NF亭ショウタです
NFT市場には、
・売れるNFT
・売れないNFT
が存在します。
もちろん、NFTを販売する人は売れるNFTを目指すのですが、ほとんどの人はロクに売れずに収益が上がっていません。
知名度がゼロの人間なら、売上ゼロのNFTシリーズが大半です。
なので この記事では、売れるNFTを作るために有益な視点について解説します。
僕自身、NFTシリーズを運営しており常に戦略を考えていますので、この記事の内容はおおいに参考になると思います。
NFTで利益を出すには戦略が必須
日本トップクラスのNFTシリーズの1つに、CryptoNinjaがあります。
CryptoNinjaは、有名なインフルエンサーであるイケダハヤトさんが運営しています。
イケダハヤトさんはすでに高い知名度がありますが、CryptoNinjaを成功させた要因はイケダハヤトさんの知名度だけではありません。
・入念なリサーチ
・販売戦略
・海外NFT投資家やコレクターへの営業活動
…など、裏での膨大な行動量と試行錯誤があったからこそ、成功したのです。
しかし、イケダハヤトさん自身は
「CryptoNinjaが失敗したら、他の新しいNFTシリーズを作って何回でも挑戦するつもりだった」
と語っています。
つまり、イケダハヤトさんほどの”知名度”や”マーケティングスキル”や”地道な営業活動”があっても、失敗することも とうぜんありえるのです。
ましてや、知名度ゼロの人間がなんの戦略も営業活動もせずにNFTシリーズを成功させるのは、絶望的に成功確率は低いです。
なので、イケダハヤトさん自身が語った”NFT販売の秘訣”を紹介します。
しかし、NFT市場は変化が大変早いので状況はどんどん移り変わっています。
なので、イケダハヤトさんが語る秘訣を要約した上で、現在の状況を考慮した僕の意見も解説していきます。
⬇また、CryptoNinjaの詳細は こちらの記事で解説してます。
イケハヤさんVoicyで解説された、売れるNFTの特徴
国内トップクラスのNFTシリーズであるCryptoNinjaを運営するイケダハヤトさんが、Voicyで売れるNFTを作るコツを語っています。
⬇話の要点は、以下のとおりです。
■売れるNFTアートの特徴
・SNSのアイコンに適している
・統一感
・イーサリアムのブロックチェーンで売る
1つずつ解説します。
「SNSのアイコン」を作る
TwitterなどのSNSでアイコンとして使える画像を、NFTとして売ることを推奨されています。
Twitter社は、所有NFTをアイコン画像に設定した場合に、”NFT所有者であることを証明するマーク”を追加すると発表しています。
(⬇下記ツイート内の動画を参照。)
As promised, here is the first experiment. Feedbacks and ideas are welcome 🙂 https://t.co/TDyhibCXfG pic.twitter.com/2ifru9T2Pa
— Mada Aflak (@af_mada) September 29, 2021
Twitter上で、所有しているNFTを知ってもらうことができるので、高額なNFTであればあるほど所有欲と自己顕示欲を満たすことができるのです。
そのため、アイコン画像に適したNFTが売れやすいのです。
アイコン画像に推奨される要素としては、
・正方形
・アイコンっぽさ。縮小しても一瞬で作風が伝わる。
…とイケハヤさんのVoicy内で解説されています。
正方形
SNSのアイコン画像では、縦長や横長ではアイコン画像に設定した場合は、上手く収まらず使いにくい場合があります。
なので、特別な事情が無い限り、アイコン画像にしやすい正方形が良いとのことです。
アイコンっぽさ
アイコンでは、一目で認識できるイラストが適しています。
そのため、シンプルな構図が推奨されています。
複雑な構図・精密なタッチのイラストなどは、アート性は高かったとしても、一瞬では認識しづらいため、SNSのアイコンにしづらいです。
「シンプルでわかりやすく」を念頭に置くと良いでしょう。
一瞬で作風が伝わる
複数の作品を見た時に、
「これは同じシリーズのNFTだ!」
…と一目で伝わるようなモノが好ましいです。
もし、出品しているNFTに統一感がないと、NFTシリーズにファンがつきにくくNFTシリーズとしての印象がボヤけてしまいます。
なので、”統一された世界観”が伝わるような構図を意識すべき…とイケハヤさんは解説しています。
イーサリアムで売る
NFTの所有権を証明するブロックチェーンは、イーサリアムまたはポリゴンが使われます。
結論から言えば、イーサリアムを使うべきです。
イーサリアムは、ポリゴンに比べて市場規模が300倍と、圧倒的に大きいです。
ポリゴンは市場がイーサリアムに比べて小さいため、投資家からは敬遠される傾向にあります。
純粋にイラストの魅力に惹かれて購入する人だけよりも、投資家にもアプローチした方が圧倒的に市場規模が大きく、二次流通市場での転売もされやすいです。
(転売時に、あらかじめ設定したロイヤリティ(最大10%)を得ることができます。)
NFT販売で収益を得ることを目的にするなら、現状はイーサリアム一択といえます。
イケハヤさんの見解=NFTはSNSのファッションアイテム
Voicyが配信された2021年10月5日時点では、イケハヤさんは「NFTはSNSのファッションアイテム」という意識で作ることが大切と言っています。
また、その後のイケハヤさんの発信を見ても、この見解は変わっていないようです。
繰りかえしますが、Twitterは”アイコン画像にしたNFTの所有権”を証明するマークをつけると語っていますし、他のSNSもいずれ同じ機能を搭載する可能性は高いです。
そのため、「SNSのファッションアイテム」としてNFTの需要が生まれるのです。
解説された要素は、需要も大きいが供給(ライバル)も多い
イケハヤさんが解説されたNFT販売戦略でのポイントは、巨大な需要に応えるためにとても有効です。
しかし同時に、供給(ライバル)もとても多いのです。
需要が巨大でもライバルが多かったら、一部のトップ層だけが大きな利益を手にして、それ以外の人間はスズメの涙ほどの利益しか得られないのです。
むしろ、一枚も売れずに利益ゼロの人もとても多いです。
つまり、イケダハヤトさんの戦略は”強者の戦略”といえます。
過酷な競争に勝ち残り巨大な需要を手に入れるための戦略なのです。
しかし知名度がゼロで、海外NFT投資家やコレクターへの営業するコネクションを得る手段もない人間は、同じ戦略でNFTを売るのは現状では非常に困難といえます。
SNSなどのアイコンにしやすいNFTは、誰でも大量に作れる
SNSのアイコン用の画像は、ツールを使えば誰でもカンタンに作れます。
つまり、それをNFT出品することも誰でもできるのです。
したがって多くの人が狙うので、SNSアイコン画像用のNFTは、ライバルが多すぎるのです。
結果ほとんどの出品者は、稼ぐことが非常に困難になっているのです。
「イーサリアムでの販売」は、遵守すべき
イーサリアムでの出品や取引ではガス代(取引手数料)がかかりますが、前述のとおりPolygonよりも圧倒的に市場規模が大きいです。
なので、利益を得るためにNFT運営をするのならば、必ずイーサリアムのブロックチェーンを選択しましょう。
知名度ゼロの人間が取るべき4つの戦略
⬇この4つの戦略が有効と考えています。
・GIF画像でアニメ効果のあるアイコン画像
・Twitterのヘッダー用の画像を作る
・実写動画
・メタバース上でのファッションアイテムを売る
1つずつ解説します。
GIF画像でアニメ効果のあるアイコン画像
GIF画像とは「短尺の動画」であり、動きがループする特性があります。
そして、SNSのアイコンに適したNFTにするためには、
⬇このように「イラストにアニメ効果を付加」したモノが適しているでしょう。
このようなアニメ効果が付加されたアイコンは注目されやすいため、SNSアイコンにしても注目されます。
現時点では、Twitterをはじめとして各種SNSでGIF画像はアイコン画像にできません。
しかし、前述のとおりTwitterは「NFTをアイコン画像に設定可能にするようアップデートする」と発表しています。
必然的に、GIF画像もアイコン画像に設定できるようになる可能性が高いです。
そのため、イラストにアニメ効果を付加したGIF画像の需要も高まると思われますので、GIF画像をNFTとして出品するのはオススメです。
Twitterのヘッダー用の画像を作る
Twitterでは、アイコン画像だけでなくヘッダー画像も設定できます。
⬇Twitterのプロフィール画面の大きな面積を占めるのが、ヘッダー画像です。
前述したとおり、Twitter社はアイコン画像のNFTの所有権を証明するマークをつけると発表しています。
同じく、ヘッダー画像でも所有権の証明マークが付く可能性があります。
…しかし、タイムラインでもプロフィール画面でも表示されるアイコン画像と違って、ヘッダー画像はプロフィール画面でのみ表示されます。
そのため、(ヘッダー画像のNFT所有権の証明マークが導入されたとしても) 全体の需要としては「ヘッダー画像≪≪アイコン画像」と言えます。
しかし、アイコン画像に適したNFTは、現在では多くの販売者が作っているため競争が激しいです。
すでに有名なNFTシリーズが地位を確立して高値で売買されているので、いまから参入するならヘッダー画像に適したNFTを販売するほうが、ライバルも少ないためチャンスがあると思われます。
もちろん前述したとおり、GIF画像としてアニメ効果を付加したNFTを出品すると、なお良いでしょう。
実写動画
イラストはライバルが非常に多いですが、実写動画のNFTはかなり少ないです。
なので、プロバスケ選手のスーバープレイを収めた実写動画NFTであるNBA Top Shotのように、凄いパフォーマンスを動画に収めてNFT化するという方が、成功確率は高いです。
(⬇NBA Top Shotの詳細は、この記事で解説してます。)
もちろん、すでに卓越した特技があるのが前提となります。
ややハードルは高いですが、卓越した特技がある場合はチャレンジしてみるべきです。
(また、1つ前の項で解説したTwitterのヘッダーに、もし動画NFTを設定できるようになれば、需要が爆増するチャンス。)
メタバース上でのファッションアイテムを売る
メタバースは、急激に注目度が高まっています。
大手企業もメタバース事業に乗り出していますし、非常に大きな市場になることは確実視されています。
近い将来、メタバースの利用者数も激増して、メタバース上で3Dアバターで活動する人が増えていくでしょう。
必然的に、3Dアバターにもファッション性を求められるようになります。
現実世界と同じように、メタバース上で活動する際に自分の好きなファッションを身につけるようになります。
つまり、メタバース上でのファッションアイテムに需要が生まれるのです。
すでに、大手ファッションブランドであるルイヴィトンやグッチはNFT市場に参入しています。
現時点では、NFTアートやNFTゲーム開発をしているのですが、メタバース上で身につけるブランドバッグをNFT化されることも予想されます。
そのため、メタバース上でも機能するプログラムを作成するスキルが必要になりますが、(外部委託しても良い)早期にファッションアイテムをNFTとして販売するのもアリです。
そして近い将来、大手ファッションブランドも本格参入してくると思われますので、王道路線ではなく大手がマネしないような一部の人だけに強烈に共感されるデザインのモノを出品すると良いでしょう。
メタバースに適したNFTの需要が爆発する
「SNSのファッションアイテム」としてのNFTは、もはや多くの企業や個人が参入しており、いまから狙うのは非常に苦しい戦いを強いられます。
なので、次に狙うべき要素が前述したメタバース市場なのです。
メタバースは、急激に注目を集めている市場です。
つまり、
・メタバース上でのファッションアイテム
・メタバース上で展示されるアート
として使えるNFTを作るのです。
近い将来、多くの人間はメタバースで長い時間を過ごすことになるでしょう。
とうぜん、メタバースで過ごすにはアバターが必要になります。
そのアバターに個性を出す手段として、メタバース上でのファッションアイテムの需要が生まれるのです。
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また、メタバース上での美術館やお店の建物内でも、インテリアとして飾るため展示するNFTアートの需要が生まれます。
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メタバース市場をリサーチして、
「これから大きな需要が生まれるNFTはどんなモノだろうか・・・?」
と考えるのも、非常に重要なのです。
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