NF亭ショウタです。
NFT市場には、多くのマーケットプレイスがあります。
それらの特徴を知り、取引をするマーケットプレイスを選択するのは非常に重要です。
この記事では、多くの代表的なマーケットプレイスを一覧にしています。
それぞれの特徴をふまえて、利用すべきマーケットプレイスを解説します。
この記事を読めば、マーケットプレイス選びに関する悩みはスッキリ消え去るでしょう。
NFTマーケットプレイス(プラットフォーム)とは?
NFTを扱うネット上の取引所を意味します。
NFTを売りたい人間と買いたい人間が参加する場であり、すでに多数のNFTマーケットプレイスが存在します。
マーケットプレイス上では、売りたい人間がNFTを出品して、それを見て買いたいと思った人間が購入します。
購入には、基本的に
・出品者が提示した金額を払う
・オークション形式で最高額を提示する
の2パターンが主流です。
例外的に、「事前に売る相手を決めて出品」という”プライベートセール”というパターンもあります。
⬇プライベートセールの具体的な手順は、この記事で解説します。
【作成中】
また、取引を実行する際には、「ガス代」と呼ばれる取引手数料が発生します。
⬇ガス代についての詳細は、こちらで解説してます。

【日本】主要なNFTマーケットプレイス一覧・比較
CoincheckNFT(β版)
仮想通貨取引所として知られるコインチェックが運営するマーケットプレイスです。
特徴は、「仮想通貨取引所とNFTマーケットプレイスが一体化」していることです。
メリットは、「売買の取引時にガス代がかからない」ということです。
なぜなら、CoincheckNFTでは、オフチェーン(ブロックチェーン上に取引履歴を記録しない)でも売買が可能だからです。
また、ビットコインやイーサリアムを始めとして現時点で13種類もの幅広い仮想通貨で決済が可能なことも、大きなメリットと言えるでしょう。
注意点としては、仮想通貨取引所コインチェックの口座があることが必須条件であり、無い場合はコインチェックの口座をわざわざ作る手間が発生することです。
Adam byGMO(β版)
GMOアダム株式会社が運営するマーケットプレイスです。
アート・イラスト・マンガなどを中心に扱っており、日本のオタク文化と相性が良い印象を受けます。
プロとして活動する漫画家やイラストレーターの割合も高く、全体としてクオリティが高い印象を受けます。
加えて、有名YouTuberヒカル氏の動画や格闘技イベントK-1の映像なども出品されており、幅広い動画NFTを購入できます。
日本円での銀行振込・クレジットカード決済など多用な決済手段が可能なため、仮想通貨を使ったことがない人でも手軽にNFTを購入できるメリットもあります。
nanakusa
NFTマーケットプレイスでは、誰でも作品を販売できるところも多いです。
しかし、nanakusaは「公認クリプトアーティスト」に選ばれたクリエイターしか一次販売をすることはできません。
そのため、クオリティが高い作品がそろっています。
公認クリプトアーティストの審査の募集は、公式サイトなどで告知されますので、自分の作品を出品したい場合は、応募してみましょう。
また、作品の二次販売(つまり転売)はだれでもできますので、転売で利益を得るチャンスもあります。
nanakusaは、過去に大規模なハッキング被害を受けたことがあります。
その被害により「出品作品の所有権が勝手に変わっている」という事例が発生しました。
現在は復旧して、通常通り運営されています。
また、「セキュリティをより強化した」との声明も運営会社から出されています。
購入時における決済は 出品者側が許可している場合に限り、クレジットカードでの支払いも可能です。
クオリティの高い作品をクレジットカードで購入したい場合は、ぜひnanakusaの作品を見てみましょう。
【海外】主要なNFTマーケットプレイス一覧・比較
OpenSea
世界最大手のNFTマーケットプレイスです。
NFTが高額で落札された できごとの多くが、OpenSeaで起こった事例です。
⬇高額な落札事例は、この記事の「海外のNFT取引の有名な事例」で解説してます。

(※スクロール不要で自動的に「海外のNFT取引の有名な事例」の項に飛びます。)
多くの有名なクリエイターも出品しており、世界一取引量が多いマーケットプレイスです。
稼ぐことを目的にNFTの売買取引をするのなら、OpenSeaは真っ先に登録しておくことを推奨します。
現時点で非常に多彩な作品が多数 出品されていますし、これからNFT市場が一般層に認知されれば さらに規模は拡大するでしょう。
現在においても将来においても、最も有望なマーケットプレイスといえます。
Rarible
Rarible内でNFTの取引(売る・買う)をすると、独自トークンである「RARI」が付与されます。
RARIトークンを所有していると、
・RARIトークンの運用に関する議題に意見を表明できる
・Raribleで展示するNFTを決定権
が可能になります。
RARIトークン所有者はRaribleの運営に意思表明できるのが独自のメリットと言えます。
そして2021年10月には、新しい「lazy minting」という機能を搭載しました。
カンタンに言えば「出品にガス代はかからず、購入された時に購入者がガス代を払う」というものです。
このlazy mintingにより、かなり気軽に出品できるようになりました。
購入者からしたらガス代を払うのは痛いかもしれません。
しかし、より多くの作品が出品されて多彩なNFTを選べるメリットもあるのです。
SuperRare
SuperRare(スーパーレア)という名称のとおり、審査を通過した希少なクリエイターだけが作品を一時販売できます。
そのため出品された作品のクオリティは高いです。
精緻なタッチで描かれた写実的な作品はもちろん、ピカソを思わせる抽象画のような作品もあります。
芸術性が高い作品がとても多い印象を受けます。
しかし、全体として価格も高額になりがちです。
価格が高くても「芸術性が高いNFTが欲しい!」という人は、どんな作品があるか巡回してみることをオススメします。
購入しなくても、見ているだけで十分に楽しめるはずです。
Treasure Land
超大手の仮想通貨取引所であるBinanceが開発した、バイナンスコインのブロックチェーンを利用するマーケットプレイスです。
なので、Binanceが提供する様々なサービスと互換性があります。
バイナンスコインを利用している人は、積極的に活用するとよいでしょう。
バイナンスコインは5本の指に入るほどのメジャーな仮想通貨といえます。
これからバイナンスコインの市場価値がさらに上がれば、Treasure Landというマーケットプレイス自体の価値も上がるでしょう。
Hic Et Nunc
仮想通貨「テゾス」のブロックチェーンで管理されているマーケットプレイスです。
近年、イーサリアムの取引承認(トランザクション)の混雑により、ガス代の高騰や待ち時間の長さが深刻な問題になっています。
しかし、テゾスは少ないエネルギーで取引承認を実行できるというメリットがあります。
さらに、ステーキング(保有するだけで報酬をもらえる仕組み)の対象なので、保有するだけでステーキング報酬を得ることが可能です。
かなり お得感を感じられるマーケットプレイスといえます。
Foundation
「招待制」のマーケットプレイスです。
招待をされていない人は出品する権利はありません。
とうぜん、出品数は少なく限定されます。
したがってプレミア感が増しますし、マーケットプレイス内でライバルが少ないので必然的に高値で売れやすくなります。
デメリットは、販売手数料がとても高いことです。
販売手数料が15%と高く、さらにガス代(取引手数料)もかかります。
しかし、手数料が高かったとしても、他の出品クリエイターが少ないのは大きなメリットと言えます。
もし、運良く知人のクリエイターなどから招待を受けることができたなら、試しに出品してみるべきです。
LINE BITMAX 「NFTマーケット」
LINEの仮想通貨ウォレット「LINE BITMAX Wallet」内にあるマーケットプレイスです。
NFTの作品の閲覧・取引・ウォレット管理のすべてがLINEアプリ内で可能です。
LINE株式会社が開発した仮想通貨「LINK」のブロックチェーンで管理されています。
大きなメリットは、ガス代が発生しないということです。
また、2021年の冬からヤフオクでもNFTを取引できるようになるため、圧倒的に利便性が増すでしょう。
なぜなら、LINE株式会社はヤフー株式会社と同じグループの企業なので、連携での事業展開がしやすいからです。
ヤフオクという超有名なサイトでNFTを出品できれば、多くの人の目に触れて需要が激増します。
早い段階でチェックしておくべきでしょう。
反面、デメリットは、LINEが開発した仮想通貨「LINK」以外での取引ができないことです。
また、「LINE BITMAX」の口座を開設する必要があります。
正直、LINEのNFTマーケットは孤立状態といえます。
しかしヤフオクとの連携という非常に大きな可能性を秘めているマーケットプレイスでもあるのです。
NFTマーケットプレイスを選ぶ基準
ガス代(取引手数料)
ガス代=取引にかかる手数料は、マーケットプレイスにより千差万別です。
高額なガス代が必要な所もあれば、無料の所もあります。
とうぜん高額なガス代が必要な場合、NFTが売れたとしてもガス代の方が高くついて赤字・・・、なんてことも起こり得るのです。
ガス代は、マーケットプレイス選ぶときには必ず意識すべきポイントです。
特化している業界・ジャンル
具体例として、すでに解説したプラットフォームを挙げると
・AdambyGMO=アート・イラスト・マンガなどに特化
・SuperRare=アート性の高いハイクオリティ作品に特化
など。
とうぜん、その特化したジャンルに強い興味を持つ人がNFTを買いたいを思った時は、特化型プラットフォームの作品をチェックするでしょう。
また、作品を売る側もそれを見越して特化型プラットフォームに出品する確率が高いです。
どんな業界やジャンルに特化して注力しているか、というのは重要な判断基準です。
出品数
どれだけ多くのNFT作品が出品されているか?
・・・という品揃えも基準になります。
出品数が少ないマーケットプレイスなら、とうぜん活気が無い印象を受けます。
そうなると客足は、より多くの作品が出品されている他のプラットフォームに行ってしまいます。
それを受けて出品者も、客足の多いプラットフォームに移動するでしょう。
つまり、悪循環が生まれます。
なので、十分な出品数があるマーケットプレイスを選択すべきです。
(※前の項で すでに解説しましたが、特定のジャンルに特化していることが明確に伝わり、同じ特定ジャンルのマーケットプレイスがない場合は、出品数の少なさはさほどデメリットにはなりません。)
信頼性
これから、NFT市場がメジャーになっていくにしたがい、新しいマーケットプレイスがたくさん登場するでしょう。
しかし、聞いたこともない企業が運営している場合、注意が必要です。
なぜなら、誰も知らないような企業のマーケットプレイスの場合、十分な資金をかけず運営されている可能性もあるからです。
かけるべき所にお金をかけずに急造されたマーケットプレイスの場合、セキュリティ上の脆弱性があるかもしれません。
セキュリティの脆弱性があったら、ハッキングの被害が起こりやすくなります。
とうぜん、そんなところで高額なNFTを購入するのは不安が残ります。
運営している企業の信頼性を、マーケットプレイス選びの基準の1つにすべきでしょう。
NFTマーケットプレイスの注意点
キャンセル・返品が不可
NFT取引は、マーケットプレイスの利用者同士での取引になるので、購入者を守る仕組みがありません。
つまり、いったん取引が成立してしまうと、キャンセルが不可能なのです。
なので、Amazonで商品を買うような感覚でNFTを購入するのはやめたほうが良いです。
NFTは、しっかりと考えたうえで購入しましょう。
決済通貨の価格変動に影響される
取引の決済は、イーサリアムをはじめとする仮想通貨が使われます。
そして、仮想通貨は日々その価格相場が変動しています。
なので、決済通貨での価格は同じでも日本円に換算すれば価格は常に変化しているのです。
普段から仮想通貨をあつかっていない場合、日本円から仮想通貨に換金する必要があるのですが、タイミングが悪ければ高くついてしまうこともあります。
できるだけ仮想通貨の価格変動を考慮しておくのが、ベターといえます。
「ユーザー直接取引」であり、品質保証がない
NFTは、まだまだ規制が追いついておらず無法地帯なところがあります。
なので、誰もが知る有名作品を無断でNFT化して、本物と偽って売ることができてしまうのです。
ユーザー同士で自由に直接的に取引できるのは大きな利点ではありますが、「これは本物なのか?」という判断は、自分でする必要があります。
間違ってニセモノを購入しても、保証されません。
なので、有名作品のNFTを欲しいと思ったら、まずその作品の公式メディアを確認しましょう。
そして、キーワード検索ではなく、公式メディアからのリンクをクリックしてNFT販売ページへアクセスすべきです。
NFTマーケットプレイスに関するQ&A
Q.NFTを買うメリット・デメリットは?
・NFTを買うメリット
ネット上のデータの所有権を買うので、買ったNFTが壊れたり紛失するリスクがありません。
劣化するということが一切ないので、いつまでもキレイな新品状態のままです。
また、メタバース空間で飾るなど、ネット上での幅広い活用方法があります。
そして、売りたくなったらいつでもマーケットプレイスに出品してお金に変えることができます。
・NFTを買うデメリット
実際にNFTそのものを手にとって鑑賞することができません。
つまり、”物理的な所有感”を満たすことができません。
また、すでに解説したとおりニセモノが存在します。
マーケットプレイスに出品された作品のみでなく、クリエイターの公式SNSや公式サイトを巧妙にマネた 偽アカウント・偽サイトなども見かけることがあります。
必ず、本物であるかどうかをしっかりと確認してから購入を判断しましょう。
Q.NFTはいくらから買える?
出品者が自由に価格を設定できるので、一律の最低価格というものはありません。
こまめにマーケットプレイスを巡回していれば、かなり安いモノも存在します。
ですが、価格がどんなに安くても、ガス代(取引手数料)が高額だったら意味がありません。
出品価格だけでなく、ガス代も必ず考慮して購入を判断しましょう。
⬇ガス代を節約する方法については、
この記事の「ガス代を節約する方法」の項で解説してます。

(※スクロールしなくても自動で「ガス代を節約する方法」の項まで飛びます。)
「売る側の視点&買う側の視点」で比較まとめ
ここまで、各マーケットプレイスの特徴と比較をおつたえしました。
そして極めて重要なのが、マーケットプレイスを利用する目的です。
「稼ぐ目的なのか?」
「純粋にコレクション目的なのか?」
を明確に意識すべきなのです。
純粋にNFTをコレクションしたいなら、自分が好きなジャンルに特化したマーケットプレイスを使えば良いでしょう。
しかし、この記事をここまで読んでいる あなたは、稼ぐことが目的だと思います。
稼ぐ目的なら、どのマーケットプレイスが良い?
結論から言えば、世界最大NFTマーケットプレイスであるOpenSeaが良いです。
なぜなら、最もメジャーであり取引が活発だからです。
すでに多くの作品が取引されていますし、多くの新作品がリリースされ続けています。
有名なクリエイターもOpenSeaでの出品をする人がほとんどですし、NFT投資家たちも投資対象を探して購入する場としてOpenSeaを活用しています。
もちろんガス代(取引手数料)は高額なのですが、それ以上に稼げる確率が高いのです。
これから長くNFT市場で活動していくなら、とうぜん多くの時間と情熱を投下することになります。
ですが、マーケットプレイスを選ぶ段階で間違えてしまっては、その後の時間と情熱をムダに浪費してしまうことになりかねません。
なので、「NFT取引をするのは、稼ぐため」と明確に意識して、NFT市場で活動すべきなのです。
…あなたがNFTに賭ける時間と情熱を しっかりと稼ぎに変えて、楽しいNFTライフを過ごしていただきたいと思います。
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