NFTのガス代とは?絶対に失敗しないための5つの節約方法

NFT

NF亭ショウタです。

NFTの取引には、ガス代(取引手数料)が必要です。

NFTを運用するなら、ガス代をしっかり理解すべきです。

 

現状は、ガス代はとても高額なのですが、上手く節約する方法もあるのです。

この記事を読めば、ガス代を正しく理解できますし、今後ムダに支払っていたかもしれない数十万円以上のガス代を節約することが可能になります。

ガス代とは?

ガス代とは、イーサリアムのブロックチェーン上で、トランザクション(取引履歴の記録)を行う際に発生する手数料の名称です

発生する条件

・NFTを買う
・NFTを売る
・NFTを送る
・NFTを出品
・ETHを送金
・新しいNFTを発行

…などの取引をすると、ガス代が発生します。

なぜなら取引の際は、ブロックチェーンに履歴を記録する必要があるからです。

取引の「日時・送った人・受け取った人・送ったモノ」などの情報はブロックチェーンに記録されます。

その取引履歴が記録される時に、ガス代が必要になるのです。

ガス代と取引承認

ガス代の単位は「Gwei(ギガウェイ)」と表示されます。

Gweiは、イーサリアムを基軸とした補助単位です。

 

レートは、下記の通りです。

■1Gwei=0.000000001イーサリアム(10⁻⁹イーサリアム)

 

Gweiという単位は、トランザクション(取引承認)の際に発生するガス代を表すために使われます。

先着順ではなく、高いガス代が設定されている取引から優先して承認されます。

 

つまり、

ガス代を高く設定すれば、トランザクションのスピードが上がり取引承認の待ち時間が短くなります。

ガス代を低く設定すれば、トランザクションのスピードが下がり取引承認の待ち時間が長くなります。

ガス代の相場はどうやって決まる?

取引履歴の記録に必要なガス代は一定ではなく、価格は常に変動します。

 

取引履歴を記録をする作業を「マイニング」と呼び、その作業者を「マイナー」と呼びます。

マイナーは、自分で高性能なコンピューターを用意して任意でマイニングに参加します。

マイニング作業には膨大な電気料金がかかるため、とうぜん無償ではやってくれません。

そのマイナーへの報酬としてガス代がかかるのです。

ガス代を調べる方法

イーサリアムのガス代の相場は高額です。

一回の取引で数千円必要になるのです。

 

なので、できるだけ安いタイミングを狙って取引をすることが必要です。

EthereumPricdeというサイトでは、ガス代の変動をチャートで視覚的に知ることができます。

Ethereum Gas Price Chart

取引をするときには、積極的に活用してみましょう。

ガス代とイーサリアムの関係とは?

イーサリアムは、ビットコインに次ぐ時価総額2位の仮想通貨です。

ビットコインは決済システムとして利用されています。

そして、イーサリアムは決済システムに加えて、「スマートコントラクト」というシステムがあります。

 

スマートコントラクトとは、
「条件が満たされた時、処理が自動実行される」
というプログラムです。

具体的には、
「ガス代が○○以下になったら、□□の取引を実行する」
という設定しておけば、その条件が満たされたら自動で取引がされるのです。

(また、「AさんからBさんに、△△が譲渡された」
などの取引履歴も記録することもできます。)

 

このスマートコントラクトという自動実行機能により、取引のガス代を設定できるようになったのです。

ガス代が決定する仕組み

支払うガス代は、下記の公式で決定します。

■ガス代=「ガスリミット(Gas limit)」×「ガスプライス(Gwei)」ー「未使用のガス」

 

くわしく解説していきます。

ガスリミット(Gas limit)

ガスリミットは、
「このガス量までなら使う!」
という感じで、あらかじめ設定できる”使用ガス量の最大値”です。

「Gas」という単位で設定します。

取引内容の複雑さによって、必要なGas量は変わります。

この最大値を超えてガスが使われることはありません。

 

ガス量の数値は自動で表示されますが、任意で設定することもできます。

ですが、自動で表示される数値を変更する必要は基本的にありません。

 

しかし、ガス代節約をしたい場合は、次の項で解説するガスプライスを変更するようにしましょう。

ガスプライス(単位:Gwei=ギガウェイ)

ガスプライス=1Gas当たりの値段を意味します。

「Gwei=ギガウェイ」は、ガスプライスの単位です。

Gweiは、イーサリアムを基軸とした単位であり、ガス代の設定の際に利用されています。

 

イーサリアムとGweiのレートは、次の公式のとおりです。

■1Gwei = 0.000000001 ETH

 

ガスプライス設定は、Gweiでするので必ず覚えておきましょう。

未使用のガス

取引に必要なガス代は常に変動します。

なので、あらかじめ設定したガス代を、実際にかかったガス代が下回ることもあります。

その差分、つまり未使用のガス代は返還されます。

支払うガス代は、実際に使われたガス量だけです

ガス代の計算公式

⬇ここまで解説した要素により、ガス代は決定します

■ガス代=「ガスリミット(Gas limit)」×「ガスプライス(Gwei)」ー「実際には未使用のガス」

 

この計算公式は、とても重要ですので必ず理解しておきましょう。

ガス代の目安

NFTを取引するには、OpenSeaを使う人がほとんどです。

しかし、OpenSeaはガス代が高額なことで知られており、一回の取引で数千円のガス代がかかります。

 

これは、OpenSeaでメインに使われているイーサリアムでの取引量が増えて、取引履歴を記録してもらうための価格が高騰しているためです。

マイニングをしているマイナーは世界中にいますが、それ以上に取引量がとても多いです。

そのため、ガス代の相場がどんどんつり上がっているのです。

OpenSeaは、ガス代の改善を予定

しかし、ガス代の高騰の問題はOpenSea運営側も重々承知です。

OpenSea運営も、「ガス代の改善に向けて動いている」と声明を出しています。

なので、いずれはガス代も安くなって、気軽に取引できるようになります。

しかし、その実現は今すぐではなく、あと数年かかるでしょう。

 

なので、次の項で解説する節約方法を実践して、ガス代を可能な範囲で安く済ませることを推奨します。

ガス代を節約する方法

ガス代を節約する方法は、大別して5つあります。

 

しかし、ガス代を節約すればそれだけ利便性は下がります。

節約と利便性を天秤にかけて、良いバランスでの取引を意識すると良いでしょう。

処理速度を下げる

取引の処理速度を下げれば、それだけガス代も下げることができます。

その方法を解説します。

 

・メタマスクを起動

・「Post your listing」をクリック。

・別ブラウザでMetaMusk起動、ガス代 表示。

・GAS FEEの右側の「EDIT」をクリック。

・「ガス代のカスタマイズ」画面の「推定処理時間」の項で「低速」を選択。

これで完了です。

 

急ぎの取引でないなら、低速に設定して節約するとよいでしょう。

ガスプライス・ガスリミットを調整

 

・メタマスクを起動

・「Post your listing」をクリック。

・別ブラウザでMetaMusk起動、ガス代 表示。

・GAS FEEの右側の「EDIT」をクリック。

・「ガス価格」「ガスリミット」を変更

これで完了です。

 

注意点としては、ガスリミットは最低21,000以上が必要になります。

なので、基本的にはガスリミットはいじらず、ガス価格のみを変更すべきでしょう。

また、ガス代は低く設定しすぎると、とうぜん取引が後回しにされやすくなるので、待ち時間が非常に長くなる可能性があります。

ガス代を節約するのも大切ですが、いつまで経っても取引が成立しないのも困りものです。

最初は安くしすぎずに、良い価格設定の感覚をつかみましょう。

プライベートセール

OpenSeaでは、手数料ゼロ円で取引できる販売方式「プライベートセール」があります。

これは、特定の取引相手への出品方法です。

 

しかし注意点があります。

・取引の相手
・取引の日時
・取引の価格
を、事前に決めておく必要があるのです。

なので、不特定多数に見てもらうために出品する場合は、プライベートセールは適していません。

 

しかし、明確に取引相手・条件が事前に決まっている場合は、積極的に利用すべきです。

⬇プライベートセールの具体的な手順は、この記事で解説しています。

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イーサリアム以外のブロックチェーンを使う

すでに解説したとおり、イーサリアムのブロックチェーンを使うとガス代が高額になります。

しかし、イーサリアム以外にも取引に使えるブロックチェーンは存在します。

 

例えば、仮想通貨「Polygon」のブロックチェーンはOpenSeaでも使用可能なうえに、ガス代が格段に安いです。

ですがPolygonは、OpenSeaでのNFT取引量が、イーサリアムに比べて圧倒的に少ないのが現状です。

なので、OpenSeaを利用するなら
・本気でビジネスとしてNFTを取引する=イーサリアム
・副業・バイト感覚・練習用=Polygon
という感じで、NFT取引への取り組み方によって使い分けると良いでしょう。

 

⬇その他のブロックチェーンについては、こちらの「NFTに使われるブロックチェーンの種類と比較」の項で解説してます。

(スクロールせずに、自動的にその項へ飛びます)

NFTとブロックチェーンの仕組みは?非代替性トークンの技術
■この1記事を読めばブロックチェーンとNFTの関係を理解■なんとなく知っているつもりの人は多くても、”しっかりと理解”している人は少ないです、この記事を読めば最短で理解できて、今後の「情報収集の精度&理解度」が爆発的に上がるでしょう。

安い取引所を使う

すでに解説したとおり、OpenSeaはガス代が高いです。

多くのNFTが取引されているため、大変便利ではあるのですが、一回の取引で数千円もかかるのは お財布に痛い…と言わざるを得ません。

なので、ガス代が安い他の取引所を使うのも選択肢の1つです。

 

オススメは、コインチェックです。

コインチェックは、NFTの取引手数料が安いことに加えて、イーサリアム購入の取引が無料です。

⬇無料で登録できるため、試しに登録して使い勝手を確認するのも良いでしょう。

コインチェック 無料で登録できます。国内最大17種類の暗号資産が 約500円から購入可能です。(日本企業運営で安全性が高い。)

ガス代の将来は?

ガス代は、これからどんどん改善されます。

なぜなら、OpenSeaのように利用のたびに高額なガス代がかかるようでは、一般層への普及が見込めないからです。

 

現状は、投資家や有名企業やマーケターなどは活発に取引している印象を受けますが、ほとんどのアーティストや一般層に対しては、ほとんど普及していません。

これでは、最も数が多い一般層に利用されないため、NFT市場の拡大にもつながらず、ひいてはNFTプラットフォームの永続的な存続も難しくなります。

 

現実世界の物理的に存在するアイテムのコレクションのように、気軽にNFTを購入できるようになれば、一般層にも受け入れられやすくなります。

そのために、ガス代を極限まで安くする…というのは必須事項といえます。

 

まだまだ、NFT市場は黎明期といえます。

ガス代が改善されたら、一般層も気軽にNFTを楽しめるようになります。

そして、NFT市場は成長期に入り飛躍的に発展していくでしょう。

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