メタバースで永遠の命?デジタルクローンで可能な運営戦略と未来予測

メタバース

NF亭ショウタです。

永遠の命を手にする「デジタルクローン」が、実用化に向けて開発されています。

マンガ・アニメのようなフィクションの世界が、現実のものとなりつつあるのです。

 

とうぜん、永遠の命は人類の夢とされていますから、超巨大な市場となるでしょう。

この記事では、

  • デジタルクローンの事例
  • 可能な運営戦略
  • 未来予測

…を解説します。

  1. 死後もメタバース空間で永遠に生きられるサービス
  2. 人格のデジタル化「デジタルクローン」の研究事例
    1. 行動・発言パターンを記録、アバター(分身)を再現
    2. デジタルクローン技術完成まで、「脳を冷凍保存」サービス
    3. 日本企業がデジタルクローン開発➡知的労働力
    4. 脳と機械の一体化
  3. メリット
    1. 人生の最期まで目標を持てる
    2. 遺族の心を癒やす
    3. いつでも故人を偲べる
  4. デメリット
    1. 本人の人格である証明は不可能
    2. 影響力の強いデジタルクローンを悪用リスク
    3. 理想化された故人に入り浸り、現実を放棄するリスク
  5. 懸念点
    1. 市場が成長すると、「一番ウケが良さそうな人格」に修正されてしまう
    2. 人格の再現度より、マーケティングが上手い企業が儲かる
    3. 法的に人権はどうなるのか?
    4. 時代の変化に対応したら、もはや本人ではない
    5. 喜怒哀楽の状態で、まったく別人になる生き物
    6. 他者に隠すべき重大な情報が欠落したデジタルクローンしか創れない
    7. 「人質」に取られて法外な請求
  6. 可能な戦略
    1. メタバースでお墓参りして、会話
    2. MR(複合現実)
    3. 育成
    4. 他界した有名人と会話する権利NFT販売
    5. 「言葉責め」されたい人 向けサービス
    6. 有名アーティストのデジタルクローンが創った作品の販売
  7. 未来予測
    1. 「性格タイプ論」を活用
    2. 終活市場が激変
    3. 芸能市場と相性が良い
    4. アニメ・マンガ市場との融合も可能
    5. 結局は、接する生きている人間が「信じるかor信じないか」

死後もメタバース空間で永遠に生きられるサービス

人間の人格を、「デジタルクローン」として完全再現して、メタバース空間で永遠に生きるサービスが、実現に向けて開発中です。

 

開発しているのは、チェコ共和国のVR企業です。

VRで本人の関するデータを収集して、AI(人工知能)の技術で人格までデジタルアバターとして”転生”するのです。

VRは、言動や行動、全身の動きのデータを効率的に収集できるので、指紋以上の精度で個人特定が可能とのことです。

(2020年10月時点での研究では、5分間 VR空間での動きのデータを解析すれば、95%の精度で500人の中から1人を特定できると結論が出た)

 

⬇また、同社はメタバース開発も行っています。

開発企業 公式サイト

人格のデジタル化「デジタルクローン」の研究事例

「肉体が消滅しても、意識だけでも永遠に生き続けたい」

…という望みは、昔からあります。

 

そして、そのための「デジタルクローン」の研究は、昔から行われ続けています。

 

事例を、いくつか紹介します。

行動・発言パターンを記録、アバター(分身)を再現

生前から本人のあらゆる行動・発言を記録し、プログラムで再現することで、デジタルな分身を作り出そうとする研究が、マサチューセッツ工科大学で行われています。

⬇スマホアプリのサンプル

本人の死後も、再現されたデジタルな人格と対話できるアプリです。

他企業でも同様の研究開発は行われており、4万人以上が登録の順番待ちをしているとのことです。

デジタルクローン技術完成まで、「脳を冷凍保存」サービス

アメリカの企業Nectomeでは、2018年4月に、人間の脳の記憶をデジタルデータ化する技術の完成まで、脳を長期冷凍保存するというサービスの実現に向けて動いていると発表しました。

 

脳の冷凍保存はすでに可能ですが、脳の記憶をネットワークにアップロードできるのは50年〜90年後になると予測されています。

(現時点で、豚の脳を冷凍保存する実験は成功している)

脳を摘出した後の人体は生存できないので、脳を摘出した時点で”肉体的な死”は確定します。

(なので臓器などは、売買されるでしょう。)

費用は1万ドルであり、20名以上の予約がすでに入っています。

倫理的な理由で反対の意見も上がっていますが、いずれは実用化されそうですね。

日本企業がデジタルクローン開発➡知的労働力

過去の行動・思考パターン情報を分析、デジタルクローン創る・・・という点では前述の事例と共通しますが、

大きな相違点としては、目的が「自分の代わりに、仕事をしてもらえる」という現実的なメリットをも目指しているポイントです。

 

人間の思考パターンを忠実に再現できるなら、「メール・チャット返信や電話対応」などの仕事も臨機応変にこなしてくれます。

⬇すでに、デジタルクローンによる会話の内容が発表されています。

開発会社オルツは、いずれは、世界中の人々のデジタルクローンを創り、実用することを目標にしています。

しかし、そのプラットフォーム構築には膨大な情報処理能力が必要になるので、ブロックチェーン技術の活用も視野に入れています。

(ブロックチェーン技術で、世界中のコンピュータを使った分散型の情報処理が可能)

脳と機械の一体化

「脳をコンピュータ上で再現」の前段階として、 「脳とコンピュータを接続」して一体化する研究が東京大学大学院工学系研究科 准教授が設立したMinD in a Deviceという会社で行われています。

手術により脳とコンピュータを物理的に接続して日常生活をして、脳のアルゴリズム(電気信号)を直接コンピュータに送り続けるのです。

 

そして、肉体が寿命を迎えたら、脳と接続されていたコンピュータを取り出して、機械の体に移植するのです。

画像引用:MIND

現時点での仮説や技術革新を考慮すると、20年後には人間の意識をコンピュータで再現できる試算をしているとのことです。

メリット

人生の最期まで目標を持てる

人間、死期が近づけば当然 人生の目標もなくなるでしょう。

なにかを達成しても、その先の人生は結局続かない…と明確に意識してしまうからです。

しかし、

「自分のデジタルクローンを作って、永遠の命を手に入れる」という目標を持てるならば、最期までハリのある人生を楽しめるでしょう。

(ボケ防止にも効果を発揮しそうですね。)

 

遺族の心を癒やす

愛する人が旅立ってしまい、残された遺族や恋人は とうぜん悲しみます。

しかし、愛する人の生前にデジタルクローンを作っておけば、残された者は デジタルクローンと接することによって、心の安定を取り戻しやすくなります。

ヒーリング効果を得て、残された者が立ち直るには、大きな効果が期待できます。

いつでも故人を偲べる

 

四十九日法要、一回忌、三回忌、七回忌・・・と、”追善供養”のために、何回も親戚一同が会するのは、時間と金のムダです。(⬅ものすごく個人的な意見です。)

追善供養をして喜ぶのは、故人ではなく葬儀業者です。

 

しかし、メタバースなら移動時間も金も使わずに追善供養できます。

そして、故人のデジタルクローンと楽しく会話できれば、故人との楽しい思い出話なども盛り上がり、親戚一同が”楽しい追善供養”をできます。

デメリット

本人の人格である証明は不可能

故人であろうと、生きていようと、「本人の人格を完全再現した」という証明は不可能です。

故人は、そもそもすでに存在しないので、検証をすること自体が不可能です。

 

また、存命であっても証明は非常に困難です。

人間は、その時の機嫌や状況によって、いくらでも別人のようになるものです。

なので、「◯に対しては、□という反応をする」などといったプログラムの集積では、人間の気まぐれさ や、不可思議さを 完全再現することは できません。

結局は、他の人間たちが「人格を完全再現した」を信じるか・信じないかで、デジタルクローンの存在価値の有無が決まってしまうのです。

影響力の強いデジタルクローンを悪用リスク

例えば、

「キリストの人格を再現した」などといえば、キリスト教信者を思いのままに操れるのです。

これは、非常に危険な状況と言わざるを得ません。

 

宗教戦争を意図的に引き起こすことも可能になってしまうのです。

キリストのデジタルクローンを制作・運営をまかされた企業なら、キリストのデジタルクローンの発言も意のままに操れます。

また、

企業に悪意がなくても、第三者が企業の家族を人質にとるなどの手段をとれば、キリストのデジタルクローンひいてはキリスト教全体を意のままに操れるのです。

 

大きな影響力を持つ人物のデジタルクローン化は、とても大きな危険性があるのです。

理想化された故人に入り浸り、現実を放棄するリスク

故人をなくした悲しみから立ち直るために、故人のデジタルクローンは有効です。

しかし、そこにドップリはまりすぎてしまい、抜け出せなくなるのは問題です。

四六時中、人格プログラム相手に有限の思考力と時間を使い続けることは、決して好ましくありません。

 

身も蓋もない事を言えば、

いかに再現度が高かろうと、しょせんは本人の人格ではなくプログラムなのですから、”線引き”を自分で決める必要があるのです。

懸念点

懸念点は、多く存在します。

市場が成長すると、「一番ウケが良さそうな人格」に修正されてしまう

デジタルクローンは、将来的に大きな市場に成長するでしょう。

つまり、複数の企業が参入して、競争原理が働くため、「よりウケが良いもの」を販売するようになります。

つまり、接する人間が喜ぶ受け答えをする「ウケがよいデジタルクローン」を開発するようになります。

 

そうなると、「本人の人格の再現度」は、消費者が納得しそうなレベルに達すれば、あとは いかに消費者が喜びそうな受け答えをするか・・・という方向性に、開発の軸がシフトしかねません。

すると、デジタルクローン自体の根本的な価値に疑問が残ります。

(有名人のデジタルクローンなど、美しい面だけをファンに見せる人気商売なら、それで良いですが。)

人格の再現度より、マーケティングが上手い企業が儲かる

マーケティングでは、「市場でのポジション取り」が非常に重要です。

その市場での第一想起(「◯◯といったら、□□だよね」という世間の認識)を取ることが、後々 巨大な差となるのです。

なので、第一想起をとるため、いかに早く「実用化可能なレベルで、完全なデジタルクローン技術開発に成功した!」と宣言して、注目を集めるか…などが重要となります。

 

「デジタルクローンで、人格を完全再現した!」など、証明するのは難しいです。

先程も貼った、こちらのデジタルクローンへのインタビュー動画では、あらかじめ範囲を決めていますし、プライベートな感情は一切見えません。

 

しかし、

このように限定的なシチュエーションでのデモンストレーションの情報を、繰り返し大々的に情報拡散することで凄い印象を与え

デジタルクローン市場での第一想起をとりやすくなります。

 

他の業界にもいえることですが・・・、

デジタルクローン技術の優劣ではなく、マーケティングが優れた会社が有名になって儲かりやすいといえるでしょう。

(他の業界でも、「とりあえずポジション取り(宣言)をして、後から辻褄を合せわる方法を考える!」みたいな雰囲気のモノも見受けられます。)

法的に人権はどうなるのか?

デジタルクローンに愛情を持つ人が増えたら、

「デジタルクローンにも人権も認めるべきだ!」

…という意見もドンドン出てくるでしょう。

 

しかし、

限定数が限られたモノなどを、実在の人間と同様に提供するとなると、デジタルクローン自体を撲滅しようとする人も出てくるでしょう。

(デジタルクローンを所有する人は、人権のメリットを より多く得られる…という事態にもなってしまいます。)

時代の変化に対応したら、もはや本人ではない

時代はドンドン移り変わっていきます。

すると、デジタルクローンもそれを学んでいくことになりますが・・・。

そうなったら、それは本人の人格の再現というレベルではなく、「本人の人格を基にした、新しい知性」というべき存在になります。

そうなったら、もはや本人のデジタルクローンを作る意味が薄れてきます。

(「フツーにAIの育成ゲームで良くね?」という意見も出るでしょう。)

 

故人のデジタルクローンは、共に生きるというより、”懐古目的”に留めるのが、現実的かもしれません。

喜怒哀楽の状態で、まったく別人になる生き物

人間は、その時の感情によって全く別人のようになりますよね?

それすらも再現するには、ものすごい手間がかかります。

デジタルクローンを作るために、「怒」「哀」の状態でのデータ収集などは、困難です。

 

せいぜい、平常時の人間に「あなたが◯◯という状況で怒った時、どんな行動をとりますか?」というデータ収集をするくらいにとどまりそうです。

(マジでガチギレさせてまで、データ収集はできません。企業の大事な顧客がいなくなってしまいます。

企業としてはリアルな再現より、利益が大事です。)

 

また、年齢でも感性は変化します。

過去に活動していた有名人のデジタルクローンを作る場合、引退して年を重ねた本人からのデータ収集は困難になるでしょう。

他者に隠すべき重大な情報が欠落したデジタルクローンしか創れない

「第三者に知られても良い情報」しか提出できません。

デジタルクローンを作りたい人でも、過去の汚点や性癖など、秘密にしておきたい情報は隠すでしょう。

また、親しい人には言える情報でも、デジタルクローン開発企業には言うのが抵抗がある情報も とうぜんあるでしょう。

 

なので結局、かなり美化されたデジタルクローンしか作れなくなる懸念点があるのです。

「人質」に取られて法外な請求

故人のデジタルクローンを求める人は、とうぜんデジタルクローンに愛情も生まれることもあります。

しかし、

サービス提供会社が、利用者が増えたら急に利用料を高く設定する・・・ということも考えられます。

とうぜん、利用料を払わなくなったら、愛するデジタルクローンは消滅することになります。

これでは、人質をとられてサブスクの身代金を払っている状況です。

 

防止策としては、

  • サブスク(継続課金)での利用ではなく、買い切りでデジタルクローン所有権を譲渡
  • データ保管は、開発企業外のストレージでも可能にする

…といった条件の企業を選択することになるでしょう。

可能な戦略

もしかしたら、人によっては「これで利益を上げるって、倫理的に疑問が残る・・・」と思われるかもしれません。

しかし、あえて倫理観は あまり考慮せず、あくまで利益を追求する企業として有効な戦略を解説します。

メタバースでお墓参りして、会話

命日にお墓参りする文化は、古来より存在します。

それを、メタバースで行うのです。

丸々1日の時間を空けなくても、少しの時間があればできますし、仏壇に手を合わせるくらいの感覚でヘッドセットをかぶり、普段からちょくちょくお墓参りができます。

そこで、故人のデジタルクローンと会話できます。

また、沖縄などの地域では、故人を偲ぶために墓で宴会をする文化もあります。

画像引用:沖縄タイムス

これもメタバースの墓地で宴会をしつつ、故人のデジタルクローンを交えて皆で楽しく会話できるようになれば、新しい文化になるでしょう。

 

また、他のメタバースにも デジタルクローンと一緒に遊びに行けるようになると良いでしょう。

MR(複合現実)

メタバースのみならず、現実世界でもデジタルクローンと一緒に過ごせるようになるかもしれません。

現実世界と3D映像を融合できるMR技術を使えば、それが可能になります。

スマートグラスを装着して生活して、そこにデジタルクローンが投影されれば、まるで現時点で一緒に過ごしている感覚で会話できるようになるでしょう。

 

また、

同じようにスマートグラスを装着してデジタルクローンを連れて歩いている人がいたら、それをお互いに認識できるようになるかもしれません。

そこで、新しい交流が生まれるでしょう。

(デジタルクローンを知らない人から見たら、物凄く怪しい人に見えてしまいますが。)

育成

愛する我が子を失ってしまうであろう親が、あらかじめ可能な範囲で我が子のデジタルクローンを創ります。

そして、現実世界の我が子が永眠した後、デジタルクローンを育成していくのです。

 

正直、

人格が まだまだ形成されていない幼い時期にとったデータで創ったデジタルクローンが、本当の我が子の人格なのかは大いに疑問が残ります。

しかし、それが親の精神的なショックを和らげる効果は大いに期待できます。

他界した有名人と会話する権利NFT販売

有名人のデジタルクローンと会話できる権利をNFT化して販売します。

とうぜん、ファンは多額のお金を出してでも、その有名人と会話したいはずです。

 

しかし、有名人がファンと接するときは、(ある意味本音を隠して)美しい部分を見せなくてはなりません。

なので、プライベートのような本音で話すようなデジタルクローンでは、弊害が生じます。

なので、そのような人気商売向けのデジタルクローン開発技術も、いずれは併行して開発されるようになるでしょう。

「言葉責め」されたい人 向けサービス

メタバース上で、ドSな女性に罵倒されるだけのサービスです。

 

言葉責め をするだけのサービスが人気を博した前例は、「罵倒少女」が存在します。

最初は、ひたすら罵倒する女の子のイラスト投稿から始まり、他の企業が なにをトチ狂ったか その理念に共鳴して、

最新鋭のAI技術を駆使して、対話型人工知能(AI)を設計・開発しちゃったのです。

 

最高峰の技術と教養を 惜しげもなくムダづかいして誕生したこのAI。

2016年8月4日〜15日まで期間限定公開され、参加者約27万人を相手に、734万回以上もの会話(罵倒)を実施しました。

最長で15時間41分にわたり罵倒され続けた猛者もいたらしいです。

 

また、「第1回アニものづくりアワード」オリジナルコンテンツ部門 金賞を受賞しています。

その後、M男共の根強いアンコールに応えて2018年3月23日〜4月8日まで再度公開されました。

この事例からわかるように、「罵倒される」というのは、一部の人にとっては、大きな需要があるのです。

そして、その一部の人たちは、高いお金を払ってでも罵倒サービスを受けるでしょう。

 

罵倒に関するデータを集中的に収集すれば良いので、(開発する奇特な企業があるなら)かなり早く実用化できそうですし、貴重な実験データも得られます。

デジタルクローン開発企業としての知名度も上がるでしょう。

卓越した罵倒技術を持つ女性を見つけてデジタルクローンを創れば、大きな需要を独占できるチャンスです。

(デジタルクローンの基になる本人は裏方なので、「本人の人格を完全再現!」を 客に納得させる手間もありません。)

 

罵倒少女をVTuber的な外見で再現して、デジタルクローンの人格を搭載しても良いです。

⬇また、「蹴る・踏む」などの追加オプションをつけても良いでしょう。

罵倒少女 特設サイト

有名アーティストのデジタルクローンが創った作品の販売

すでにAIが有名アーティストの傾向をインプットして作品を創るテクノロジーは研究されています。

しかし、マンガや音楽では、作者の知名度ではなく、その作品の質自体が厳しく評価されます。

 

なので、作者の知名度によって価値が左右される芸術作品(NFTアート)などが良いでしょう。

正直、、無名クリエイターの素晴らしい作品より、有名人のヘタクソなアートのほうが高値がつくマーケットですので、

「有名人のデジタルクローンが創った作品」という情報を付加すれば、どんなアートでも売れるでしょう。

未来予測

「性格タイプ論」を活用

デジタルクローンを創るためのデータ収集の手段として、「性格タイプ論」を基にデータを取ると良いでしょう。

世の中には、有名な性格タイプ論は複数あります。

たとえば、「エニアグラム」という性格タイプ論は、人間を「9タイプ」に大別します。

⬇また、同じタイプでもストレス状態によって「健全」「通常」「不健全」の段階があります。

僕自身も、一時期 エニアグラムを学んだことがあり、人間の性格の傾向を知る上で役立ちます。

なので、デジタルクローン制作のためのデータ収集に大いに活用できる…という印象です。

他にも有名な性格タイプ論には、「タイヘキ」「ユング」などがあります。

 

これらをデータ収集に活用すれば、間違いなく飛躍的に効率化されるでしょう。

終活市場が激変

終活市場とは、

  • 葬儀
  • 仏壇

…の提供など、人生の終盤にいる層に向けたサービス全般です。

 

この終活市場に、

「この世に生きた証=デジタルクローン」

…などとアピールして、デジタルクローン制作サービスを提供すれば、とても大きなインパクトがあります。

 

「メタバース霊園」を開発・運営しても良いでしょう。

(近年は、家族に負担をかけたくない人が、コンパクトでシンプルな”家族葬=近しい人のみで行うなう葬儀”を望むケースも増えています。)

また、

すでに現実世界の墓石を用意している場合は、墓石にQRコードを刻み、読み取ると隠しメッセージなどを送る・・・という応用も可能です。

 

もちろん、人生の終盤にいる高齢の方に、デジタルクローンという革新技術を理解してもらうのは、かなりハードルが高いです。

なので本人ではなく、その家族にデジタルクローン制作のメリットを理解してもらうための施策が重要になるでしょう。

芸能市場と相性が良い

デジタルクローンは、(前述の通り)人間の汚い部分は再現されにくいですが、美しい部分は再現しやすいです。

なので、美しい部分を強調するアイドル・タレント業界にとても適しています。

本人の人格が実際より美化されるであろうデジタルクローンは、もともと美化するのが前提である芸能市場とはスンナリと馴染むでしょう。

 

(もちろん、アイドルでも たまに黒い部分を見せることもありますが、それは親近感を演出するためのものです。

人間の黒さは、鉱脈のようなもので、本当に巨大な悪が 人間の中には眠っているのです。

僕自身、自分の黒い部分は客観的に受け止めるようにしていますが、ここで書けないくらいドン引きされるレベルの黒さです。)

 

アニメ・マンガ市場との融合も可能

これから、デジタルクローン制作のための、人格データ収集は行われていき、膨大な情報処理の結果、ノウハウが飛躍的に洗練されていくでしょう。

 

いずれは、

実在の女性だけでなく、架空キャラの人格も(作中の言動や行動パターンから)デジタルクローン化できるようになれば、

アニメ・マンガ市場との融合も可能になります。

結局は、接する生きている人間が「信じるかor信じないか」

(何度も、繰り返しますが)

「デジタルクローンで、本人の人格の完全再現」を永続的に証明することは不可能です。

人間に直接 質問しまくって何億回、データ収集をしたとしても人間の心はその状況や機嫌でいくらでも左右されますし、

故人なら そもそも確認しようがないからです。

 

脳を物理的に保管してデジタルクローンと接続している状態なら、完全再現といえるかもしれませんが・・・、

脳細胞にも寿命があるので、いずれは脳の活動停止とともに、デジタルクローンの人格も終焉を迎えます。

 

・・・しかし、

残された者が「デジタルクローンは、あの人そのものだ」と信じれば、それは本人になります。

結局、残された者の心の支えになれば、それは良いテクノロジーです。

 

「愛する故人との思い出を風化させず、鮮明に心に留める方法」

…としてなら、大いに存在価値はあるでしょう。

 

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