアイテムNFT販売の事例はすでにあります。

バーチャルスニーカーとは?ファッションのNFT化&メタバース融合
バーチャルスニーカーは手に取ることはできません。なので「実際に身につけられないのに、なんでお金を出してまで買うの?」という疑問が浮かびます。それには”メタバース業界”が深く関連しています。バーチャルスニーカーなどの需要が高まる理由を解説。

また、

  • メタバース専門ファッションブランド
  • 有名ブランド運営VTuberファッションモデル事務所

…なども、すでに存在します。

「VTuberファッションモデル」はメタバースの巨大市場になる?
メタバースで3Dアバターが身につけるファッションには、巨大な需要が生まれます。ファッション市場が創られます。VTuberはメタバースでのファッションと相性が良いです。VTuberのファッションモデル事例と、今後の展開について解説。

 

なので、オリジナルのファッションアイテムNFTを販売するのは有効です。

また、Haven-XのVTuberは動物モチーフのキャラデザなので、ファッションアイテムをつくった時に自然と動物のイメージが反映され、オリジナリティを出しやすいメリットもあります。

語学教育

Haven-Xプロダクションを運営する㈱Still Green(本社:埼玉県新座市、代表取締役:Yoojun Kang)は、オンライン英会話の事業をしています。

そのノウハウを活かして、メタバース空間内で英会話を教えることで収益化も可能です。

また、(前述しましたが)多言語圏に展開する戦略なら、より多彩な語学を教えることができます。

オリジナルトークン発行

Haven-Xメタバースで使えるトークンを発行します。

つまりオリジナルの仮想通貨です。

Haven-Xの知名度が上がれば、価値も上がりやすくなります。

そうすれば、オリジナルトークンに価格がついて取引されるようになります。

 

ある程度の量を自社保有しておけば、Haven-Xメタバースの価値が上がれば高値で売却できます。

資金が必要な時に売れば、すぐに資金を用意できるのです。

拠点を海外に移す

現在、Haven-Xを運営する㈱Still Greenは、埼玉県新座市に本社をおいています。

しかし、日本はブロックチェーン技術への理解が遅れていて、規制がガチガチになっています。

ブロックチェーン事業をしやすい海外に拠点を移すことは、十分ありえるでしょう。

VTuberの優位性を活かせる戦略

VTuberだからこそ可能になるメタバース戦略について解説します。

ライブ配信を公開収録

メタバース上のスタジオで、ライブ配信の公開収録を行います。
(ライブ配信は、Youtubeやメタバースに存在するディスプレイなどで放送。)

そのスタジオでは、

  • NFTグッズ販売
  • 広告枠を販売(企業向け)
  • いつもメンバーの誰かが公開収録してる➡事務所全体を推したくなる

…というメリットがあります。(詳細)

各メンバー固有のワールド

活動開始している3名は、全員 動物をモチーフにしたキャラデザです。

つまり、その動物をイメージした個々のワールドを作り、世界観を演出しやすくなります。

Haven-Xのメインのメタバースから、それぞれの個々のメタバースへ入れるイメージですね。

得意ジャンルの発信で集客

得意ジャンルがあるVTuberは、そのジャンルに興味がある視聴者を集客しやすいです。

⬇前述したメタバース戦略の例

  • 音楽ライブ
  • 演劇
  • ゲーム
  • アパレルショップ
  • ゲーム要素
  • 語学教育

これらのジャンルを得意とするVTuberが配信をしていれば、興味がある視聴者が集まりやすくなります。

メタバースに誘導すれば、Haven-Xの認知拡大・収益化のチャンスになります。

同時翻訳機能を見越して、多言語圏に展開

メタバース機器やアプリには、そのうち同時翻訳機能が搭載されるでしょう。

たとえば、meta社(旧:Facebook社)は人工知能による翻訳機能を開発しているので、同社開発のVR機器Oculus Questにもいずれ同時翻訳機能は搭載されるでしょう。

⬇meta社:Oculus Quest2

それを見越して、多言語圏に手を伸ばしてファンを獲得しておくのも、戦略としてアリです。

もちろん、同時翻訳機能が搭載されるのが遅れたらシンドイですが、搭載されればメタバース上での言語の壁が ほぼなくなります。

すると、獲得した多様な言語層のVTuberファンもメタバースを楽しんでくれますし、SNSでその様子を情報拡散して宣伝してくれます。

ファングッズとしてのNFTアート販売

VTuberのNFTをファングッズとして販売して収益化できます。

⬇すでに、VTuberのNFT販売事例は多数あります。

【VTuberのNFT販売事例】NFTが可能にする2つの新戦略
「VTuber×NFT×メタバース」は、極めて大きな可能性を持ちます。3DアバターのVTuberはもちろん、2DアバターのVTuberでもNFTを融合させることで大きな可能性を秘めています。さらに「VTuber事務所」の戦略も激変します。

また、メタバース業界の発展を見越して、投資家が「メタバース特化VTuber」という珍しいNFTを投資目的で買ってくれる可能性もあります。

また、NFT所有者限定の権利が付与されると、付加価値が生まれます。

たとえば、

  • NFT所有者だけが、入れるエリア
  • NFT所有者だけが、見れるコンテンツ
  • NFT所有者だけが、身につけられるファッションアイテム
  • NFT所有者だけが、有料サービスが 無料or割引になる

…などの限定特典があれば、ファンの購買意欲は上昇します。

そして投資家も、「ファンの購買意欲が上昇しそう➡価値が上がりそう➡買っておけば将来の利益!」と、投資目的での購買意欲も上昇しやすいです。

 

「ブロックチェーン技術を活かしたエンタメ体験を提供」をコンセプトにしているので、NFT販売は確定といえるでしょう。

一部DAO化(ガバナンストークン発行)

DAOとは簡単にいえば、投票権(ガバナンストークン)を持つ人たちによって、運営方針が決定されるということです。

意思決定に参加できるので、コミット度が上がりやすいです。。

⬇また、VTuberのDAO化は前例があります。

【DAO×VTuber事務所】実例の全体像&メリット・デメリット
世界初、VTuber事務所がDAOで運営される事例です。このプロジェクトは開始されたばかりですが、少ない情報からでも多くのことが推察できます。「DAO VTuber事務所「Vhigh!」全体像」「メリット・デメリット」「未来予測」を解説。

しかし、「VTuber×メタバース×DAO化」は僕の知る限り前例はないので目新しさがあります。

メタバース情報のメディアに注目されて情報拡散されやすいですし、「ブロックチェーン技術を活用しているVTuber」という印象を強調できるメリットもあります。

FANBOX有料コンテンツをメタバース内で提供

VTuberの収入の手段として、pixivFANBOXがあります。

 

これは、好きなクリエイターを月額支払いで支援できるサービスです。

支援者は、支払額に応じてリターンがもらえます。

VTuber界では、収入を上げやすい手段として多用されています。

(ただ、個別の対応の手間が発生するので、登録者が多い大手事務所のVTuberはFANBOXは使わず、ライブ配信のスーパーチャット(投げ銭)で稼ぐ人が多いです。)

 

そして、このリターンをメタバース内で提供する・・・というのは、メタバースVTuberとしてのイメージを強化できると思います。

切り抜きチャンネルでの収益化を推奨

切り抜きチャンネルとは、長時間のライブ配信の要点を、数分間の切り抜き動画にして短時間で楽しめる動画を投稿しているチャンネルです。

公式が運営している切り抜きチャンネルも極少数ありますが、ほとんどがファンにより運営されています。

それらは宣伝になるので、事務所は”黙認”している状態です。

 

しかし、メタバースやYouTubeチャンネルでの活動を切り抜き動画にしてすること正式に認めれば、情報が広まりやすくなります。

また、言語翻訳したテロップを加えた切り抜きチャンネルも需要があるでしょう。

二次創作での収益化公認で認知拡大

二次創作での収益化を推奨することで、二次創作市場が活性化しやすくなります。

⬇具体例はこちら。

CryptoNinja(国産NFT)VTuber化!二次創作マーケティング
NFTキャラのVTuber化は、僕の知る限り世界初の事例です。多彩なジャンルでの二次創作が行われていて、”CryptoNinjaの二次創作市場が創られつつある”と言えます。CryptoNinjaのVTuber化と、その戦略の本質について解説。

⬆しかし、これは超少人数チームで運営しているNFTシリーズであり、そのチームでは他のジャンルに手を回す余裕がないから、ジャンルを限定せず、二次創作を許可しています。

なので、Haven-Xプロダクションで手を回せるジャンルでの収益化は、そのまま普通にやればよいです。

しかし、手を回す余裕がないジャンルでの収益化を全面的に許可して認知拡大を狙うのは有効なのです。

世界最大VTuber事務所ホロライブ対策

ホロライブが開発中のメタバースであるホロアースは、極めて強力なライバルになります。

その対策方法を予想します。

開発スピードで上回る

ホロアースは開発期間が1〜2年間かかるらしいです。

開発期間は1年〜2年を予定していますが、
各サブプロジェクトごとにアルファ/ベータテスト、
アーリーアクセスなどの手段でなるべく早く、皆様の手にお届けできるよう検討をしております。

今後も、継続的に開発進捗などをお伝えしてまいりますので、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

引用:HOLOLIVE ALTANATIVE

⬆これは、2021年10月20日の声明です。

つまり、情報を継続的に小出しにして興味を引き、2022年10月〜2023年10月 くらいをメドに完成させる予定みたいです。

しかし、完成する前に試作段階から利用できるようにして、意見を募りながら開発していくようです。

(考えて意見を出してくれた人は、その後のホロアースの経過も気になるので、コミットしてくれやすくなります。)

なので、ホロアースよりもいかに早く超速でプロジェクトを進めて「VTuberメタバースといえばHaven-X プロダクション」と思われるポジションを確立できるかが重要です。

「メタバースVTuber」と名乗れるアドバンテージ

また、ホロライブはホロアース正式リリース後も、「メタバースVTuber」とは名乗れません。

名乗ったらメタバースに興味がないVTuberファンが離れることにつながるからです。

世界最大規模の事務所だからこそ、その地位を失うリスクは取れないのです。

 

もちろん、メタバース市場が超爆発的に拡大して一般普及して、

メタバースVTuberを名乗れば
「既存ファン離れるリスク≪新しいファンを得るチャンス」

…という状況になったらわかりませんが、メタバースが一般普及するまでは、まだまだ先になるでしょう。

とうぶんの間、ホロライブは「メタバースVTuber」を名乗ることはありえません。

 

Haven-Xは、メタバースVTuberとしてのイメージを確立してポジション取りできるかが、超重要です。

つまりメタバースVTuberを名乗れること自体が、強力なアドバンテージなのです。

ホロアースが拾えない需要を拾う

しかし、ポジション取りできたとしても、ホロライブの影響力はあまりに絶大です。

後から本格始動しても、絶大な影響力で「VTuber好きのメタバース住民」のシェアを力ずくで持ってかれる恐れもあります。

なので、ホロアースの動向を常にチェックして、ホロアースが拾えない需要を拾っていくことも重要です。

 

先ほど、「言語」の視点での3パターンの戦略の項でも、ホロライブ対策に対して少し触れました。

加えて、一例として「仮想通貨」「NFT」の視点からでも、「ホロアースが拾えない需要はどこか?」を考えることができます。

仮想通貨・NFTの所有率が高い(またはこれから上がりそう)な国から需要がありそうなコンテンツを発信することにより、Haven-Xメタバースでの経済圏が活性化する可能性が上がります。

■仮想通貨 所有率(2021年時点)

1位:ウクライナ(12.7%)
2位:ロシア(11.9%)
3位:ベネズエラ(10.3%)
4位:ケニア(8.5%)
5位:アメリカ(8.3%)
6位:南アメリカ(7.1%)
7位:ナイジェリア(6.3%)
8位:コロンビア(6.1%)
ーーーーーーーーーーーー
日本(1.64%)

引用:tripleA

■NFT所有率(2021年時点)

1位:フィリピン(32%)
2位:タイ(26.6%)
3位:マレーシア(23.9%)
4位:アラブ首長国連邦(23.4%)
5位:ベトナム(17.4%)
6位:ナイジェリア(13.7%)
7位:ブラジル(12.1%)
8位:香港(10.7%)
9位:ベネズエラ(10.6%)
10位:ペルー(9.9%)
ーーーーーーーーーーーー
日本(2.2%)

引用:Finbold

(※ただ、調査機関によってランキングの順位は全然違ったりするので、実行の際は入念なリサーチが必要。)

 

  • これらの国のイメージを反映させたデザインのVTuber
  • VTuberとメタバース両方が好きな 現地インフルエンサーへのアプローチ

…などを考えれば、「世界初のメタバース特化型VTuber」への興味性も相まって集客の大きなチャンスが生まれます。

web2.0時代の強者達もメタバース参入の可能性大

もちろん、強力なライバルはホロライブだけではありません。

世界中の大企業がメタバース参入の可能性があります。

つまり、超強力なライバルになる可能性があるのです。

AmazonのTwitch創業者運営VTuber事務所

たとえば、Amazonのライブ配信プラットホームTwitchの創業者の1人が、Vshojoという極めて高い人気のVTuber事務所の運営しています。

Vshojoは、Twitchを活動拠点にしています。

そして今後、Amazonがメタバース開発をして、そこをVshojoの活動拠点の1つにすれば、極めて高い話題性で あっというまに世界レベルの知名度になるでしょう。

web2.0時代の強者全般

また、現時点でVTuber運営をしていない大企業もメタバース事業に参入する可能性は大きいです。

GoogleもARグラスの開発という切り口からメタバース業界へ参入すると思われます。

ARグラスをかければ、いつでもどこでもメタバース空間へアクセスできるようになるでしょう。

 

そして、メタバースのシンボル的キャラの必要性に気づき、VTuber運営によるYoutube視聴者やSNS利用者へのアプローチも開始するかもしれません。

つまり、ホロライブやAmazonはもちろん、GAFAM・BATHといったweb2.0時代の強者の動向もチェックしておく必要があります。

web2.0の強者も、web3.0に適応せざるを得ない

ブロックチェーンにより、web2.0時代の強者たちの地位は ゆらぎ始めています。

なので彼らが、ブロックチェーン技術と それを最大限活かせるメタバースに参入するのは必定といえます。

 

これから、web2.0からwe.3.0に時代が移行して、メタバースが創造されていくと思うと、とても楽しみです。

 

■追記

2022年8月、全所属VTuberの卒業 および Haven-Xの解散が発表されました。

僕も期待していただけに残念です。

しかし、VTuber×NFT×メタバースの可能性は、極めて有望です。

⬇2022年10月、別の有望そうなプロジェクトが発表されました。

NFT×VTuber同時進行プロジェクト!AKB戦略の本質を活用
AKBグループの運営戦略を応用した「NFT×VTuber」プロジェクト情報が公開されました。VTuberのNFT化・NFTのVTuber化は前例はありますが、同時進行するパターンは初です。メタバース展開・独自トークン発行も計画されています。

今後も、新しいプロジェクトはドンドン生まれてくるでしょう。

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